エンジン整備、、、しかし蒸し風呂 3K・・・・。
前回の記事ではフネのいいところだけ書きましたが・・・・
現実の世界は今回の記事のようなことが殆どかもしれません。
って、こんなこと書くと益々ヨット人口少なくなるか・・・
前回、クルーズ終了時にエンジンを止めると、オイル低下の「ピー」という警告音が一瞬鳴った後、沈黙しました。。
その後キーを何回回してもピーと言わない。
ああぁ~~~~。ブザーの故障?電気系統の何処かの断線・接触不良??センサーそのものの故障????・・・・考えられる要因が山ほどあってブルーになります。
だってこのクソ暑いのに船底に潜り込む作業を意味しますから。。。
まあ、警告音だけなので、放置しておいてもエンジンは掛かりますからクルーズは出来ますけどね・・・・でも、以前モーターボートで同じ失敗をしてエンジンを全損させた経験があります。その出来事でフネを手放す羽目になり、凡そ5年、この世界から遠ざかりました。。。。暑くても修理せねば。
さて・・・オイル警告の仕組みですが・・・・うちの艇のヤンマー2GMの場合(GMシリーズは全て同一だと思います)エンジンのオイル流路に「プレッシャースイッチ」というセンサーを取り付け、それでブザーを鳴らしています。センサーの中には圧力が掛かるとOFFになるスイッチが内蔵されている簡単なものです。(つまりエンジン停止時にはONになってブザーが鳴る。 蛇足ですが水温センサーは温度が上昇するとONになってブザーが鳴る)
大まかな回路は上図の通り非常に簡単なものなので難しくはないんだけど・・・ギボシ端子や各種コネクターで中継しているところが多いので断線のチェックは狭いところに潜りこんで一つづつやらねばなりません。考えただけで暑そうだ~~~~。
まずはやりやすい所から・・・ということで、センサーそのものをチェック。
赤いワニ口クリップのビスがエンジンブロック(バッテリマイナス)に導通すればセンサーONになったのと一緒ですので・・・ワニ口ケーブルでマイナスに落としてやると・・・おお!ビンゴ!!警告がなります。初っ端でトラブル箇所に遭遇とは運が良かったです。
こいつがダメになってました。マリーナ近くのショップで発注。2200円ぐらいとのこと。
ついでといっては何ですが・・・どうせここまで弄ったのだから、ベルトとジンク交換もすることにしました。
ベルトは結構ひび割れ、減り共に激しく、交換しておいて良かったです。
これはボルト数本緩めればいいだけなので簡単に終了・・・
しかしジンクは手間取りました。
2GMの場合、エンジンベルト方向から見て左側面に1箇所と、ギアユニット面の上側(ヘッドの辺り)に1箇所、計2個ついています。対面幅24mmの大きなボルトなので見れば一発判ると思います。
しかし・・・後ろ側のボルトがどうしても外れない。ハンマー式のインパクトレンチなども使ってもどうしても外れない・・・・・・。ここの場所はヘッド海水ジャケットの蓋にジンク穴が切ってあるので、仕方なく蓋を外しました。
これが蓋を外したところ・・・・。うーん、、気色悪いものを見てしまった・・というような雰囲気でした。写真を撮り忘れましたが、この4本のボルト穴のところに鋳鉄の蓋がありまして、真ん中にジンクボルトのメスネジが切ってあります。このジンクボルトが電蝕固着しちゃってるんでしょう・・・どうしても外れません。最後にはガスバーナーで炙ったのですが、それでもダメ。。。。ガスバーナーで炙って外れないってのは相当頑固デス・・・・。
まあ、取り敢えずこの蓋が外れましたのでジンクの交換は出来ましたが、今後が面倒です。ここを外すとガスケットの当たり面をスクレッパーで綺麗にして新品ガスケットを使用しなくてはいけませんし・・・・ショップで常時在庫はしていないのでちょっと面倒なんですよね。
でも蓋を交換すると多分1万円超えるんだろうな・・・ガスケットは液体ガスケット使えばタダみたいなもんだし・・・・と、結局コストを優先してこのまま組み上げて終了となりました。
しっかし、この猛暑の中、ホンマに3kの過酷な環境でした。
でも、この暑い中、原発で復旧作業に当たっている方の事を考えると、好きでやってる趣味のことで過酷もクソもありませんね・・・・。作業に当たっている方に改めて感謝です・・。
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コメント
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暑い中、ご苦労さんでした。オイルプレッシャースイッチは、エンジン停止中は、導通有りますよ、油圧が上がれば
開放され、導通が無くなるので、写真では、エンジン停止状態では?・・それでは正常じゃないですか?
原因は他に有るように思いますが、普通はこのスイッチが怪しい、内部のダイヤフラムに穴があいてて、不安定
大体ネジ径が1/4ですので、車の油圧スイッチでもOK、私のは、スクラップ屋から入手しました。
ヤンマーの警告灯は、スイッチONで水温以外で警告音・ランプ点灯します、これでは、水温の警告ランプが切れてても、解らないので、私の船では、回路を組、スイッチONで、3つとも警告するようにしてます。
一番警告音の出るのが、水温で、その次が、チャージです、(ファンベルト切れ)・・・
鳴って欲しく有りません、ボートの時に、相当泣かされました。オーバーヒート・・・怖、・・・・
エンジンルームに換気扇を取り付けてますので、入るときは、回してます。油臭いし、狭くてでかい体が、憎らしくなります。
投稿: K・S | 2011年7月12日 (火) 10時32分
どうもこんにちは
>オイルプレッシャースイッチは、エンジン停止中は、導通有りますよ、油圧が上がれば
開放され、導通が無くなるので、写真では、エンジン停止状態では?・・それでは正常じゃないですか?
の件ですが、その通りでございます。
上の手書きの配線図が悪かったかもしれません。油圧スイッチは常時ON、油圧掛かるとOFFですが、概念図として書いたので細かく書きませんでした。(一応文章でそれは書いたのですが・・・)
ということで油圧スイッチ、エンジン停止中に導通なく、新品に入れ替え中です。
水温の件ですが、まったく同感です。ほんまに働いてるのか??大変不安ですよね。
一番の問題は実際に水温が上がらないとスイッチONにならないので、今回の油圧センダーと同じように知らぬ間にお手上げです・・・・。
オムロンあたりの汎用水温センダーが数千円で売ってるので、それを取り付け、常時水温をデジタル表示で見れるようにしておきたいな・・・と思ってました。水温直読でき、1度単位で警報設定を変えられる汎用部材です。バイク用品店でも似たようなシステム売ってるので流用できそうだな・・・とも感じてました。
今年の冬のメニューに考えております。。。
でもそれまでに水温センダーも壊れたら嫌なので、油圧と共に一緒に発注しました。新品に変えておく予定です。
投稿: 迷走船長Lumy | 2011年7月12日 (火) 11時38分