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2010年4月28日 (水)

Adagio号 再出発

Adagio号の大規模修繕が終わりやっと復活しました。

そこで久しぶりに出航してみました。

毎度の事なんですが、昼間に航行できる時間が殆ど取れず、土曜日に仕事が終わってから出航となりました。つまり夜間航行になります。そしてこれまた毎度の事ながらクルー無しです。

今回の目標は「東京湾アクアラインを越えること。全行程100%帆走」としました。

Kouseki

さて、出航です。

  • 1600 荒川河口を出発。風はほぼ真北の風。ランニングに近い形で帆走開始。速度は6ktほどをキープ。気持ちよい。
  • 1630 東京港東航路出口付近で1分間ほどの間に北の風が東の強風に急激にシフト。数分で20ktを超える風になり始め、1ポンにリーフ。リーフしてもヒール角度30度弱。 7ktほどで快走。
  • 1700 東京港西航路出口付近を双眼鏡まで使いながらにワッチしつつ帆走。ここは本船が怖い。
  • 1730アクアラインを超える。

こんな感じで行きは「快走!」でした。しかし帰りが「後悔日記」の始まりになりました。

アクアラインの「風の塔」付近には本船が沢山停泊しています。恥ずかしながら、ここ5年ほどは出航経験が極端に少なく、この海域をじっくり見るのは久しぶりです。僅か5年ほどで羽田空港が沖合いに展開し、本船航路だった風の塔付近は停泊錨地に変わっていました。昔と随分雰囲気が違います。確実に東京湾が狭くなりましたね。。。 今一度海図を見ると、羽田空港の沖合い工事の周りには黄色いブイが沢山立っているようです。

さて、日が暮れた1800.180度反転して北上を開始しました。

右舷から風を受け、上りギリギリのクローズホールドにて目的地に針路を向けられるといった感じでした。

Kouseki2

そして赤丸付近を通過中、一段と風が強くなり、風速計は25ktを指しています。時折、スプレーが飛んできて頭から被るようになってきました。

ここでヘッポコ船長はミスをやらかしました。左舷にジブセイルが展開しているので、羽田空港から東京港西航路出口の視界がゼロでした。バウまで行ってジブの下を覗き込めばワッチが出来ますが、スプレーが飛んでくる状況なので、ついついワッチが疎かに。もちろん5分に1度程度、風下に舵を切り前方に障害物が無いかは確認しましたが・・・。こんな混雑海域はそれじゃ足りなかったようでした。

 突然暗闇の中でジブセイルが真っ白に光りました。同時に轟音がこちらに迫ってきます。一瞬何事が起こったか理解が出来ませんでした。

その光の正体は羽田沖合い工事の警戒船のサーチライトでした。マイクで「ここから先は近寄らないで下さい。すぐに針路を変えてください!」と怒鳴り散らされてしまいました。

が・・・上の図を見て判るとおり、右には行けないのです・・・・。前に進むにも行く手を妨害されてしまい危険この上ない状態です。仕方なく右にタッキングするか・・・と思い、右舷後方を確認したら・・・比較的大きな内航船が同針路で進んでいるではないですか!タックも出来ない、真っ直ぐもいけない、左にも行けない・・・・八方ふさがりになってしまいました。

仕方なく一旦セイルから風を抜いて速度を落としました。

そしたら物凄い三角波に揺さぶられ、横腹にぶつかった波がバシャバシャ飛んで来る始末。こりゃたまらん!

仕方なくジブセイルをファーリングしたのですが・・・なんと、セイルを1/3ほど残した状態で巻取りが出来なくなったのです!!!!真っ暗の中、その原因がよく判りません。巻き取れずに残ったジブが物凄い音でシバーしています。こりゃマズイ!!だが、その状態でも警戒船はすぐ近くをグルグルと回りマイクで怒鳴っています。正直「てめーの方がジャマダ!引き波たてるな!行く手を阻むナッ!」って感じでイライラしてきます。

一度体勢を立て直すために、180度反対方向へ向けて機走を始めました。すると「どちらに行くんですか?東京方向ですか?」とマイクで語りかけてきます。「そうだ!」と、両手で「○」サインを出すと「そっちの方向は逆方向になります。東京へ行くには・・・・・」と親切にアナウンスしてくれるのですが・・・ヨットは行けない方向があるのだよっ。。。行きたくても行けない状況もあるのだよっ。。。。! と、、、もう癪にさわることこの上ない。(って、、、人の親切心に殆ど逆ギレですね。おはずかしい。)

数分するとやっと警戒船が居なくなってくれました・・・・。すぐにメインセイルもダウンし、ジブセイルも無理矢理ロープでファーラーに縛りつけ、機走を開始。だがまだバタバタとジブがシバーしています・・・大丈夫だろうか、ジブ・・・・。

しかしこれはまだ地獄の一丁目でした。なんと恐ろしいことにセイルダウンで上の方を見ていたので完全に方向感覚を失ってしまいました。どちらを向いても「光の洪水」で、一体どれが何の光なのか???暫く訳がわからなくなってしまいました。

数分間、双眼鏡で陸地を眺め、ようやくポジションを出すことに成功・・・。

まじ、、涙目です。。。もう戻ろう・・・・。

そして機走りでホームポートに戻り始めたのですが、左前方の都心の光に隠れて緑色のライトが見えました。んん・・・・???双眼鏡で見てみると、巨大船が東京港から出航してきます。あちゃ、まずいやん。どうしよ???この場で待機するか・・・右に逃げるか・・・。

そう思った瞬間、今度は右舷遠方から「ボッーーーーーーーーーーーー!」と長音汽笛が。。。あんだぁ?と思って見てみると、知らないうちに大型本船がこっちに向かってきています。やべっ!逃げなきゃ・・・!と思って今一度状況を確認してみると、後方にも内航船がこちらに向かってきています。

もしかしてオイラ、彼らにとってはとっても「危険な船」ですか???

何にしても一つづつ逃げないと仕方ないのですが、所詮ヨットの機走です。全然速度が伸びません。。。。一生懸命逃げようと頑張っているのに今度は2つの本船からサーチライト攻撃が来ました。

わかってるよ、もう・・・。大丈夫だよ、さっさと行ってくれよ。。。。オレが悪かったよ。と泣きたくなってきました・・・・・。

その最中、ジブセイルはバタバタとシバーしてるし、スプレーはすっ飛んでくるし・・・・

こうして2時間ほどかけて荒川に戻った時は全身脱力感でした・・・・。

今回の教訓

  • どんな状況でもセイルを上げ下げ出来るような構造にしておかないと・・・
  • ジブの影のワッチは本当に何とかせねばならない。シングルハンドの致命的欠点だと思う。
  • ポジションロストの恐ろしさを改めて実感。航海の醍醐味が減るのので使わないようにしているGPSプロッタを途中から引っ張り出す羽目に。
  • あの海域を夜間に帆走するのはかなり危険かも。もっと沖出しすべきだった。(だが沖は沖で本船がうじゃうじゃだしぃ。)

それにても久々に痺れました。  あとレーダー本気で欲しくなりましたねぇ。

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コメント

瑠海さんへ

 お初です。 航海(後悔)記、拝読させて頂きました。 
 今回の教訓で、シングルハンドでは、夜間航行は機走にというのは如何でしょう?
 僕の経験上、ワッチが厳しい時には、フルセイルは難しいと思います。。。
 よほど、海況が良好で、周りに何も(船が)無い時は別ですが。

 いや~それにしても、恐れ入谷の何とかです。 僕にはとても、真似できません。

  

磯谷さん、新ブログカキコ有難う御座いました。happy01

さてさて

>今回の教訓で、シングルハンドでは、夜間航行は機走にというのは如何でしょう?


カハハ。。。まったくもって・・・・dash

ただですね、、、ぢつは横浜時代は夜間航海率が9割を超えていました。いや95%・・・?オフ日もなんたらかんたら用事を言い付かって昼間にまともに出航できた験しが無いのです。 結局比較的時間の自由が作れる夜間しか遊べなく・・・・。

横浜時代は本船航路に近寄らなければ、「ま、これが普通・・・」という感じで出航してました。(夜しか出れなかったので必然的に。。) だが、所詮夜中にちょっと出て帰ってくる程度なので、YBMの周辺を散策してるに過ぎなかったですね・・・。

今回の鶴見沖は痺れました。。一瞬のうちにジャイブ・タック・停止・セイルダウンが出来ないとダメだと改めて感じました。普段は「レースじゃないからゆっくりやればイイサ」ぐらいしか考えてなかった。「出来るけどやらない」のと「出来ないからやらない」のでは全く違いますもんね。

練習しよっと・・・。あらよっと。

あ、、、ついしん。。 練習はもちろん空いた海域で。 ついでに出来るだけ昼間に。sweat01

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