もう10年来?になりましょうか・・・モーターボート時代からの友人がヨットに興味持ち始め、乗せて欲しいとの連絡。
おお、ウエルカム!是非はまり込んでください!
ということで、出航しました、彼及び彼のクルー2名と私の合計4名での出航です。
彼自身は20歳頃にちょっとだけディンギーの経験あるらしく、その後他のヨットのゲストとして数度乗ったことがあるとのこと。
クルーの方々は初体験らしいです。
とりあえず、桟橋で「やっちゃいけないこと」だけを教え、、、セイルの上げ方と下げ方を1度実演し、、、、後は海で!
さて、当日は桟橋ではそよ風程度だったのですが、舫いを解いた頃から急に吹き上がり、いい風になってきました。
帆走海面に出てセイルをアップするとレギュラー+フルメインでガンネルが海面に触れる程度にヒールします。
「大丈夫、これ以上はヒールしないから」
と、友人たちに説明。
だが、やはり慣れないですよね。かなりビビッてる表情です。そりゃそうだ・・・モーターボートの場合、可能な限りヒールさせないのが鉄則ですから、その暦の長い彼にとっては相当な違和感あるはずです。
「もしね、これ以上ヒールしちゃって怖いとおもったら、この黒いヒモ(メインシート)を伸ばす。すると・・・・(メインシート出しながら)・・・ほらね、推進力失ってヒールも納まるでしょ。」
次に彼に舵任せます。流石はボート暦長いので、ティラーの操作は最初からほぼパーフェクト。あとは風見見ながらクローズホールドを暫しやってもらいます。うん、上手いもんだ。
でも、風は更に強くなり、ブロー(突風)でガンネルが水をすくうほどヒールすることも・・・彼の顔はその度に青くなっている。
「ヒールして怖いようならね・・・黒いヒモを出す代わりに船を風上に向けちゃうとイヤでも推進力失うからね・・・こんな風に・・・(風上に向かって舵を切る)・・・ね、速度落ちてヒールも戻るでしょ? それに、この程度でひっくり返ること絶対無いし、万が一横倒しになってもすぐ起き上がるから大丈夫だよ」
と、オーバーヒールの解消方法だけをまず重点的にレクチャー。
ある程度ヒールに慣れたところで、本来の走りを見せる為にセイルサイズ調整に入ります。
「ほんとはね、今日の風だとこのセイルだと大きすぎるんだよ。これからリーフと言ってセイルサイズを縮小するからね。じゃあ、この赤いロープ(メンハリ)を合図があったら1m緩めて。」と指示し、私はマストにへばり付く。数分後、無事リーフ終了。
その後、タッキングを数度、そしてアビームを体験してもらい、最後にフリーの走りとジャイビングを数度。
この頃になるとあたり一面でウサギが飛び始めてましたが・・・・ヨットはホントに時化に強いですね。たまにスプレー飛んできて冷たい程度。船は安定して走ってくれています。
約2時間走ってマリーナに戻ると
あらら、、いつの間にか赤旗(出航停止)に変わってました。桟橋の風速計は10m以上さしてます。 まあ、かなりのスポーツ的要素をもったセイリングを堪能してもらえたので、反って良かったのでは?という感じでした。
桟橋に戻り、彼に感想を聞いてみると
「「あっという間の2時間だった」」
「「スポーツってのがよく判った」」
「「辺り一面ウサギが飛んでいたけど、波には全くといって影響しないんだな」」
「「6ktの<速さ>が実感できた。かなりのスピード感がある」」
「「ヨットはもっと年食ってからゆっくりやればいいかなと思ってたけど、、、若いうちの方が
面白そうだ。長年の経験あれば兎も角、これを70歳ぐらいで入門しても怖そうだ。
体がついていかないかも。」」
こんな感想でした。
これ、実のところ、ボート乗りがヨットに持つ懐疑的イメージの部分なんですよね。
「あんなゆっくり走って退屈じゃない?」
「遠くへ行けなくて飽きちゃわない??」
「波に揉まれてグラングランしちゃって辛いんでは???」
と、こんな感じです。
でも実際は違うんだよねーーーー。ボートよりスピード感あるし、やること一杯あるから飽きる暇もないし
少々の波なんて無問題だから安心できるしね・・・。
クルーの皆様も全く新たな体験で、想像以上に面白いと思って頂けたようでした。
そして彼は
ご満悦っ!
して頂けた様で良かったです。
そして夜にメールが来ました。来週、ヨットの出物を見に試乗に行くとのこと。
お~~~、ヨットマンが一人誕生かも
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