Newセイル
交換を決意したヨレヨレセイル。色々とあーでもない、こうでもない、、、と悩みながら時間を掛け・・・ようやく納品されました。
そして今回、シングルハンド仕様とするために、一つ贅沢してみました。。。
今まで乗っていた艇ではセイルアップの時、必ずと言ってよいほどスライダーが引っかかりました。そしてこの艇もご多分に漏れず同じような状態・・・。今回Newセイルを作るにあたり、この点を解消する為に悩みに悩んだ挙句・・・「ストロングトラック」というものを一緒に発注しました。
ストロングトラックは名前は大分知れ渡っていると思うのですが、個人的には実物を見たことなく、その上、詳細なデータや使用感を書いた情報がネット上でも得られませんでした。
セイル屋さんに聞いたところ、「従来あるベアリング入りバットカーよりもトラブルが少なく、クルージング仕様なら十二分な性能を示すのでストロングトラックを強くお勧めします」とのことで決定。。。
何にしてもネット上でストロングトラックの詳細がさっぱり判らなかった事もあり、、、装着を順を追ってアップしようと思いました。
尚、ストリングトラックとはマストグルーブに樹脂製の専用トラックを挿入し、その専用トラックに専用スライダーを入れるものです。この専用トラックはスペクトラ樹脂らしく、滑り抜群で超高耐久性があり、一切のノーメンテナンスで良いとのこと。専用スライダーもステンレス製の一体型で何処にも壊れるような場所が無くメンテナンスフリーに近いとの事です。
こんな箱に入って送られてきました。片手で持てるほと軽いものでした。
中身を開けてみるとトラックと共に説明書とトラックテストピースが・・・。
これはテストピースを裏から見たものです。こんな感じのデコボコになっていまして、デコの部分をマストのグルーブに挿入します。この形状とマストの全長などを事前に計測し、専用品として工場で作ってもらったうえで送られてきます。製品の価格にそれらの手間賃も含まれていました。
ホンモノのトラックはこんな感じ。非常にすべりの良い樹脂で作られているようです。
マスト挿入にあたり「巻き癖を足で踏んで真っ直ぐにしてください」と説明書に書いてありました。そのフミフミしている様子です。
そしてグルーブに突っ込んでいきます。が、、、最初は楽に入るんですが、すぐに人力では無理な感じになりました。
その為にこんな感じでハリヤードにてウインチ使って引っ張り上げます。ウインチ使えば楽勝でした。尚、ハリヤードが上がりっぱなしにならないように、トラックに一つだけスライダーを入れ、そのスライダーにハリヤードと雑ロープを取り付けるようにと説明書に指示がありました。トラックの上部はスライダーが抜けないようにピンが打たれています。
マストトップまで引き上げると・・・最後の部分が入れられません。どうするのかというと、この部分だけはネジで止めるようになっています。また、トラック裏のデコ形状のひっかかり部分は工場で切り取られ済みになっていました。
ネジはこんな感じのステン板をグルーブ内に差し込みます。ステン板にはメスネジ穴が切られています。
必要個数分をこのように挿入し・・・
ネジ穴に長いネジを通します。そしてその下の穴に、普通のネジをドライバーで回して止めてます。下が止まったら上の長いネジを取り外し、再び普通のネジをねじ込みます。よく考えてありました。。。
そしてこれが一番下の部分です。セイルスライダーを入れる為にここだけが広くなっています。スライダーを挿入したらステンレスのカバーを被せてスライダーが飛び出さないようになっています。
そのカバーは横からピンを差込み外れないようになっています。実に単純明快な作りです。
そして完成しました。桟橋でちょっとセイルを上げてみたところ、驚くほど軽く上がります。下げるのにはハリヤードを離せば勝手に落下してくるほどに軽いです。確かに故障するような場所も無くクルージング用には十二分だと感じました。
同時にスタックパックも注文しました。これは前にソレイユルボンに乗っていた時に作ったものと同じものです。非常に作りがよく、かつ安価なので、また発注しました。
今回のセイル・トラック・スタックパックは全てラムダセイルさんに注文しました。何時もながらに満足度高い仕事してくださいます。
今日はここで時間切れ。近いうちにセーリングしてみたいです。
ところで初めてNewセイルを作りましたが・・・新品のセイルって硬いんですねぇ。今までのセイルがTシャツだとすると、Gパンぐらいの硬さがあります。。。今までのは余りにもヨレヨレ過ぎるのが改めて実感しました。。。。
最近のコメント