エアコン 海水排水用スルハル金具取り付け
置く位置が決まったので、冷却水海水の排出口を作りました。排出口の場所ですが、理想を言うと
- 喫水線以上の場所にある。(少しでも沈没のリスクを避けるため)
- ヒールしても水没しない。
この2点だと思いますが、ヨットの場合、それを満足させるのはスタンのガンネル付近かトランサムプレートぐらいしかありません。今回のエアコンはバウVバースの程近くに設置したため、トランサムに排水口を設けると延々ホースを引っ張らないといけません。バルクヘッドに25mm程度の穴を開けていくことに・・・。それはイヤだなぁ・・・・。
そういう訳で、エアコンの真横の壁に穴を開けました。取り付けたのはこのスルハル金具。
エアコンキットにもスルハル金具は付属するのですが、プラスチック製なんですね。喫水線以上の排水口なのでプラでも問題は無いのですが・・・信用できん・・・。
そういう訳で、エアコンと一緒にブロンズ製の金具を購入しました。また、船体に取り付ける際にあて板が必要です。このあて板の理由はコーキング剤の性能をアップさせるためが主目的らしいです。補強の意味もあるんでしょうね。本当のところ、無いとダメなのかは私には判りません・・・・・。 ただ、過去に色々なフネをみた限り、大概のフネにはあて板がありました。ただしベニアや無垢の板やチークの板など素材は様々・・・。ベニアだと漏れた海水を吸ってフヤけてしまっている艇も少なからず見た事がありました。そこで、一度付けたら10年は外さない場所なので、ちょっと贅沢して無垢チーク板よりあて板を作りました。
以前、米国専門業者の文献で、上記の様に施工する事とした内容を読んだ覚えがあります。また、この際のコーキング剤は「バスコーク」に代表されるシリコン系は余り良くないらしいです。長期の防水には性能的に辛いらしい。シーカフレックスなどの弾性ウレタン系シーラントを使うべきらしいです。
こいつが弾性ウレタンコーキングのシーカフレックス。292はコーキングの他、接着剤としても使用可能。普通のバスコークなどのシリコン系より若干高いですが、それでも1000円ちょっとで買えます。(私は通販にてYBMマリンサービスコジマより購入)
スルハル金具よりも直径で2mm大きなホールソーにてガァーっと穴あけ!緊張の一瞬。。。。尚、穴の反対側に「バリ」が出ることが多いです。うちのは再塗装艇なので、塗料がパリッと剥がれる恐れもあり・・・。そういう訳で、写真のように外側に1/3程度切れ込みを入れた後、キャビン側より再び開けました。
で、取り付け完了。
内側から見たところです。
話しの前後が逆になりますが、エアコンはこんな感じで設置です。
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