2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月

2010年7月23日 (金)

速っ!! わずか3日でアメリカより到着 ~~アンカー~~

先日の記事で書いたとおり、現在持っているアンカーは全く役に立たたず走錨しちゃったので、急遽ウエストマリンからアンカーを買いました。

買ったのは「フォートレスアルミアンカー FXシリーズ」というものです。

201007231514000_2

分解組み立て式になっており、このような箱に入って届けられました。驚くべきはその重さ。片手で軽々と。という感じ。大げさでなく「えっ???こんな軽いの???」という感じです。百科事典程度の重さしかないかもしれません。

こんなんで本当に効くの???と疑ってしまいたくなりますが、過去、横浜港花火大会に毎年出かけていた頃、水深20m以上のヘドロ底質の横浜港において、38ftサイズのモーターボートを一発で止めてくれていました。ちなみにその時は適応サイズのダンフォース型アンカーでは何度も打ちなおす必要がありました。しかしこのアルミアンカーに変えてからは一度も走錨したことがありません。(という訳で個人的には物凄く信頼しているアンカーです)

5年ぶりぐらいにこのアンカーとご対面となりましたが・・・・久々に手にすると「まじ???」というぐらい軽いです。これならばアンカリングも気楽に出来そう。。。

また、このアンカーの素晴らしい点として、かなり詳細な説明書が添付してくる点です。アンカーロープ・必要チェーンなどの情報をはじめとして、実際の掻錨力をkgで表示までしてあります。 そして、底質により、アンカーの爪の角度が変えられるようになっています。普通の砂等の場合は32度に設定すると最大の力を発揮し、その一方へドロなどの柔らかい泥の場合は45度に設定すると良いとなっています。 私の乗る東京湾ですと、ヘドロが多いです。ヘドロ用のアンカーって売られていませんが、このアルミFXシリーズはヘドロ専用としてセッティング可能という訳です。をを、ナイス! なんかこのアンカーの営業マンになってしまったような説明ですが・・・・・それだけお気に入りという訳でして。

あと驚くべき事に、ウエストマリンで発注してから僅か3日で到着しました。。。。国内業者より送料入れても安くて速い。なんだかなぁ・・・・。がんばれニッポン・・・。

7/29加筆・・・・

早速つかってみました。  船の上でも驚くほどに軽い。なんたってレッコしてもグワッと沈まずに、アンカー爪の水圧抵抗によってユラユラと揺れながら沈んでいく位で、チェーンの方が先に沈むような感じです。 そのくせ、アンカーロープを水深の2倍程度出したところからガクンと海底にロックされました。今まで使っていたダンフォースもどきとは雲泥の差・・・。ほんとこのアンカーはいいですよ。

2010年7月20日 (火)

花火大会の予行演習

8月1日に花火大会が荒川にて行われる予定です。

マイボートで花火大会に行くのは本当に久しぶり(5年以上??)なので、事故防止の目的で昼のうちに視察に行って来ました。

アンカリングするのも、この船にしてからは初体験です。船についてきたアンカーを見ると若干小ぶり・・・。これで大丈夫かな?と少々心配もありましたので、それのテストも兼ねてます。

荒川の河口から1km程度上流が目的地なのですが・・・・海と違って波も無いので楽勝と思えそうなのですが・・・・いえいえ、そんな甘い場所ではないんです。、、、実際、かなり難儀しました。

まず、何度アンカーを打っても走錨してしまいます。アンカーのサイズが若干小さいということもあるのでしょうが、過去にこの場所で参戦した時、やはり走錨して困ったことがありました。底がヘドロということもあるのでしょう。

その上、夏の夕刻は強い南風が吹き荒れ、これが下流から上流に吹き上げます。一方、河川ですから基本的には上流から下流へ水は流れています。なので、船が安定しないこと・・・・・・。更にやっかいなのが、潮の加減で転流することがあります。つまり、河口から上流に向かって水が流れることがあるんです・・・・・・。前回参戦した時の記憶では、花火大会の最中に転流して、全てのボートが数分のうちに180度逆を向きました。屋形船などは強力なアンカー使っているので180度向きが変わるだけですが、プレジャーは多くの船が流され始め屋形のアンカーラインを跨いだりして、楽しい花火大会会場が一転して修羅場になりました。(ほんと思い出すだけでゾッとする光景です。)

それもあって予行演習に出たんですが・・・・はっきりいって船に積んであるアンカーじゃ無理でした。どうにもならん。。。大急ぎでアンカーを発注せねばいけません。あと10日・・間に合うか???

あと、当日は船に強いとは言えない家族を久しぶりに連れて行くのですが・・・「久しぶりなので絶対酔うと思う。子供も怪しいと思うから、今年はゲスト呼ばないで」という業務命令が・・・・・・。 あいやーーー、それじゃ男手無しってことで、、、しかも流れのある水面で船長一人でアンカリングなのです。

アンカリングを一人で行ったことは・・・考えてみると初体験かもしれません。釣りでもしなけりゃ、一人で出て海上でアンカー打って留まるようなことは(東京湾では)まず無いですから・・・。

一人でアンカリングしてみて・・・・アンカーを上げる時は本当に苦労しました。抜く際にアンカー真上までに船を進めますよね。その最中に緩んだラインをペラに巻かないように手繰り寄せなければなりません。操船の為にコクピットに居ながらそれを行うのはかなり無理がある・・・・。かといって、アンカーラインを手で手繰ってもピクリとも動きませんでした。川の流れに逆らうわけなので半端じゃ無いテンションが掛かっていました。

色々工夫して何とかアンカーを上げることが出来ましたが、混んだ海面で出来るかどうか心配です。どうなることやら。

2010年7月15日 (木)

今日明日にも梅雨明けしそうだとテレビ報道がされる中、出港してきました。

本日の天気はヤフー風予報だと南8m。テレビの天気予報でもそこそこ吹くとのこと・・・・。

事前に2ポンセットをして出港。

海に出てみると1か月前に出港した時のドン吹きより少し穏やかな感じ。だが、真南の風22kt前後。時折25ktぐらいまで吹く状態。

港から出てしばらくの間は真南の航路を30分走らなければならない関係上、正面から波を受けて派手にスプレーを浴びる。

少し後ろに、Adagioと似たサイズのヨットが並走しているが、まるでロデオのよう。

P1000937

時折キールも見えるほどにピッチングを繰り返している。Adagioも向こうから見ると同じように見えていることだろう。

とりあえず沖出しして・・・何処行くあても無かったので・・・スピードの乗るアビームの走りを楽しむために西に舵を切った。船橋、千葉方面だ。

ここのところ20ktオーバーの風の日の出港が続いている。お陰で2ポンでの走りに慣れてきた。この船は「ブルーウオーター大王」と言えるタイプのドン亀艇なのだが、2ポン+レギュラーサイズジブでヒール15度程度で7ktオーバーで走ってくれる。多少セイルトリムをしても余り大きな反応が無い艇だが、逆を言えば神経質にトリムしなくても鷹揚に走ってくれる感じ。へたっぴの私にはちょうど良い。。。

暫く東に進み、三番瀬が見えてきた。千葉港まで行こうかな・・・と思ったのだが、真横の波がどんどん大きくなっていく。目測で2m近くある感じ。外洋の2mと違い、湾奥の2mはピッチが非常に短い。波の腹に乗ると瞬間的に30度ぐらいにヒールが増える。 だがそこから先はグッと踏ん張ってくれて危険な感じは全くしない。。。。だが、、、、乗ってる方は段々と気分が悪くなってきた。

口直しにちょっと飲み物を・・・と思ったらキャビンに忘れてきたことに気がついた。よせばいいのにキャビンに探しに入ったら・・・・本格的に気持ち悪くなってきた。

特別な目的地があるわけじゃないので、ここでUターン。舵はオーパイに任せ、自分は少し空を見上げながら酔いを紛らわせていた・・・・・・・・・今まで船に乗って吐いたことが無いのだが・・・船に弱い人の気持ちがちょっと判った感じ。。。「おれ、なんでこんなことやってるんだろう????」という答えの出ない問いに暫し自問自答していた・・・・。

そうしているうちに目的地にランイングにてプロパーコースで狙える位置まで来た。ほぼデッドランの走りに切り替え。とたんに揺れは無くなり、風もぐっと落ち、「ざざざざーーーーん」という波の音だけが聞こえるようになる。全く違う海に来たような錯覚に陥る。ヨットの不思議な感覚の一つ。

P1000932

ジブは役に立っていないような感じなので仕舞ってしまった。2ポンメインだけのデットランでも5kt近くは出ている。動く気力が起きないのでこのままで暫し航行・・・・。

後ろを見ると船尾を持ち上げるような追い波・・・

P1000930

って、写真にすると平穏な海になっちゃうんですよね・・・・。。。不思議。。。

1時間後、港に到着し、片付けして下船。その後、フルートレッスン会場に向かい、そのあと某会議所の例会。。。 いろんなことのあった一日だった。

2010年7月14日 (水)

ヨットから離れて~  モノには理由がある。

今日の話題はヨットの話から離れます。

興味の無い方は読み飛ばしてください。

さて・・・・自分の若い頃にインターネットがあったら、もっと賢くなっていたかも・・・と最近つくづく思います。というのも、判らないことはググれば大概のことは調べられます。(ま、信憑性は抜きにして。。。) 20年、30年前は紀伊国屋本店などじゃないと入手できないような本の内容もググれば一発だったりしますから・・・。

さてさて、私のお仕事は化学系です。なので学生時代は化学専攻でした。そのころから漠然とした「謎」がありました。

話がちょっとヨットに戻りますが、、、ヨットってカビに悩まされますよね。そこでカビ退治に良い薬剤は無いかと調べていました。結局のところ「カビキラー」や「ハイター」が一番有効なのが判ったのですが・・・・この化学名は「次亜塩素酸ナトリウム」といいます。化学屋にとっては馴染み深い名前なのですが・・・・ものの本によっては「次亜塩素酸ソーダ」とも書いてあります。全く同じモノなのですが、後者は工場系化学で使う言い回しです。

何で言い回しが違うの???とずっと昔から謎でした。

そこでググってみると・・・学生時代からの謎がすんなり解けました。恐るべしインターネットって感じです。

学生時代にこの謎が判れば、化学式・化学名をもっと簡単に覚えられたのに・・・と嫉妬に似た感情すら沸いてきます。。苦笑。

さて、ここからは化学のトリビアですが・・・何となく「謎」だったことです。

「~~ソーダ」 「~~ナトリウム」って同じものなのですが、、、、何で言い方が違うの??という謎です。そして、サイダーとかも「ソーダ」と言いますよね。これ、由来って同じものなの??それとも全く関係ないの???というのも何となく気になっていました。

さて、その答えは・・・・

実に単純で、ソーダは英語、ナトリウムはドイツ語だったんです。正確には英語でナトリウムのことを「ソディウム(SODIUM)」というようで、ナトリウム化合物を「ソーダ(SODA)」というようです。研究分野ではドイツから知識が渡ってきた背景があるので、いまだに「炭酸水素ナトリウム(重曹のこと)」の様に、ドイツ語表記のようです。ってドイツ日本語チャンポンですけどね。一方、工場系分野ではアメリカからの技術が多いので「重炭酸ソーダ」というようです。

さて、、、カビキラーとかを素手て触ると手がただれます。これは強アルカリでたんぱく質(つまり手のお肉)を溶かしてしまうからです。その強アルカリ物質の正体は「水酸化ナトリウム」が混ざっているからです。 この水酸化ナトリウム・・・化学式でいうと「NaOH」・・・これは中学校でも習う物質だから門外漢の方でもご存知だと思います。これも、上記の通りに別名があって、「苛性ソーダ」ともいいます。 水酸化ナトリウム=苛性ソーダ な訳ですが・・・パッと聴いてまったく同じものとは思えない名前です。

ではこの違いは何かというと・・・・これがまた面白い。

工業系の化学において、ナトリウム化合物の中で一番一般的(よく使われ物)は「炭酸ナトリウム」らしいです。よって、工業系化学の中でソーダといえば「炭酸ナトリウム」を指すらしいです。

そしてソーダを日本語にすると「曹達」と書くらしい。(当て字です)

よって、炭酸ナトリウムは工業化学系では「=ソーダ」であり「曹達」というのが「通称」になり、今に至っているらしいです。

  ポイント! 工業化学系では 炭酸ナトリウム = ソーダ である。

一方、苛性ソーダは、普通のソーダよりもキツイ(苛烈)性質を持っている。という意味で「苛性ソーダ」になったとのこと・・・・。

そして、有名な「重曹」は「炭酸水素ナトリウム」の通称ですが・・・これも「炭酸ナトリウム(=ソーダ、曹達ですね)」よりも比重が重いので「重い曹達なので重曹」になったらしいです。。。。

最後にサイダー水をソーダと呼びますが、これは二酸化炭素を溶かしてシュワシュワとさせた飲み物は、昔は重曹(重曹は炭酸ソーダより重いソーダ。でしたね)を加えて作ったことに由来して「ソーダ水」となったようです。英語でもサイダーなどをsodaと呼ぶようです。

まとめると

 ~ナトリウム = ~ソーダ

 ソーダ はナトリウム化合物の総称。同時に炭酸ナトリウムをソーダと呼ぶ

 重曹は普通のソーダ(炭酸水素ナトリウム)より重いソーダだから重曹

 苛性ソーダは普通のソーダよりも苛烈な性質なので苛性ソーダ

これ、テストに出ます。。

って、、、こんな方言、覚えてられるかーーい!!!!てな感じ。

でも中学の時に理科教師が教えてくれていれば、、、もっと簡単に理解出来たのになぁ・・・。え、、、疑問はすぐに調べろですって???そりゃごもっとも・・・・。

2010年7月 2日 (金)

臭い・・・・匂う・・・・。。。。

航行後、キャビンに入ると、

プ~~ンと軽油と機械油の匂い

がします。

ヨットは水密のオケなので、匂いが出ると簡単には逃げていかず困ったものです。

この軽油の匂い・・・船酔いの原因になるんですよねぇ・・・・。慣れるしかないのでしょうが、夏休みを間近に迎え、普段船に乗らない人の乗船を考えると・・・・何とかしなければと思うようになってきました。

そこで、エンジンルームを徹底気密にしてみようと思い、調査をしてみました。

すると、、、、思った以上に隙間が有るわ有るわ。。。。

例えばデッキとバルクヘッドが接着されておらず1センチほどの隙間が空いていたり・・・ケーブルなどの出入り口も隙間が多い状況。

一番の問題は建造時にデッキを被せる際、どうやっても手が入らない場所(かつ見えない場所)は「嵌め合わせ」しているだけのようで、そこからエアがダダ漏れになっていました。しかし、その隙間を埋めるにも方法が無いのが現実。手が入らないのでメーカーでさえもそのままにしてある訳ですから・・・・・。

そこで、、、出来るだけ目立たぬ場所を選んで

壁を切開

してみました。。。。そう、開腹手術したような感じです。

(写真を載せたいのですが、サンダーの粉塵が凄くてカメラが出せませんでした)

そして、何とか隙間にギリギリ手が届くようにして・・・・さて、これをどうやって埋めようか???と悩みました。最初はFRPで積層しちゃおうと思ったのですが、ようやく手が入る程度の場所なので作業スペースの問題でかなり難しいのが判明・・・・。そこで「発泡ウレタンフォーム」というのを使ってみました。

Uretan

これをホームセンターで購入。その前に造船に使えるのか色々調べてみたところ・・・・

  • 吸水性は殆どゼロに近い。(水没使用は推薦されていないが多少は平気のようだ)
  • 完全気密が可能。
  • 家の土台の気密に20年以上の耐久性を誇る
  • 元々接着剤の性質を持つウレタンなので食いつき性は抜群
  • 固形後は発泡スチロール状になり非常に軽くカッターで楽に切れ加工性に優れる。
  • でも発泡スチロールと違い、ガソリン・シンナーなどにも耐えることが出来る
  • なので、塗装することも可能である
  • 欠点は紫外線に弱い。直射日光に当たる場所は必ず塗装で仕上がること。

となっていました。船にはかなり使えそうです。でも、、、船で使ったということを余り聞きません。そこで船関係でググってみると

  • ヤマハから船底に発泡ウレタンを充填し、不沈構造をうたったモーターボートが新発売されていた。
  • バスフィッシングで使うバスボートにはデッキ裏に長年使われているようだ。
  • 数社の造船所が発泡ウレタンを船底に注入し、船体強度大幅アップを謳う艤装を行っていた。

というところから、使えそうだと判断。

隙間にこいつを吹き込んでみたら・・・10分後には隙間どころかその周囲を覆い尽くす「綿アメ」のようなウレタンが成長しました。乾燥後に手で剥がそうとしても剥がれないぐらいの接着力も有していました。あとは耐久性さえあれば、船にかなり使える部材という感じを受けました。

最後に開腹部分をFRPで積層して作業終了。次の休みには乾燥するでしょう。さて、気密は上手くいったかどうか楽しみです。

7/13追記

船に行ってみた。切開した壁はストア(船倉)内だったので見栄えなんてどうでも良かったのですが、湿気の覆い場所なので補強と防水兼ねて切り取った部分よりかなり広範囲の部分をFRPで覆ってみました。固まる前は何となく不恰好に見えましたが、固まってみるとデッキ裏とバルクヘッドがFRPで一体になり、非常に綺麗で高強度に見えます。 バルクヘッドはチークツキ板マリン合板なので30年とか40年とか経過すると徐々にフカフカにふやけて来ますので、そうなる前に船底から天井(デッキ裏)までFRPでカバーリングすると船の強度も上がりそうな予感・・・・。(って、そんな長期に乗ることはまずありえないけど、、、気は心) もしかすると荒天時などにハルが撓んだ際、力の逃げ場所が無くなってカバーリングした接合部分が剥がれたりクラック入ったりする可能性もありますが・・・・(やってみないと判んないですが・・・)。 取敢えずストア内の1/4程度をFRP化したので、それで暫く様子見て、問題なようならばカバー範囲広げてみようかなと思ってます。

問題の匂いですが、まだ有機溶媒の匂いが船内に残っていて軽油の匂いがマスキングされていましたが・・・桟橋で1時間程アイドリング続けてみたのですが、軽油の匂いは全くしませんでした。成功っぽいです。

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »