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2012年3月

2012年3月28日 (水)

つれづれの日曜大工

移籍して初めてとなる日曜日の桟橋へ。

お隣近所様はびっくりするほどにアクティビティが高く、1/3ぐらいのオーナーさんが来てるのでは?と思うほどに盛況な日曜日でした。

お陰で「はじめまして」 「出戻りましたー」 のご挨拶が出来て嬉しい限りです。

さて、私のトイメンになるK船長の船を見ると、なにやら工具が・・・・

P1020859
なにしてるんですかーーーー??  
「エンジンマウントのボルトを付け替えてる~~」
とのこと。をを、、ご苦労様です。

その横のKiさんの船を見ると・・・
P1020860 をを、窓を取替え中。自分でやってるとのこと。いいですねぇ、たのしいですねぇ。

二つ隣の立派なトローラーの船長様方もチークを磨いてらっしゃいます。

桟橋中、日曜大工・・・・・。

kさんの桟橋に丸ノコなどの電動工具が出ていたので、私もちょっと木工工作したいことがあり

「すみません、ちょっとお借りしちゃっていいですかーー」

と、日曜大工の輪に混ぜてもらいました。笑。

P1020853
この図面、オートパイロットアクチュエーターの図面です。何時か欲しい・・・というより、もう今のオーパイが寿命に近いので買い替え必須になりそうなので、いざ壊れた時に慌てないように機種選別だけはしておきたい。でもデッキ下が広い船では無いので、アクチュエーターが入るかどうか不明。
その為に実物大模型を作ってみようと思っていました。
だが丸のコを自宅から持ってくるのが面倒で延び延びになってましたが・・・ラッキーです。

P1020856
船の中の廃材を拾い集め、トンテンカン・・・と工作開始。

P1020854_01
ということで出来ました!小学生の春休みの工作並みの出来栄えです。笑。

でもこんなチープな外観でも

P1020855
稼動部分は実物どおり動くのじゃーーー。

P1020782 やはり立体採寸は型紙よりもよく判ります。

ps SIMRADのDD15というアクチュエーターの模型になってます。
ご入用の方はご連絡ください。お貸しいたします~。(Laputaさん、使います??)

2012年3月23日 (金)

移籍後初出航

本日は夜勤明け。昼まで寝て、午後にフネへ。

フネに到着すると・・・・一昨年から日本一周を目指しつつ、、、でも半周すると母港へ帰ってくるという、シャケのようなバイタリティを持つ(注:褒めてます。笑)グレートキャプテンと1年ぶり?にお会いし、暫しフネ談義。この方、距離的にはすでに日本1周以上されてるんですが、、、一昨年は山口まで行ってUターン。その後は九州周回をして時間切れで来た道をUターン。去年は秋田まで行ってUターン。。。そしてフネは徹底的にDIYされて凄いのなんの・・・・いろいろと刺激されます。

そういう話を聞くと、「たまには出なきゃねーーー」って気持ちになり、、船底も終わったこともあり、新バース出航練習を兼ねて目的なしのフラリ旅に出発。

いやー、船底直後は凄いですね。氷の上を滑るような感触です。機走も2ktアップ!

Dsc_0005
一昨年までは見慣れた筈の湾岸大橋を潜ると・・・・なんとも懐かしい気分に。

ここでセイルアップ。

でも風が無い。ほんとに風が無い。

オマケに波も無い。

Dsc_0004_01
YBMから僅か20マイル弱なんですが、同じ湾とは思えません・・・・・。目の前のさざ波は屋形船が目の前を通り過ぎた直後の曳き波です。油を流したような水面でした。

フネが全然進まないので、諦めてとんぼ返り。

このペースじゃ九州や秋田は遠かとばい!

2012年3月16日 (金)

今年の船底清掃

船底がもう限界。特に機走のバックが言うこと利かない。
本当は船底塗装は5月末ごろがベストシーズンと思うのですが、このままじゃ危険すら感じるのでそろそろやるかと・・・・。

スケジュール見ると・・・げ・・・今週末逃すと、数日続けて作業出来るのはGWまで無いことが判明。助っ人の手配なんて言ってる場合じゃなく、急遽やることに決定。

そんな訳で今回の船底は一人なので、タイムテーブル作って時間厳守で超特急にて。。。

P1020680
上げてみると、思ったほどでは無い・・・。船底そのものはウッスラとコケのような藻がところどころに有る程度。機走だとダメだが、帆走ではそこそこ速度が出るのに納得。

P1020684
ペラは・・・やはりかなり溜まってました。
だが、去年の11月頃潜水してスクレパーでほぼ完全に取り除いたこともあり、思った以上に付いてないです。去年の3月に塗って、7月に機走がほぼ不可能になり、一度素もぐり
してラフに清掃。その後11月にもう一度本格潜水しました。
ですので、夏場を乗り切れば11月~3月の5ヶ月間ではそんなに付かないものだと判明しました。

 あと去年の夏、ペラクリンを塗ったはずなのに全く効かない・・・・アテになるのか?とこのブログに書いたところ、メーカー指定の乾燥時間と下地処理を厳密に守ると1年は楽に持つよ。とのご指摘を頂戴しましたので、今回は厳密にやってみます。

その他、スルハルなどにはかなり溜まっています

P1020689
あと喫水線部分はかなり辛いです。特にバウは水流強くて剥げるのでしょうね

P1020678
それと、突起部が凄い事になってます。

P1020692
これ、元は何だか判りませんね・・・・。
スピードログの水車と、測深計のトランデューサーです。
水深が突如1mとか表示されることがあったのですが、これが原因のようです。

P1020676
マリーナの高圧ジェットを借りて落とします。
これ、本当に良く落ちますね。すごかとです。
これのお陰でペラ研磨含めてジャスト3時間で下地が終わりました。

P1020696
さてペラ研磨ですが、これが非常に役に立ちました。3Mの「不織布表面処理材CNSベベルブラック#120」という塗料などを剥がすディスクです。ペラが数分でピッカピカになりました。

P1020698
こんな感じでギュワーンと。この面はものの10秒でピッカピカ。

P1020717_01
シャフトのネジ部などは真鍮ブラシが効果的でした。

P1020701
黄金に輝くペラが出来上がり。。。この後はダストを良くふき取り、徳用ブレーキクリーナを丸々一缶使って脱脂しておきました。

P1020718
あと、もう一つ、ナイスでクールな道具が。。。
こちらの棒状のワイヤーブラシ。スルハルの穴の中を一気に綺麗に出来ました。

P1020703
スルハルも地肌が出てキレイキレイ。

この後、船底塗料にSEAJET033ブラックを2回塗り。

シャフトとシャフトブラケットとスルハルには金属にも塗れるSEAJET034ホワイトシャークを。

ペラ面にはペラクリンを塗ってみました。今回は初めてメーカー指定の時間も完璧に守ってやってみます。耐久性にどれだけ差が出るか???あと、シャフトブラケットを前後してSEAJET034とペラクリンをシャフトに塗り分けてみました。今までシャフトのペラクリンが効いていた試しが一度も無いので・・・自己溶融型の034と、表面を滑らせるシリコン系のペラクリンのどちらが有効か?対決です。

P1020711
全部塗り終えたと同時に日没を迎えました。。。1日で一人作業は結構キツイですね。

2012年3月11日 (日)

311 そして 廻航・・・・・

あれから1年・・・311のあの日から、あっという間に進んでしまった時間に驚くような1年でした。

改めて震災・津波・原発の被害に遭われた方には心からお悔やみ申し上げます。
日本が進むべき道を、私も日本国民の一人として改めて考えなければならないと強く感じております。

さて、311・・・私にとってはもう一つのメモリアルデーです。

Adagio号、ジャノー31を契約したのが3月10日。
マリーナの手配など電話などで仮押さえしたのが3月11日でした。

それ以降、日本は信じられない展開を見せ・・・・・
私もヨット共同維持者も、私生活において想像もつかない変化がおきました。

そのような諸々の諸事情が重なり、この3月にて、現係留場所を一旦離れることになりました。

YBMでの1年間、新鮮で楽しかったです。周りの桟橋の皆様にも色々お世話になり楽しい一年を過ごさせていただきまして感謝しております。有難う御座いました。

3月一杯までマリーナの権利があるのですが、年度末ということもあり、廻航の時間も取れず、奇しくも3月11日の本日、新保管場所へ移動となりました。

新保管場所は古巣の通称「ワンマリ」東京湾マリーナです。

廻航に際し、湾マリの船長さま方が廻航手伝いや事前準備など、いろいろ手を貸してくださいました。この場を借りて御礼申し上げます。有難う御座いました。

さて、廻航前夜、先週のクルーズでも一緒に乗っていただいたk船長が泊まりで来られることに。

美味しいワインやパン・ハムなどを差し入れてくださいました。

テーブルに並べてみると・・・・普段のカップラーメン生活と違い

「おしゃれじゃん?」

ということで、記念撮影。笑

P1020646
をを、写真マジックです。。。写真に写すとお洒落じゃん。。カタログ写真、信用しちゃなんねぇ。という見本かも。爆。

そして船の話、仕事の話、、さらには311に纏わる日本の話、、、いろいろと語り合いながら、ワインと日本酒が空いて・・・・明日の廻航に備えて23時には就寝。

朝5時30分起床。やっぱりまだ冬です。めちゃ寒い。。。

P1020670
寒いながらもフェンダーなどを満載し引っ越しムードで出航。
この日は全行程真正面からの風で、帆走はできず。
昼には着きたい気持ちがあったので、全機走。。
そんな状態では舵も面倒なので、全行程オーパイでした。。。
やることなくて、ヒマです。。。

P1020649
ドンブラコッコと進んでいくと、何時もの難関?「横浜・鶴見航路」にさしかかります。
ご覧の通り、自分に向かって本船のAISベクトルが全て自分に向かって突っ込んできています。毎度の事ながら、本当に混んでいる海域と実感します。

そんな中、このまま進むと衝突避けられない本船がいます。
かといって、足の遅いヨットなので大きな針路変更はやりたくないし、ご覧の通り難しい。
その場で留まって待つのは、もっと嫌。。

そこで、初めて国際VHFが役立つ日が来ました。
2海特免許を取得して、初めての本船との会話をやってみました。

P1020650
16chで本船呼び出し。
本船の船名はAISから拾い・・・

Adagio 「鶴見航路沖の「○丸、○丸、こちら帆船Adagio」
○丸「こちら、○丸、どなたか本船呼びましたか?」
Adagio「こちら帆船Adagio、チャンネルひとひと、11chよろしいでしょうか」
さ「ひとひと、了解です」

Adagio「○丸、こちらAdagio、感ありますか?」
○「感度良好です、どうぞ」
Adagio「本船、貴船より10時方向にいる機走中のヨットです。貴船と衝突コースにあると思われますが、貴船の動きはワッチしつつ航行しております。貴船のすぐ後ろをパスするコースを取りますので、ご了承ください」
○「本船すぐ後ろのパス、了解です。ご報告、ありがとうございます」
Adagio「こちらこそ、どうもありがとうございます」

と、こんな感じの初交信を完了。(注:電波法上、通信の内容はかなり端折って抵触しないように書き換えてます。念の為。)
いやーーー、時代は進歩したもんです。ちょっと前だと本船との交信なんて有り得なかったですもんね。

この5分後ぐらいに大型本船が自分の前をしずしず通過していきました。ブリッジに向かって手を振り挨拶し無事後ろをパスしました。

その後は船の数も少なくなっていき、波も穏やかになっていきます。

P1020653
風の塔をパスすると、湾奥生まれ、湾奥育ちの自分としては「故郷に帰ってきた」みたいな感覚を受けます。

P1020652
羽田空港が近づき、頭の上を轟音立ててジェット機が行き交います。

P1020651
寒い中を耐えてくださるK船長。

私は私で、水平線を見つめながら、1年前の今日、荒れ狂う海に散った多くの方々に祈りを捧げておりました。

 

P1020662
新名所、東京ゲートブリッジ。そしてその真ん中に突き刺さるように東京スカイツリーが。
これは船からじゃないと見れない景色かも

P1020666
葛西臨海公園も見えてきました。

この辺りまで来ると、本船は殆どいなく、水面も非常に静かです。
右に東京ディズニーランド、正面に葛西臨海公園、左に東京ゲートブリッジを見ながらの航行ですが・・・正直、この10年幾度も通った道です。でも1年ぶりに戻ってみると・・・その当時には忘れて気が付かなかった「よさ」を幾つも発見しました。湾奥にいると「水が汚い・くさい」とか「外洋まで遠い」と欠点ばかりを見つめていましたが・・・良いところ一杯ありますね。横浜沖のように三角波の中、漁船・本船を避けるように帆走していたことを考えると、別次元の平穏さです。外洋まで遠い欠点もありますが、YBMでの1年の間、シングルハンドのデイクルーズで湾外脱出したのは1回しかありませんでした。複数人数でも2回程度の話です。ならば湾奥に居ても大差無いじゃん・・・って気がします。

ヨットマン磯谷さんが自ブログ内で過去に似たような感想を書かれていたことを思い出したりしました。

そんなこんなで無事に湾マリに到着。所要時間5時間弱でトラブル無く終了しました。K船長はじめ、廻航にご尽力頂きました皆々様、本当に有難う御座いました。

P1020675
湾マリで自バースから外を見たら・・・あらら、去年は無かった東京スカイツリーがライトアップされてドドンとそびえ立っています。
水の色や空気は東京そのものですが、係留環境としては桁違いに静かな環境。外は10m以上の風が吹いているのに、マリーナ内ではピクリとも船が揺れません。。。。今までは係留中の船酔いのために、家族は誰も来てくれなかったけど、今度は少し来てくれるかも?
それぞれの係留地に特色ありますので、「特色」の部分だけを見て楽しく暮らしていこうと感じます。笑。

湾マリの皆様、今後お世話になります。宜しくお願い致します。
そしてYBMの皆様、今まで大変お世話になりました。今後はYBMが目的地になること多々ありそうですので寄る事多いと思います。今後とも何卒宜しくお願い致します。



2012年3月 9日 (金)

アンカリング

先日の八景クルーズにて・・・・

ここ数ヶ月、ドツボにハマって整備してきたアンカー関連のテストをようやく行いました。

P1020640
先日、チェーンに長さのマーキング塗装をしましたが、やはりこれは大正解。一度海に落ちていくと長さを知る術が無いですからね。
白と黒の2色で10センチ程度マーキングしましたが、視認性は十分でした。

あと、うちのようなアンカーチェーンロッカーだと、ウインドラスの下のスペースが少なすぎます。。。チェーンが団子にならないように、ウインドラスから降りてきたチェーンをたまに手で手繰って前方に積み上げる必要がありました。
若干面倒ではありますが・・・抜本改革は大工事になるし、、、でもフルオートで行いたい・・・・。
そう思って悩んでいたんですが、実際にやってみると、今まで全てを手で引き上げていたことを考えれば微々たる問題です。手で前に手繰る程度は雑作も無いことなのでコレでイイや!という気分に変わりました。

P1020641
装着したウインドラスはLewmarの一番安価モデルですが、上げるのも降ろすのも十二分な速度で行えました。上記の写真だとちょっと判り難いですが、白色マークも良く見えました。
だがここで想定外の事態が。。。
アンカーローラーからチェーンが外れ、ロープチョック(フェアリーダー)に嵌まり込んでしまいました。本船のフェアリーダーはアルミの為、ちょっと削れてアンカーの跡が残ってしまいました

そこで帰港後、他の船はどうしてるのかマリーナ散策を。すると十人十色ですね。アンカーローラーの形は千差万別です。
アンカーチェーンが外れないように、ローラーの上に外れ防止用のアーチ型のガードがついている船がありました。
An こんな感じのガードを改造装着すれば良さそうな感じを受けます。

それと、当初アンカーが船体にぶつからない様に、ローラーを少し長くして前方へ延長しようかと思っていたんですが・・・丁度上の写真のタイプの首の長い奴ですね。
そのタイプのアンカーローラーを付けた船は左右に変形してしまっている艇が少なからずあります。うーむ、やっぱり耐え切れないのね・・・・。

何度かテスト航行重ねないと見えてこないものがありますね。。。。

P1020643
ちょっとだけ想定外のこともありましたが、無事アンカリングが終わりホッとするゲスト方。。(左からTちゃん、帆船ふうゆう号K船長)

GPSロガー

一つ前の記事の「八景島クルーズ」道中の航跡をTちゃんから貰いました。

これ、船用GPSじゃなく・・・スマホのアプリでもなく・・・・
CASIOのGPS内蔵デジカメよりのデータです。
撮影していない時もデータロガーが働いているとのこと。

自分の環境だと、船用GPSプロッタの航跡を見るしかログを知る手段が無いのですが、、、こうも簡単に自宅にてログを見れるとは・・・しかもヨット初体験のゲストから頂いたデータです。

時代の進歩を感じます。

Kouseki

2012年3月 6日 (火)

八景島クルーズ

学生時代の友人誘って片道1時間程度の八景島クルーズを・・・

Cimg0178
友人Tちゃんはヨット初体験。でも本日マリーナにはイエローフラッグ「出航注意」が上がっていました。
船酔いとか、過度のヒールなどで怖がらせちゃ悪いので、悪条件だったらばすぐに引き返そうと思っていたのですが・・・・八景島前まではフルセイルで非常に順調に進んだので目的地まで行くことに、、、しかし、目的地目前で状況急変。

Cimg0173
ディンギーの練習でしょうか。かなりの数のディンギーが強風の中、カッ飛んでいます。
邪魔しちゃ悪いので避けようと思うんですが、目的地が真下りで気を抜くとワイルドジャイブが心配です。風もそこそこ上がってウサギも飛び始めました。ジャイブジャイブで進むのはちょっと怖い。(注:迷走船長の腕では・・・デス)
風見を頻繁に見上げ進んで行き・・・もう島裏への入港水路に近づいたのでジブダウンをコール。
ですが!ジブハリがやや緩んでいて、マストトップでファーラーに巻き込んでしまって止まってしまいました。
ヤバい!と思い、ゆっくりとジブを引き出し絡み解消に向けて頑張ると船は迷走状態に。
ふと前を向くと・・・左からはハイクアウトしたディンギー達が砲弾のように飛んできます。
右には刺し網でしょうか・・・アミ地帯を発見。
そして前方には八景島岸壁が迫りつつあります。
ジブはシバーし、バタバタという大音量が恐怖心あおります。

アドレナリンどっぱどぱ。。。

なんとかジブハリの絡みが解消したので、急いでファーラーラインを引くと・・・風が抜けていない状態なので結構重い。なのでウインチ使ってしまったのですが、これが悲劇の第2章でした。
ウインチでガーッと巻いたら、ファーラーラインをオーバーレイドしてしまいました!
最悪ファーラーライン切るしか無いか!!??この閉鎖状況で!!!!????
かなりゾクッとしましたが、ジブから風を抜く方へ舵を取ってもらい、ジブシートのテンションを抜くと何とかオーバーレイドを脱出成功・・・。

3度目の正直でジブを巻き取り、一気にタックして安全地帯に抜け・・・事なき事を得ました。

上の写真はライン引く私と、真剣にヘルムを取るK船長(帆船ふうゆう号船長)。。
ヨット初体験のTちゃんは、そんなことなど全く露知らずだったのでしょう。。。きちんと証拠写真撮ってくれてました。笑。

Cimg0189
でもまあ、こういうことがあるから、無事にアンカリング出来た時の嬉しさは格別なのです。

でも、、、そんな状況知る由も無いTちゃんは・・・私とは別の戦いに入ってました。そう、船酔いの洗礼です。まーー、あの迷走状態ではかなりキツかった事でしょう。私とK船長はアドレナリン出まくりで船酔いどころじゃなかったですので、アンカリング後のラーメンの旨かった事!(ごめーーん、Tちゃん)

今度乗ってもらうときには、事前に簡単なヨットの走り方のレクチャーしてからにするね。何も知らぬじゃ、どの辺りが面白いかも判らなかっただろう。。。すまぬ、Tちゃん。

話は変わり・・・先日来整備をしてきたアンカーを初めて実戦に使う日が来ました。
ほぼ、設計どおりの仕事をしてくれたアンカーとウインドラス君たち。でも、アンカーローラーから予想もしない形でチェーンが脱線したりと、良いシェイクダウンになりました。
新兵器Mansonアンカーも想像以上のアンカー効きで、グサッと一発で海底を掴んでくれたし、ウインドラスも問題なく使用が出来て安心の一幕・・・。

帰りはほぼ登り一杯のフルセイル、フルジブのクローズドホールド。ヒール角度が時折30度超え、リーフも考えましたが、やや風が収まる方向へ進んでいるように見えたので、そのまま快走。
帰りはTちゃんにヘルムを握らせ、ヨット操船を体験してもらい一路母港へ・・・・。
この自分での操船が効いたのか、傍目から見て船酔いが収まってきたような顔つきになっていたのでチョット安心しました。

これに懲りず暖かくなったら、またどっかに出ようぜ、Tちゃん。


2012年3月 2日 (金)

2012ボートショー開幕

パシフィコ横浜にてボートショー開幕しました。
今年はフローティング部門は別会場になり、YBMでの開催となりました。

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今日はマイアミの香りがします!(行ったこと無いけど)

ボートは殆ど見ずで、もっぱらヨットだけを見てきました。
でも手軽なサイズはジャノー30ぐらいしか出ていませんでちょっとサビシイ。。

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今、自分が乗っているのがジャノー31サンオデッセイ。その後、モデルチェンジを3回繰り返し、現在はジャノー30iに。。(正確には30iのご先祖様はジャノー29サンオデッセイ)
やっぱり3回もモデルチェンジ繰り返すとモダンになりますね。

P1020628
3世代前と明らかに違うのが、スターンの幅・・・。ミジップあたりのビーム幅はほぼ同一なのにスターンは明らかに違う。これだけ広ければラットも置けるんだなぁとちょっと羨ましかったり。(でも私の場合はシングルハンドが多いので、結局はティラー仕様に落ち着くのですが)

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随分モダンになりました。でもデザインはそれぞれ好き好きありますよね。なので個人的意見は割愛。 ただ、ショー展示の全ての艇がそうでしたが、床板のストライプ合板は全て塩ビプリントなんですね。大量生産と耐久性考えるとそうなっちゃうんでしょうね・・・。

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さて次にババリアだったかデヘラーだったか忘れましたが・・・コンパニオンウエイハッチが開き戸になってました。実はこれと全く同じ造作をDIYで作ろうと思っていたので大変参考になりました。万が一のオーバーロールやノックダウンジの水圧に耐えられるかという疑問な部分があるけれど・・・でも普段は刺し板を外しっぱなしになってる現実があるので(ダメなのはわかってるんだけど)・・・・・それぐらいならばコチラの方が安全かと。常に閉められるし。。。

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冬場は冷気が入らないし、夏場は蚊の侵入を極力カット出来るので、今年の夏までに自作した一品です。

蚊といえば、非常に良いものが出展されてました

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ハッチの周りに取り付けるだけで済むロールカーテン兼網戸。

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こんな感じで一発で網戸モードに。非常に作りも良く、物欲刺激しました。

次に、軟弱な私を魅了するバウスラスター群・・・・

P1020593
うちのサイズにはこんなもの不要だ!
帆走が遅くなる!
壊れる箇所が増大する!
と、まあ、色々な意見はあろうかと思いますが、、、、
今年1年を通じ、いい風が吹いているのにシングルハンドだとどうやっても離岸出来ず、出航を諦めたことが何度もありました。後進離岸した後、狭い水路の中で風上方向へバウを振るのですが、強い季節風に押されて、まっすぐ後進することも間々ならず。一度は事故直前まで行ってしまいました。クルーが居れば何てこと無い話なんですが・・・。
一方、楽々出れる日は風もそこそこって事でヨットとして面白みに欠けます。
なので、出航率を上げる為にマジで欲しくなっています。。軟弱といわれようとも欲しいものは欲しい。爆!

P1020608
お値段を考えなければ、こんな感じのリトラクタブル式もあるようです。。が、ちょっと現実的じゃない価格・・・・・。

各社色々聞いてみると
「うちはガラス混入コンポジット樹脂ハウジングの為、電蝕しないし、実は金属より強いですよ」
とか
「うちは剛性あげるために全てをブロンズで作ってます。樹脂ハウジングのものとは強度が違います」
とか、、、
まあ、各社、結構お互いを意識しあって販売しているなという感じでした。

そんな中、どのメーカーも共通して言っていた事は
「取り付けは整備業者に問い合わせてください。工賃はマチマチです」
という答え。うーーん・・・ここが一番知りたいところなんですけどね。
正直、バウスラ本体の価格はダクロンメインセイルより安いぐらいです。
でも工賃はその倍、下手すると3倍?とも聞きます故。。。

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そんな中で、「外付けスラスタ」なるものも展示されてました。
 この製品、事前に興味があり、ネットでメーカーホームページやら海外使用者の掲示板などから情報集めしていました。
すると結構評判が良い。見るからに抵抗になりそうな形ですが、メーカーのきちんとした実験によると、トンネル部分が極小ゆえ、一般スラスタよりも抵抗が少ないそうです。その抵抗値たるや、フォールディングペラと同等というから凄いものです。
ただ・・・横から見ると投影面積が大きいです・・・ということはバウトリムと同じ事になるのではないかと・・・。このあたりが問題無ければDIY取り付けも可能なので、かなーり興味を持ってます・・・。



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