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2011年7月

2011年7月22日 (金)

久々にマグロ大漁

台風6号が通り抜けましたが、皆様は大丈夫でしたでしょうか。

さて、昨日、関東は思ったよりも台風の影響が出ず、少しほっと致しました。
夏本番までにやっつけなければいけない工事が幾つかあるので、、、
よっしゃ、台風も少しそれたから船へGO!

しかし、普段とは違う姿のマリーナがありました。

船まで行くのに、なが~~~い浮き桟橋を歩くのですが、その浮き桟橋がうねりの形が見えるような上下運動をしています。少々の上下は見たことあるけど、歩くのによろめく程の上下は初めて。。。

そして風は北東からビュンビュン吹いています。このマリーナは北東の風ではよく揺れるんですよね・・・・・。

でも、構わず工事に入りましたが・・・・・・

いやーーー酔った酔った。何度吐くかと思ったか・・・・・。

当分船見たくない~~~という感じを受けるほど酔いました・・・

でも翌週には忘れて行っちゃうんですけどね。(もしかしてバカなのかしら・・)

2011年7月15日 (金)

取り敢えず出航

今日はあてのない、目的地も無い「ふらっとセイリング」に出発。って何時も目的地なんて無いですが・・・・。

P1010322
予想よりいい風と天気に恵まれて、進めるところまで進んじゃいます。

こちらは猿は居ないのに「猿島」です。東京周辺の数少ない無人島の一つ。

このまま観音崎こしちゃって太平洋へ!と思い南に舵を取ります。

P1010318
見えてきました観音崎。ここを回り込むと太平洋です。

しかしちょっと風がつよくなってきて、写真の通り白兎も出現。行く手を阻みます。
そして写真で見て取れますよう、真向かいの風なのでタックタックの連続。
だがこの場所、凄く狭い場所でして・・・
画面左100mに有名な「浦賀水道航路」。日本一、いや世界一?交通量の多い水道・・・。今日も大型船の大行列になってます。
では右に避ければ・・・というと、ヨットには浅いらしいんですよね。
なので真登りだと結構忙しい・・・。

正直いって、ヨット暦短い私にはこの場所の位置関係が細かく頭に入ってません。
今まではボートでGPS見ながら数分で通りすぎていたので、こんなにじっくりと見ることは無かったので・・・。

でもGPSありゃ何とかなりますので・・・・・と言いたいところですが、座標の出るハンディGPSしか持っていません。しかしそれも道中にバッテリー切れ。ありゃあ。。。速度すら判らない。。。

風が更に上がってきて、ヒールが激しくなり、ジェノアをレギュラーに縮帆。
そして観音崎目指し、数分毎にタッキングの連続。。。

タッキングすると見た目の風景がガラッと変わり、その度にチャートテーブル行ってポジションチェック。またデッキに上がりすぐにタッキング・・・この繰り返し。。。

チキン野郎のへっぽこ船長は、この繰り返しであの狭い岬の先頭をパス出来るのだろうか?と不安になってきて・・・・ここでUターン。あはは、軟弱ーーーー。

P1010329
さらば、観音崎・・・・。こんどは航路ブイをある程度予習してから来るからな~。
(って、こんなこと言ってると笑われそう。爆)

さて話が変わり・・・ビミニの布地にバックステイを通す穴をセイル屋さんに改造依頼していたのですが、それが出来上がりました。今日はそれの初テスト。
多分12m前後の風だったと思うのですが、とりあえず不安になるようなバタつきなどは出ませんでした。骨組みもアルミ枠+プラ金具なのですが問題なさそうな様子。
しかしその効果たるや・・・絶大です!!!!!
ベタですが「こんなことなら早くつければよかった」と思うほどに快適です。
直射日光の下、4-5時間セイリングすると、その晩は体が火照ってふわついていましたが、、、やっぱりこれは熱中症の初期症状だったんでしょうね。
今日は疲れを全くと言ってよいほど感じませんでしたから。

2011年7月12日 (火)

エンジン整備、、、しかし蒸し風呂 3K・・・・。

前回の記事ではフネのいいところだけ書きましたが・・・・
現実の世界は今回の記事のようなことが殆どかもしれません。
って、こんなこと書くと益々ヨット人口少なくなるか・・・

前回、クルーズ終了時にエンジンを止めると、オイル低下の「ピー」という警告音が一瞬鳴った後、沈黙しました。。
その後キーを何回回してもピーと言わない。

ああぁ~~~~。ブザーの故障?電気系統の何処かの断線・接触不良??センサーそのものの故障????・・・・考えられる要因が山ほどあってブルーになります。
だってこのクソ暑いのに船底に潜り込む作業を意味しますから。。。

まあ、警告音だけなので、放置しておいてもエンジンは掛かりますからクルーズは出来ますけどね・・・・でも、以前モーターボートで同じ失敗をしてエンジンを全損させた経験があります。その出来事でフネを手放す羽目になり、凡そ5年、この世界から遠ざかりました。。。。暑くても修理せねば。

さて・・・オイル警告の仕組みですが・・・・うちの艇のヤンマー2GMの場合(GMシリーズは全て同一だと思います)エンジンのオイル流路に「プレッシャースイッチ」というセンサーを取り付け、それでブザーを鳴らしています。センサーの中には圧力が掛かるとOFFになるスイッチが内蔵されている簡単なものです。(つまりエンジン停止時にはONになってブザーが鳴る。 蛇足ですが水温センサーは温度が上昇するとONになってブザーが鳴る)

2gm1
大まかな回路は上図の通り非常に簡単なものなので難しくはないんだけど・・・ギボシ端子や各種コネクターで中継しているところが多いので断線のチェックは狭いところに潜りこんで一つづつやらねばなりません。考えただけで暑そうだ~~~~。

まずはやりやすい所から・・・ということで、センサーそのものをチェック。

P1010247
赤いワニ口クリップのビスがエンジンブロック(バッテリマイナス)に導通すればセンサーONになったのと一緒ですので・・・ワニ口ケーブルでマイナスに落としてやると・・・おお!ビンゴ!!警告がなります。初っ端でトラブル箇所に遭遇とは運が良かったです。

P1010248
こいつがダメになってました。マリーナ近くのショップで発注。2200円ぐらいとのこと。

ついでといっては何ですが・・・どうせここまで弄ったのだから、ベルトとジンク交換もすることにしました。

P1010255
ベルトは結構ひび割れ、減り共に激しく、交換しておいて良かったです。
これはボルト数本緩めればいいだけなので簡単に終了・・・

しかしジンクは手間取りました。

2GMの場合、エンジンベルト方向から見て左側面に1箇所と、ギアユニット面の上側(ヘッドの辺り)に1箇所、計2個ついています。対面幅24mmの大きなボルトなので見れば一発判ると思います。

しかし・・・後ろ側のボルトがどうしても外れない。ハンマー式のインパクトレンチなども使ってもどうしても外れない・・・・・・。ここの場所はヘッド海水ジャケットの蓋にジンク穴が切ってあるので、仕方なく蓋を外しました。

P1010261
これが蓋を外したところ・・・・。うーん、、気色悪いものを見てしまった・・というような雰囲気でした。写真を撮り忘れましたが、この4本のボルト穴のところに鋳鉄の蓋がありまして、真ん中にジンクボルトのメスネジが切ってあります。このジンクボルトが電蝕固着しちゃってるんでしょう・・・どうしても外れません。最後にはガスバーナーで炙ったのですが、それでもダメ。。。。ガスバーナーで炙って外れないってのは相当頑固デス・・・・。
まあ、取り敢えずこの蓋が外れましたのでジンクの交換は出来ましたが、今後が面倒です。ここを外すとガスケットの当たり面をスクレッパーで綺麗にして新品ガスケットを使用しなくてはいけませんし・・・・ショップで常時在庫はしていないのでちょっと面倒なんですよね。
でも蓋を交換すると多分1万円超えるんだろうな・・・ガスケットは液体ガスケット使えばタダみたいなもんだし・・・・と、結局コストを優先してこのまま組み上げて終了となりました。

しっかし、この猛暑の中、ホンマに3kの過酷な環境でした。
でも、この暑い中、原発で復旧作業に当たっている方の事を考えると、好きでやってる趣味のことで過酷もクソもありませんね・・・・。作業に当たっている方に改めて感謝です・・。

2011年7月11日 (月)

フネに夕涼み・・・・。

息子が来週から林間学校へ行くという。家内からロープワークを教えろというお達しが。。

そこで土曜の夕刻、夕涼みがてらに息子と家内を連れて船へ。

二人は滅多にフネに来ないので、ちょっとした遠足気分。

P1010276
マリーナはもう日没近く。それにしても今日は風も無く、それでいて空は秋空のようにスカッと抜けていて気持ちが良い。

マリーナも紺色にそまり、雰囲気が出てくる。
この時間帯が一番好きだ。

P1010292
何時も思うのだが、このマリーナは色んな意味で成功していると思う。
冷静に見れば船着場の横にアウトレットモールがあるだけ・・・・。
確かにそれだけの事なのだが、、、、恐らくこのマリーナにショッピングに来る人たちから
将来のキャプテンが何名も誕生すると思う。
ベイサイドマリーナもその辺りを考えてか、マリーナオフィシャルクルーザーにて遊覧クルーズも随時行い始めた。レンタルボートも充実し始めている。

海に出てしまえば、、、、実にハードな世界なのだけど、、、フネを知らない人の心をくすぐるのは、こういう演出も必要だろうと思う。
建物なども全てデザインされていて、滞在していて気持ちが良いのは確かですから。

P1010305
空の色が紺色を増してくる。
今日は夏の夕空というより、初冬の澄み切った「青」だ。年間でもこんなに空気が綺麗な夏場は滅多に無いのではないだろうか・・・。

こんな感慨にふけっていると、

「腹減った」コールが。。。現実に引き戻される。

P1010225
マリーナ繁栄の為に夕食は現地で・・・。

ここ最近、土日のマリーナレストランは何処も満席のような気がする。

一説によると経営危機とも聞くし・・・いやいや、黒字経営だよ・・・とも聞くし・・・
本当のところはどうなんだろう???
でもこの景観・・・もっと宣伝していいのではないかと思う。無くすのは勿体無い。

さて、、、腹もイッパイになり・・・・・
子供は外のデッキでゴロン。

P1010240
ここは昼間は絵描きの方やサイクリング、散歩など多くの方で賑わう場所。夜になるとカップルの隠れたデートスポットになっている。
夜風と係留されたフネたちを見て、私的にはこれだけでお腹イッパイだ。

P1010246
フネに行ってロープワークを・・・・と思うと、家内はここで読書しているとのこと。
なぜ???酔うからですヨ。。。(寂しいオチです。。笑)


そんな感じでキャンプで使えそうなロープワークを3つほど教え、その後ちょっとだけナイトクルーズに・・。

ここからは光量不足で写真はなし。

プロペラの航跡に夜光虫が光り、まるで宇宙船のロケット噴射みたいに美しい。久々に感動の光景。真っ暗の中、水が動くところはエメラルドグリーンに輝いている。
子供心にはどう見えたのだろう????


このあと無事着岸して帰路に着いたが・・・・エンジンアラームの調子がおかしい。明日以降の宿題も出来、、、、帰還となった。

2011年7月 9日 (土)

マスト登り

Dsc_4888_2

一人でマストの登り方を以前記事にしてから、何名かの方に詳しく教えろと連絡頂戴致しました。

またマストに登る必要が出たので・・・再度詳細に記事にします。

私は登山用具の「ユマール」という金具を使ってマストに登っています。

Dsc_4879_2

これが「ユマール」です。金色の金具にロープを挟み込んで使用します。挟み込むところはワンウエイクラッチがついています。デッキの「スピンロック」などに代表されるシートストッパーと同じような物が装着されています。

Dsc_4880_2

こちらがロープをセットし、ストッパーをONにした状態です。

この状態でロープの上の方へは殆ど抵抗無くユマールを動かすことが出来ますが、下の方へは動きません。下に動かす時はストッパーの黒いレバーを親指で引きます。するとロックが一時的に解除され上下ともに動くようになります。親指を離すと即ロック状態になります。

Dsc_4878_2

このユマールを2個使用します。ひとつは上の写真のようにボースンチェアにセットします。この青いユマールを登る為のロープに装着するわけです。

登頂用ロープはメインハリヤードを使います。

メインハリヤードをマスト根元に結び、メンハリに適度なテンション掛けてクリートなどに結びます。このメンハリを使用して登りますのでメンハリは絶対解けないようにロックしておくことが必要です。私はシートストッパでロック、その後ろにウインチに巻き結び、最後にクリートに結んでいます。また、メンハリが古くなってる場合は新しいものに交換したほうがいいでしょうね・・・。

さて、ボースンチェアを体にセットし、上の写真の青いユマールをメンハリに装着します。

でもこれだけだと単なるブランコ状態です。

Dsc_4876_2

そこでもう一つ、足場用にユマールを作ります。上の写真が足場用のユマールです。ユマールに足をひっかけるロープを作ります。写真では参考の為に足を掛けていますが・・・構造お分かりでしょうか・・?

この金色のユマールを先ほどのボースンチェアの青いユマールの下にセットします。

登り方ですが、まず金色のユマールの足場に体重をかけ、立ち上がります。宙ぶらりんだと半端ない筋力が必要ですが、マストに両手で抱きついて立ち上がると簡単に足場に立てます。 この足場に立つとボースンチェアのユマールがフリーになりますよね。そこで今度はボースンチェアの青いユマールを上に上げ、ボースンチェアに座ります。座ったら再度金色のユマールを上に引っ張り上げ、足場に立ちます・・・・・この繰り返しでマスト頂上に行きます。

慣れれば数分で頂上まで行けますが、慣れるまでは結構時間掛かるし体力も必要です。実際には殆ど体力要らないのですが、怖いので必要以上に手足に力が掛かってしまうんですね。始めの数回は翌日全身筋肉痛になりました。。。。でもコツが判れば殆ど体力不要で上に上がれます。

尚、安全の為に、私の場合は予備としてボースンチェアにもう一つユマールを取り付けています。そして、ジブハリヤードかトッピングリフトを利用し、安全綱をダブルにして保険を掛けています。実際の登山では1本のロープでやるだろうし、、、メンハリも1トン以上の力に耐えるので不要でしょうが・・・何となく怖いので。。。(スプレッダーライトとかまでだとメンハリのみで登っちゃってますけど)

尚、この方法での安全は一切保証しません。
お試しになる方は自己責任においてお願い致します。

2011年7月 4日 (月)

格安ビミニトップは如何??

あちいですねぇ。間もなく梅雨も終わりそうですが、直射日光はもう真夏そのものですね。

ここ2週間、10時間ほどのクルージングでデッキ上に居たら、「何処で何をしてきたのですか?」と言われるほど日焼けしてしまい、痛くて仕方ありません。。。
強烈な紫外線はお肌に悪い・・・というか、、、ここ4-5年の夏の直射日光は昔よりパワーアップしているような気がします。

去年も痛い思いしたので、今年は春先にウエストマリンから半既成品のビミニトップを購入しました。ですが、取り付けが大変面倒そうな上、若干の改造も必要なので伸び伸びになってしまいました。

ですが、もう限界!という訳で取り付けました。

ウエストマリンカタログに載っている実売4万円程度のビミニトップなのですが、この価格でまともに使えるのか不安でした。が・・・・・価格なりのヤワな部分もありますが、、、十分に実用に耐えそうな雰囲気です。

国産と違うのは、骨組みがアルミ(国産はステン)、取り付け金物が強化プラスチック(国産はステン鋳物)・・・・。なので、骨組みがグニャグニャという印象です。

P1010154 デッキヒンジも強化プラスチック製だったのですが、ここがモゲると、無残な形でデッキに残りますので、マリンサービスコジマさんからステンレス製フォークを購入して取り付けました。

P1010155 中間のヒンジもこの通り。ですが、ここがモゲる程の強風の日に、ビミニを展開しようという気にはならないと感じたのも事実です。まあ必要十二分?かもしれません。

P1010166 空輸で送られてきますので、当然骨組みは分解品です。どうやって結合するのかな?と不思議だったんですが・・・なんと・・・・こんな感じです。安いだけあります。。。
でも、この部分をTIG溶接してもらい、、、金物もアルミ製のに置き換えて溶接接合してもらえば、軽量かつ十分な強度も出そうな雰囲気ありました。なんせ、テント地込みで実売4万程度ですからね。国産だと材料費にもならないので素材として考えれば・・・?

P1010164 艤装するのに腰が重くのびのびになっていた理由がコレです・・・。バックステイがビミニテント地のど真ん中を貫通するのです。位置決めは一発でやらねばなりませんし、その後に補強が必要になります・・・・・。 

補強に関しては最初ミシン買っちゃおう!と思っていたんですが、結構高い・・・。でも1度買えばその後にも流用出来るし・・・・・相当悩んだのですが、この暑さ耐え切れなくなってきたので、セイル屋さんに改造外注出しました。

P1010161 これが全体像です。サイズ的にはあつらえた様にピッタリでした。でも実際のところ、このサイズを算出するのに何度計測したか判りません。揺れる海上では水 平面が判らないので、3次元立体採寸というのは本当にホネでした。10回ほど計測し、その計測値を平均し、各部のサイズを算出した・・・というような感じ です。

さて、格安輸入ビミニトップの印象のまとめですが・・・・テント地がサンブレラに比べやや薄く(それでも完全防水・高UV耐性を唄ってます)、フ レームもアルミ+プラスチックの為、テンションロープをギンギンに張っても何処かに逃げがあり、強風ブローが入るとテント地が膨らんだりします。
で も、それで問題が起こるかというと特に無さそうな感じです。国産のしっかり感が欲しい方にはオススメ致しかねますが、その辺りの割り切り出来るならば超オ ススメという感じ。なんせ4万ですからね。。。テント地だけなら8000円で購入も出来るんですからコストパフォーマンスは素晴らしいと感じました。

さてさて、、、、使ってみて、、、、、

「もっと早く買えばよかった」

というのが実感。正直、今まで夏場のクルージングは辛く感じてました。初冬のクルージングの方がまだ楽だ・・・と感じるぐらいでしたから。
でも、航行中、日陰にて操船できると、全く違う印象ですね。風が吹きぬけ、大変に涼しく、快適快適超快適です。

2011年7月 1日 (金)

ファーラーの不具合・・・解消・・・か?

先日、悩んでいたファーラーの不具合ですが、問題点が色々浮上しました。

一つに、ジブハリのテンションや、ファーラーがたわむような力を掛けるとベアリングが渋くなるのが最大の悩みでした。

ハーケンに聞いてみると、もしベアリングがダメならばAssy交換するしかないとのこと。そしてその部品が本国にもあるかどうか???との回答でした。

ハーケンの現行商品は「ハーケンジブファーラーMk4」という名称で、私のは2世代前のMk2なんですね・・・・。

そこで、まずはMk2のパーツリストや取扱説明書が無いか、ネットで検索してみましたが・・・残念ながら取扱説明書は見当たりませんでした。

ですが、Mk2とMk3のパーツリストはpdfですぐに発見。

そこで細かく見たところ、MK2と3の違いはドラムの材質と取り付け方だけが違い、その他の部品はすべて同一なのが判明。よって、Mk3の取扱説明書がほぼそのまま使える事が判りました。

ただ、勿論の事ですが英語マニュアルです・・・。ヤフーの自動翻訳ソフトで翻訳しながら解読・・・・。そこで判った重要なことを備忘録にて列記します

  • ジブハリヤードは緩んではならないが強過ぎてもダメ。ラフに縦じわが入るほど引くのは引きすぎ。引き過ぎるとファーラーが上手く回転しなくなる恐れがある
  • ファーリングする際、手の力で巻きこめる筈である。もしウインチが必要だったりする場合は、重大なトラブルが内在している可能性が高いのでチェックすること。でも、強風の際など、ウインチを使うと楽なのも事実なので、トラブルが無いと確信出来る場合にはウインチの使用は良いだろう。
  • 一般的にはファーラーはリーフすべきでない。性能は落ちるし、ファーラーシステムも故障する可能性もある為・・・・と、一般的には言われているが、ハーケンの説明書にはリーフする際の事が書いてあり、それを止めるようには書いてなかった。(どちらかというとリーフ出来るんだぜ!のようなニュアンスなんじゃないか?とも思った) ただし、リーフする際は、ファーラードラム外周に小さな穴があいており、そこにシャックルなどを突っ込み、物理的にドラムの回転が出来ない様にするべき・・・と記載されていた。
  • ファーリングが重い際、ベアリングの清掃を・・・と書いてあった。清掃方法は「少なくと年に一度、洗剤と清水にてベアリング部分を洗え。その後にドライスプレーを噴霧せよ」と書いてあった。ベアリングは分解する必要はなく外部から水をホースで圧を掛けて洗えば良いようだ。また、ドライスプレーは「たとえば、マックルーブなど」と書いてある。但し、ハーケンジャパンに問い合わせたところ、稀にマックルーブが樹脂の表面を弱くする可能性が判ったので、現在は「ワンドロップ」という潤滑剤を薦めているとのこと。マックルーブ・ワンドロップともにハーケン純正として販売してる。
  • ファーリングする手順は次の通りになっていた。1)ジブハリが緩くなく、きつくない程度に調整されてるか確認 2)セイルから風を抜く  3)ジブシートをフリーにする。 但し、余りに弱風の場合はたるまない程度にテンションかける  4)必ず手でファーリングする。但し、重い原因が明確に判っている(システムが正常なのが明確)ならばウインチの使用も可とする。

以上、英語大嫌い人間が翻訳したので合っている保証は全くありません

さて、以上のことにより、まず注油してみました。ハーケンMk2、Mk3の注油は次の通りです。

Dsc_4883
写真の通り5本のネジを外します。その後、この部分を上に引っ張り上げます。(この部品はトルクチューブという名前らしいです) すると、トルクチューブ内部にフォアステイが見え、その周りに樹脂製ボールベアリングが見えるので、ここを洗剤と清水で洗い、その後にワンドロップを滴下います。

写真は撮っていませんが、ジブのピークを引っ張り上げるベアリングブロックも同様に清掃と注油をします。こちらは外部からベアリングが見えてるので分解の必要はないです。

この作業を行ったら、別モノのように軽くなりました。

ですが、やるならこの際徹底的にやっておきたかったので、ヨットマン磯谷さんを始め、皆さまにご指摘頂きましたジブシートのリードを変更しました。

Dsc_4885
パルピット前部にブロックを装着。しかし、このまま後ろに引っ張るとブロックのシーブに当たらずブロック枠に当たってしまう事が判明・・・そこで、一度引っ張り上げて下ろす・・・というジグザグに変更。

これが大正解で、今までとは全く別物の操作感覚に変化しました。何度ファーリングしてもドラムの中で絡んだり団子になったりしません。。。。

後は超強風の時と、数か月経過して注油の効果があやしくなった頃にどうなるか?ですね。

とりあえず、夏本番を前に心配のタネを一つ潰せてホッとしました。

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