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2010年7月 2日 (金)

臭い・・・・匂う・・・・。。。。

航行後、キャビンに入ると、

プ~~ンと軽油と機械油の匂い

がします。

ヨットは水密のオケなので、匂いが出ると簡単には逃げていかず困ったものです。

この軽油の匂い・・・船酔いの原因になるんですよねぇ・・・・。慣れるしかないのでしょうが、夏休みを間近に迎え、普段船に乗らない人の乗船を考えると・・・・何とかしなければと思うようになってきました。

そこで、エンジンルームを徹底気密にしてみようと思い、調査をしてみました。

すると、、、、思った以上に隙間が有るわ有るわ。。。。

例えばデッキとバルクヘッドが接着されておらず1センチほどの隙間が空いていたり・・・ケーブルなどの出入り口も隙間が多い状況。

一番の問題は建造時にデッキを被せる際、どうやっても手が入らない場所(かつ見えない場所)は「嵌め合わせ」しているだけのようで、そこからエアがダダ漏れになっていました。しかし、その隙間を埋めるにも方法が無いのが現実。手が入らないのでメーカーでさえもそのままにしてある訳ですから・・・・・。

そこで、、、出来るだけ目立たぬ場所を選んで

壁を切開

してみました。。。。そう、開腹手術したような感じです。

(写真を載せたいのですが、サンダーの粉塵が凄くてカメラが出せませんでした)

そして、何とか隙間にギリギリ手が届くようにして・・・・さて、これをどうやって埋めようか???と悩みました。最初はFRPで積層しちゃおうと思ったのですが、ようやく手が入る程度の場所なので作業スペースの問題でかなり難しいのが判明・・・・。そこで「発泡ウレタンフォーム」というのを使ってみました。

Uretan

これをホームセンターで購入。その前に造船に使えるのか色々調べてみたところ・・・・

  • 吸水性は殆どゼロに近い。(水没使用は推薦されていないが多少は平気のようだ)
  • 完全気密が可能。
  • 家の土台の気密に20年以上の耐久性を誇る
  • 元々接着剤の性質を持つウレタンなので食いつき性は抜群
  • 固形後は発泡スチロール状になり非常に軽くカッターで楽に切れ加工性に優れる。
  • でも発泡スチロールと違い、ガソリン・シンナーなどにも耐えることが出来る
  • なので、塗装することも可能である
  • 欠点は紫外線に弱い。直射日光に当たる場所は必ず塗装で仕上がること。

となっていました。船にはかなり使えそうです。でも、、、船で使ったということを余り聞きません。そこで船関係でググってみると

  • ヤマハから船底に発泡ウレタンを充填し、不沈構造をうたったモーターボートが新発売されていた。
  • バスフィッシングで使うバスボートにはデッキ裏に長年使われているようだ。
  • 数社の造船所が発泡ウレタンを船底に注入し、船体強度大幅アップを謳う艤装を行っていた。

というところから、使えそうだと判断。

隙間にこいつを吹き込んでみたら・・・10分後には隙間どころかその周囲を覆い尽くす「綿アメ」のようなウレタンが成長しました。乾燥後に手で剥がそうとしても剥がれないぐらいの接着力も有していました。あとは耐久性さえあれば、船にかなり使える部材という感じを受けました。

最後に開腹部分をFRPで積層して作業終了。次の休みには乾燥するでしょう。さて、気密は上手くいったかどうか楽しみです。

7/13追記

船に行ってみた。切開した壁はストア(船倉)内だったので見栄えなんてどうでも良かったのですが、湿気の覆い場所なので補強と防水兼ねて切り取った部分よりかなり広範囲の部分をFRPで覆ってみました。固まる前は何となく不恰好に見えましたが、固まってみるとデッキ裏とバルクヘッドがFRPで一体になり、非常に綺麗で高強度に見えます。 バルクヘッドはチークツキ板マリン合板なので30年とか40年とか経過すると徐々にフカフカにふやけて来ますので、そうなる前に船底から天井(デッキ裏)までFRPでカバーリングすると船の強度も上がりそうな予感・・・・。(って、そんな長期に乗ることはまずありえないけど、、、気は心) もしかすると荒天時などにハルが撓んだ際、力の逃げ場所が無くなってカバーリングした接合部分が剥がれたりクラック入ったりする可能性もありますが・・・・(やってみないと判んないですが・・・)。 取敢えずストア内の1/4程度をFRP化したので、それで暫く様子見て、問題なようならばカバー範囲広げてみようかなと思ってます。

問題の匂いですが、まだ有機溶媒の匂いが船内に残っていて軽油の匂いがマスキングされていましたが・・・桟橋で1時間程アイドリング続けてみたのですが、軽油の匂いは全くしませんでした。成功っぽいです。

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コメント

結構、大がかりだね!
僕のY26Sは、船外機仕様なので、いわゆる 内燃機特有の 臭いは無いのですが、
それでも、やはり、ガソリンの臭いが 鼻につきます。
そこで、市販の 部屋に置く、消臭剤(製品名は忘れましたが、ブルーの小さなジェリー状の粒々)
を1個、置いてあります。 ヨットは、ハッチを閉めると機密性がいいので、これで、結構、臭いは
無くなっています。

カキコどうもです

消臭剤って効くんですね。何となくですが、、、気休めにもならないかな・・・・とか思って使ったことありませんでしたが、一度やってみます。どうしても湿っぽい匂いが充満するので、少しでも対策出来れば嬉しいですよね。
 

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