先日、悩んでいたファーラーの不具合ですが、問題点が色々浮上しました。
一つに、ジブハリのテンションや、ファーラーがたわむような力を掛けるとベアリングが渋くなるのが最大の悩みでした。
ハーケンに聞いてみると、もしベアリングがダメならばAssy交換するしかないとのこと。そしてその部品が本国にもあるかどうか???との回答でした。
ハーケンの現行商品は「ハーケンジブファーラーMk4」という名称で、私のは2世代前のMk2なんですね・・・・。
そこで、まずはMk2のパーツリストや取扱説明書が無いか、ネットで検索してみましたが・・・残念ながら取扱説明書は見当たりませんでした。
ですが、Mk2とMk3のパーツリストはpdfですぐに発見。
そこで細かく見たところ、MK2と3の違いはドラムの材質と取り付け方だけが違い、その他の部品はすべて同一なのが判明。よって、Mk3の取扱説明書がほぼそのまま使える事が判りました。
ただ、勿論の事ですが英語マニュアルです・・・。ヤフーの自動翻訳ソフトで翻訳しながら解読・・・・。そこで判った重要なことを備忘録にて列記します
- ジブハリヤードは緩んではならないが強過ぎてもダメ。ラフに縦じわが入るほど引くのは引きすぎ。引き過ぎるとファーラーが上手く回転しなくなる恐れがある
- ファーリングする際、手の力で巻きこめる筈である。もしウインチが必要だったりする場合は、重大なトラブルが内在している可能性が高いのでチェックすること。でも、強風の際など、ウインチを使うと楽なのも事実なので、トラブルが無いと確信出来る場合にはウインチの使用は良いだろう。
- 一般的にはファーラーはリーフすべきでない。性能は落ちるし、ファーラーシステムも故障する可能性もある為・・・・と、一般的には言われているが、ハーケンの説明書にはリーフする際の事が書いてあり、それを止めるようには書いてなかった。(どちらかというとリーフ出来るんだぜ!のようなニュアンスなんじゃないか?とも思った) ただし、リーフする際は、ファーラードラム外周に小さな穴があいており、そこにシャックルなどを突っ込み、物理的にドラムの回転が出来ない様にするべき・・・と記載されていた。
- ファーリングが重い際、ベアリングの清掃を・・・と書いてあった。清掃方法は「少なくと年に一度、洗剤と清水にてベアリング部分を洗え。その後にドライスプレーを噴霧せよ」と書いてあった。ベアリングは分解する必要はなく外部から水をホースで圧を掛けて洗えば良いようだ。また、ドライスプレーは「たとえば、マックルーブなど」と書いてある。但し、ハーケンジャパンに問い合わせたところ、稀にマックルーブが樹脂の表面を弱くする可能性が判ったので、現在は「ワンドロップ」という潤滑剤を薦めているとのこと。マックルーブ・ワンドロップともにハーケン純正として販売してる。
- ファーリングする手順は次の通りになっていた。1)ジブハリが緩くなく、きつくない程度に調整されてるか確認 2)セイルから風を抜く 3)ジブシートをフリーにする。 但し、余りに弱風の場合はたるまない程度にテンションかける 4)必ず手でファーリングする。但し、重い原因が明確に判っている(システムが正常なのが明確)ならばウインチの使用も可とする。
以上、英語大嫌い人間が翻訳したので合っている保証は全くありません
さて、以上のことにより、まず注油してみました。ハーケンMk2、Mk3の注油は次の通りです。

写真の通り5本のネジを外します。その後、この部分を上に引っ張り上げます。(この部品はトルクチューブという名前らしいです) すると、トルクチューブ内部にフォアステイが見え、その周りに樹脂製ボールベアリングが見えるので、ここを洗剤と清水で洗い、その後にワンドロップを滴下います。
写真は撮っていませんが、ジブのピークを引っ張り上げるベアリングブロックも同様に清掃と注油をします。こちらは外部からベアリングが見えてるので分解の必要はないです。
この作業を行ったら、別モノのように軽くなりました。
ですが、やるならこの際徹底的にやっておきたかったので、ヨットマン磯谷さんを始め、皆さまにご指摘頂きましたジブシートのリードを変更しました。
パルピット前部にブロックを装着。しかし、このまま後ろに引っ張るとブロックのシーブに当たらずブロック枠に当たってしまう事が判明・・・そこで、一度引っ張り上げて下ろす・・・というジグザグに変更。
これが大正解で、今までとは全く別物の操作感覚に変化しました。何度ファーリングしてもドラムの中で絡んだり団子になったりしません。。。。
後は超強風の時と、数か月経過して注油の効果があやしくなった頃にどうなるか?ですね。
とりあえず、夏本番を前に心配のタネを一つ潰せてホッとしました。
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