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2012年6月

2012年6月26日 (火)

オーパイ設置 ~その3~

3ヶ月、いや、ほぼ4ヶ月待ったアクチュエーターが本日到着。

アクチュエーターを選択する際

「オーパイオフ時にティラーが重くならないか?」

この点が物凄く気がかりでした。

対抗馬にしていた他のアクチュエーターと内部構造と比べると、この製品が一番スムーズに動きそうな予感がありました。
だが元々ラット用のアクチュエーターですのでティラーには不向きの可能性もある・・・。

それでも発注決断したので、まさに博打デス・・・・。
到着までの4ヶ月が実に気がかりでした。

さて、ドライブの箱をあけると・・・・・

Dsc_0024_01
をを、物凄い精密な質感を漂わせるモノが出てきました。
ドライブ本体のケースはアルミ削り出しブロックのようです。非常に頑丈に見えます。

肝心のクラッチオフ時のアームの重さは?・・・・

Dsc_0026
待った甲斐あった!!!指先でスルスルと回ります。これならティラーに接続したら、多分気が付かない程度の抵抗で済みそうです。博打に勝った気分でウレシイ!

Dsc_0025_01
舵に繋ぐためのプッシュロッドは別売でした。ウエストマリンから購入可能です。
本体とプッシュロッドの結合はこのステンブッシュを介して行います。このブッシュはドライブに付属してましたが、船側のラダーアームとブッシュは付属してません。こちらはウエストマリンカタログにも載ってなく、本国では船に合わせてSIMRADに特注するようになってるようです。
自分の場合は実家が鉄工所の船乗り仲間に図面を引いて渡し、船側のラダーアームと接続ブッシュをワンオフで作ってもらう予定にしています。

次はこれを船に仮装着し、船側のラダーアーム位置を正確に採寸し図面に起こし、鉄工所へ発注の予定です。

この辺の正確なリンケージはメーカーのjefaホームページに詳しく載ってました。

つづく・・・・・

2012年6月25日 (月)

オーパイ設置 その2

アクチュエーター取り付け準備に入ります・・・

取り付けに際し、かなり正確なリンケージが必要とされそうです。ラジコンのサーボのリンケージと全く一緒なのですが、アクチュエーターの円運動をプッシュロッドの前後運動に変更するため、舵のニュートラルとアクチュエーターのニュートラルが正確に合っていないと左右で癖が出ますし、下手すると何処かに干渉することもありえます。

この辺の詳細な寸法はアクチュエーター取扱説明書に載ってました。
その数値に基づき、まずはアクチュエーターの模型を作って大まかな設置場所を決めてみました。(3ヶ月ほど前にこの作業は終了)

そして凡そのアクチュエーター設置場所が判りましたので、その場所にアクチュエーター設置用の台を作成しました。

Dsc_0023
微妙にゆがんだ板ですが、これはデッキ裏のデコボコを型紙に写し取り、可能なかぎりそれに沿うように合板をジグゾーで切り出した為。よっぱらっている訳では(たぶん)ありません。

材質は極普通のベニア板。湿気でダメになるのが予想されるので、まずは防水を・・・。

Dsc_0024
過剰かな?とも感じたけど、念を入れて2プライほどガラスクロスで巻いておきました。

Dsc_0025
樹脂を用意してペタペタと積層・・・・・(以後はベタベタ作業につき写真なし)

P1030310
そして完成したものを嵌め込んでみると・・・自分にしては珍しくドンピシャサイズ。 毎度こうだと気持ちいいんですが。。
サイズはOKだったので固定します。FRP表面をサンディングしてパラフィンを飛ばし、ハルと板の間にエポキシパテを詰めて隙間を塞ぎました。エポキシが硬化後、この上からFRPを積層するので、なるべく緩いRになるようにパテを整形・・・・。

このままだと落ちてくるので、家庭用の「ツッパリ棒」で支え硬化を待ちました。

つづく・・・・・。

2012年6月22日 (金)

オーパイ設置 その1

気の長い話になりますが・・・・今の艇を中古で購入する際、オーパイが余りに小さすぎるのが添付していたので、中古艇購入資金にオーパイ買い替えも計上していたのですが・・・・
結構使えてしまいそのまま1年経過してしまいました。

しかし、何時かは壊れそうなことと(先月結局壊れた)、今年の春に史上最高円高になった際に買い換えることに。それから既に3ヶ月経過したのですが・・・・・オーパイ買い替えの際の機種決定の顛末をご紹介を。。。

オーパイを新たに設置する為、まずは機種選択。

しかしこれには悩みました。

まず妥当なところはレイマリンのST2000プラス。

St2000


常識的な考えでいけば、これを選んでおけば間違いないし大きな不満も出ない!
それは判っているけど・・・・
敢えて却下。

大型ヨットのラット艇を見てみると、オートパイロットモーター(アクチュエーター)がデッキ下に装備されています。油圧であったり電動であったりしますが、ボタン一つでオンオフが可能です。これが羨ましいんですね。
シングルハンド航行中、ウエザーヘルムと戦いながらオーパイの脱着は結構面倒な作業ですから・・・。

しかしティラー艇でアンダーデッキタイプのオーパイ装着艇って見たことがありません。

ティラー艇オーナーは我慢せいってこと???そんな馬鹿な・・・・・。

そう思い、コストアップは少々(かなり?)掛かりますが、、、まあ所詮趣味のもの。コストパフォーマンスには目を瞑り、納得いく装着をしようと考えました。

当初、上記のST2000の対抗機種としてSIMRADのTPシリーズも考えました。

Simradtp
ネットで情報探るとST2000とほぼ同等の性能のようです。これはもう好みによって・・・ですかね。個人的にはST2000の方が「10度変更」ボタンが付いているので便利に感じました。

さて、アンダーデッキタイプ。

日本で有名どころはやはりRaymarine製品でしょうか?
以前、CC30(ラット式)に乗っていたときはRaymarineホイールパイロットSPX5を使用してました。

Spx5

普通に航海するにおいて、なんら不満は無かったです。なので、これのアンダーデッキ式のSPX10を第一候補に・・・

Spx10
多分、これを選べば国内ではメンテの面においても一番賢い選択となりそうな気がしました。

ですが、いくつか不安箇所と不満点がありました。
以前、SPX5を使用していたとき、

  1. FURUNO GPSプロッタ(MFD8)とのトラック航法(ルート航法)がエラーが発生し、どうしても解決出来なかった。海外サイトをググると幾つも同じような症例が発表されていた。RaymarineUSAとFURUNOにメールで解決策を尋ねたが「他社製品との組み合わせは知らん」で情報すら貰えなかった・・・・。結局解決できず
  2. 普通の海域では全く不満は出ない性能だったが、狭い水路での保針性に若干難があった。理由は定かじゃないが、恐らく電子磁気コンパス(フレックスゲートコンパス)が堤防とかの磁気を拾うのではないだろうか???

この2点です。特に1に関しては個人的には非常に残念でした・・・・。今もFURUNOチャートプロッタを使用してるので、SPX10でも同じトラブルが起こる可能性も捨てきれないですので・・・。(注:後日加筆  p70とspx5/30の組み合わせならば動作すること確認しました

そこで他社を調べることに。

欧州ではSIMRADが非常に人気が高いようです。また、航空分野で名高いガーミンも最近シェアを伸ばしているようです。その中でSIMRADの先進性に目が留まりました。

Ap42

こちらがそのSIMRADオートパイロット。操作部「AP24」、メインコンピュータ「AC12/42」が中心となるシステムです。何が良いかというと

  1. NMEA2000をフルサポートしている。これはつまりNMEA2000使用の他社製品との組み合わせが相性がいいことを示している。レイマリンもNMEA2000可能ではあるが、「SeatalkNG」といってNMEA2000準拠の独自規格。基本はNMEA2000だが、一部オリジナルの部分がある模様。ネット検索するとRaymarineは他社との組み合わせでのマイナートラブルがやや目に付いた。
  2. 方位センサーが柔軟な選択可能。単純なフレックスゲートコンパスから、ジャイロ補正したハイブリッドセンサーまで予算に合わせて選ぶことが出来る。(レイマリンは標準でジャイロ補正ハイブリッドセンサー)。本船の「本物のジャイロコンパス」や、小型商船が使用しているサテライトコンパスデータも使用可能。
  3. 通常のオーパイ制御のほか、潮流・風などの外乱要素をキャンセルし、一直線に進む「ノードリフトモード」を備えている

と、こんな感じです。現在うちの艇はサテライトコンパスから全ての速度・方位・位置情報を共有しているので、、、この方位データを使用できれば、従来と比較にならぬほどの安定度が期待できそうに感じました。

また、海外ネット情報でFURUNO GPSプロッタ「MFDシリーズ」との連動実績が見つかりました。(但し英語版OS。日本語版OSは不明)

そしてノードリフトモードが魅力です。私の環境は帆走海面まで20分ほど機走する必要があり・・・その間オーパイを信頼出来れば、事前準備・後片付けに40分間を使うことが出来る。でも現在使用中のRaymarineST1000や以前使っていたSPX5は、たまに謀反起こすので、20分の移動中はオーパイが使えないのです。(多分水路建造物の磁気を色々拾うのが原因と思います)。タイムイズマネーですから、これにはメチャクチャ魅力を感じます。

そこで、この機種にすることに決定しました。

次にドライブ部分をどうするか??????
基本、アンダーデッキオートパイロットはラット艇に使用されるのが前提と思われます。
それをティラー艇で使うとき、
「オーパイオフの時にアクチュエーターがフリーになり、その時の舵の重さはどうなるか?」
という問題が発生しそうな予感がします。

船のサイズとドライブ販売価格を考えると、SIMRAD純正の37ftまで使用できるSD10ドライブが筆頭候補にあがりました。

Sd10
こんな感じで、ステアリングケーブを介してラダーをコントロールします。オーパイオフの時はユニット内のクラッチが切れフリーになります。
だが、ケーブルの重さは残るわけで・・・・・・。
これも海外サイトを徹底検索したところ、ベネトウ30オセアニスのラット艇にインストールした海外雑誌記事を見つけました。それを読むと安定性・速度・抵抗ともに申し分ないと書いてあります。海外個人ブログなどでも高評価が幾つか見つかりました。
また、RaymarineのSPXシリーズにこのドライブを使っても非常に良いというデータも見つかりました。

ただしこのSD10、ドライブケーブルが「2年毎または200時間ごとに交換」という消耗品扱いになってるのです。 これ、かなり面倒そうです・・・。
消耗品なので国内入手出来るかが大事です。そこでドライブだけは国内で買うか?と思い、ディーラーに聞いてみたんですが・・・・・・・・・・・・・・敢えて書きません。想像にお任せします。
(その後、SIMRAD本社にメールを送ったところ、テレフレックスなどの業界標準ケーブルを使えるようになってると判りました)

このケーブルの問題と、スペック上やや遅い動作速度などを考慮し、、、「ST2000買えば済むところをバカやってるんだから」と思い、他のドライブも考えてみました。

いろいろ調べて判ったことですが、ドライブに関してはRaymarineとSIMRADに互換性あるようです。(舵角センサーは除く)。それを考えると第一候補は
1


Raymarineのリニアドライブタイプ1です。定評あるし、入手性も楽です。

これの対抗馬はSIMRAD純正品のDD15というドライブ

21119896_2
こちらです。
両者細かく調べてみると、内部の作りの良さはSIMARD-DD15に分がありそう。モーターなどもブラシを排除し長寿命を意識しているらしいです。
尚、この製品はもともと「Jefa」という舵周り総合メーカーの製品のOEM品のようで、Hanseヨットの標準仕様品として作られたもののようです。

そこで、このドライブに決定!!!

だが問題発生・・・・・・・・・

入手が非常に困難で途轍もなく待たされた!!!

ウエストマリンに3月初旬に頼み、6月中旬にようやく発送されたと連絡が入りました。(詳しくはこの記事の一つ前をご参照を・・)


以後、取り付け作業に続く・・・・

2012年6月20日 (水)

オーパイ装着 ~序章~

長かった!余りにも長かった!!

振り返ること3ヶ月前、円高に陰りが見え始め、70円台から90円台に向けて反発が予想されていた頃のお話です。

ウエストマリンから「今から48時間以内の注文は全て10%off」というメールが飛び込んできました。

オートパイロットが寿命を迎えそうな予感がしていたので、発注することに。(予想は当たり、数週間前にオーパイは壊れました・・・)

しかし、それからが長かった。

都合4回に渡り納期が変更になり、丸々3ヶ月も待つことになりました。

相手は米国ですし、メールで騒いだところで好転しない。待つしかないじゃないか。まるで遠距離恋愛の気分・・・。

そして3ヶ月以上経過した本日
「送りました」
との連絡。

ながすぎだっつうの!!!

ウエストマリンはかなりの回数利用しましたが、こんなに遅れたのは初めて。

でも、どうもウエストマリンが悪いのではなく、オートパイロットメーカーのアクチュエーター製作先(OEM先)がタコの様子。ウエストマリンも困ってしまっているような雰囲気が伝わってきました・・・。

ネットの翻訳機能をフルに使いながら言語問わず情報集めしたところ、
 「性能は素晴らしい」
という声が多数ある反面
 「入荷に8週掛かった・・・・」
という声も多数。。。

まあ、これだけ待ったんだ。「性能は素晴らしい」というのに期待をしてみます。

尚、今回揃えた部材はラット艇用のデッキ下装着タイプのオーパイです。ティラーでの使用も可能なようですが、余り聞いたことが無い話です。
しかも日本で主流のRaymarine製品ではなく、イギリスのSIMRAD製品からチョイスです。
やってみなければ判らない不安要素も数点あるのですが事前情報収集しても結局わからず・・・・・
というわけで、またまた「人柱」覚悟でやることにしました。フネはこんなんばっかですね。


ところで何故に普通にティラーパイロットにしなかったかというと・・・・デッキ下装着タイプのオーパイはオート/スタンバイボタン一つでアクチュエーターのクラッチがオンオフし、ワンタッチでオーパイオンオフが出来るからです。
ティラーパイロットをティラーに装着する際、一度プッシュロッド長さを現在のティラー位置に調整が必要だったりして急ぎの時には特に面倒だと感じていました。
Adagioは基本シングルハンドですので、オーパイは大切な大切なクルー。
コストには敢えて目をつぶり、今回は納得いくまでやってみよう・・・という考えで、阿呆な話ですが31ftのAdagioに45ftまで対応するアクチュエーターを選んでみました。これなら人力以上のトルクも出だすこと可能なので。

吉とでるか凶とでるか・・・・。さてはて。

台風直撃 マリーナ模様

6月としては異例の「上陸台風」がやってきた。
我が艇は台風進路の僅かに右側に位置したので最も台風の影響があったと思われる・・。

さて、今の桟橋に舫うようになって初めての台風ということもあり
「この桟橋の最強風速時はどんな状態に?」というのが気になり、暴風雨の中フネに行ってみた。

って、決して褒められた行為じゃないのは我ながら判っておりますので、その点はツッコミなしで・・・。

マリーナに到着すると流石に人気が無い。駐車場には数台の車が止まっているだけ。

しかしクレーン小屋には職員が消防団の如く待機をされていた。
心強い限りです。ありがとうございます。。

フネまで行くと風は凄いものの、海面は全く波が立っていない。「日本で一番静かなマリーナ」とマリーナが自称するだけのことはあると感心しきり・・・笑。

フネの中に暫く滞在するが、風に押されてヒールしっぱなし。平衡感覚が狂い目が回るような気分になってくる。だが揺れそのものは非常に僅か。船酔いとはまた違った感覚だ・・・。
YBMに居た時は入所数ヶ月は桟橋酔いの連続だった。半年ぐらいで多少の揺れは感じない体に成長(?)したが・・・・・・YBMを離れて僅か3ヶ月なのに既に免疫力が落ちた気がする・・・・。

キャビンに入り1時間ほど経過。風が益々強くなってきた。
カッパとライジャケつけ、念のためにハーネスもつけてデッキにあがる。

舫いをチェックすると・・・をを・・・・お隣の桟橋から一本新たな舫いロープが取られている。マリーナがやってくださったようだ・・・感謝感謝・・・。

フェンダーをチェックすると・・・・比較的大型のフェンダーをぶら下げ安心したつもりだったが、、、、それが半分ぐらいに圧縮されてパンクしそう。これはマズイ・・・・大型涙フェンダーを2個追加。うん、これで大丈夫だろう・・・・。

舫い・フェンダー共に最強風力時の状況が判り、今後の安全に繋げられる体験が出来て安心できた。

その後帰宅途中には湾岸高速が通行止めになる。首都高速もあちこちで事故渋滞になっている。海も大変だが陸も大混乱の様相だった。

6月でコレではこの夏は先が思いやられる・・・・・
私の職場は2度床上浸水起こしたことがあるので、大雨は人事では無い。。。。

2012年6月15日 (金)

船底清掃

3ヶ月前に船底清掃したのですが・・・・・

フジツボ猛攻で今年2度目の船底清掃。

というわけではなく・・・

お隣ヨットの友人Ki船長の船底清掃のお手伝いに。

P1030287
ヤマハ25マイレディ。去年の6月まで上架艇で、今年が初めての塗り替え作業に。Ki船長も自分での作業は初めてだという。
船長のクルーと私を含め3名での作業に。

P1030283
びっくりしたのはプロペラとシャフトの状態です。
ペラクリンが全く剥げていないのです!!!
「ペラクリンは1年持つ」
「いやいや全然もたない」
と2つの正反対意見を聞きます。個人的には「全然もたない派」です。
ただ、ブログお読み頂いている方から「説明書どおりにやれば絶対もつよ」とのご指摘も頂戴し、先日自分の艇のペラには説明書の指示を厳密に守り施工をしました。まだ結果は出ていませんが・・・・目の前のこのペラを見ると「ほんとに1年持つんだ」と少々感動です。

P1030292
船長がサンダーで表面削ってます。思いの他、サクサク削れることにビックリされていた様子・・。

P1030297
今回、シャフトブラケットにはアルミ艇にも塗れる、自己溶解型Seajet034を塗布。うちの艇も同じものを塗っているのですが・・・・先日防水デジカメを水中に突っ込んで撮影したところ、樹脂製シャフトカットラスベアリングのエンドツバの部分は剥離していないのに、ブラケットやシャフト部分の金属部分は剥離しちゃってました。僅か3ヶ月です。
剥離の原因は恐らく金属地肌に直接Seajet034を塗ったことじゃないかと感じます。
そこで今回はペラクリンの2液性エッチングプライマーを塗布した上にSeajet034を塗ってみました。2回塗りじゃ恐らく溶けて無くなってしまうと思うので都合4回塗りにチャレンジ予定。さあ、今後どうなるか???

P1030302
ペラ部分は説明書を厳密に守り施工終了。1年持ってくれると嬉しいですね。

P1030301
一方船底の方は・・・・作業員Yさんがガンバリマス。ただ、通気性の余り無いツナギなのでスゲー暑そう・・・・。Ki船長に至っては昼休みに脱水症状になりかけてました。
この作業は風通しが良くて激安の「Tシャツに不織布使い捨てツナギ」がいいっすよ

重労働ではありますが、みんなで和気藹々とレクリエーションの感じで楽しい一日でした。

P1030306
梅雨の晴れ間の中、船底2度塗りまで終わり、明日にペラクリン1回だけ持ち越し本日は終了。
作業後、Ki船長に温泉連れて行ってもらいました~

P1030309
ここはイイやぁ~~~。都内のスーパー銭湯なのに露天風呂から見る空がとっても広大。設備も綺麗だし~。 作業後の温泉、サイコウでした。

Ki船長、Yサン、お疲れさまッシタ!



2012年6月 8日 (金)

梅雨前にクルーズ

テレビでは関東は間もなく入梅と告げています。

暑くもなく寒くもなくの季節は間もなく終了・・・・

そう思ったら何処かに行きたくなり・・・・・・。

対岸は千葉県の木更津港「海の駅 きさらづ」に行ってみることに。

Itzu
順調でいけば片道3時間というところで、丁度良いデイセイリングコース。

さて当日朝。
本日の天気は「くもりのち晴れ。昼にはすっきりと晴れて気持ちが良いが南西の風がやや強く吹くでしょう」との予報。

0700 出港。荒川河口を出ると東京ディズニーランドが不気味な朝焼けに包まれています。
P1030218
少々肌寒く、ここで上着を一枚追加。海の上の天気は陸とは随分違います。

さて本日の風は・・・真正面。
何時もは目的地を設定しないのですが、今回は「木更津海の駅」を見たいという気持ちが強いので機走に決定。 機走は面白味に欠けるのでオーパイに頼って船に任せて進みます。

P1030220
ところで平日朝の東京湾。毎度の事ですが「激混み」です。写真じゃ数隻の本船ですが、周りグルリとこんな感じ。本船船長も大変なことでしょうね。

P1030222
そして、世界一?混む中の瀬・浦賀水道へ続く東京湾アクアラインの本船航路。この時間、列をなして本船航路に大型船が入っていきます。これを横断しないと木更津へは行けない・・・・。足の遅いヨットには辛い場所です。

P1030225
P1030226
0910 出港より約2時間で航路横断終了。東京湾アクアライン人工島「海ほたる」の横を通過。ここまでくると、突然「都会から自然の中」に抜けたような感じで水の色が変わります。これは度々そうだから・・・何か潮流の関係でそうなるのでしょうか。湾のど真ん中だというのに不思議です。
また、ここからは漁船が極端に多くなり、本船以上にワッチが欠かせません。彼らは他の船を全く避ける意思が無いという感じで怖い・・・。

P1030230
そして無事アクアライン通過。しかし何時見ても凄いですね。こんなもの人間が作っちゃうんだから・・・・プチ感動をしますね。

P1030232
お約束の橋の下の写真をとりつつ千葉側へ抜けます

P1030234
この橋に沿って陸地側は広大な干潟が広がります。かなりの距離があるのですが、浅瀬になっており入ると超危険・・・。網もいろいろと有るらしいので、やや距離をとりながら木更津航路入口へと舵を向けました。

P1030235
そうしてると・・・来たぜ海賊船!!ヨットのすぐ真横をトロールしながら並走していきます。
私から見て左舷は浅瀬の海で逃げられず。右舷はこの漁船を含め4隻がトロール中。余り気持ちの良い航行ではないですね・・・。でもまあ、こっちも悪いことしてる訳でもなし・・・木更津航路へ向けて直進を保ちます・・・。結局このまま航路入口まで30分弱並走することになりました。

P1030238
そして木更津航路へ辿り着きました。この場所、モーターボートなら15分程度。車なら自宅から1時間で到着するのですが、、、ヨットだと自宅の玄関から既に4時間は経過しています。この時代錯誤的速度がまた何とも味がある訳で。笑。
なので普段目にする木更津とまったく違って見えるのが不思議です。

P1030240

外防波堤を回り込み木更津港に入ります。が、、ここからが長いんだ・・・木更津港。
延々外防波堤が続き、まだ20~30分ぐらい機走しないと湾奥までたどり着けません・・。
だが、この港内は結構空いていて、帆走しているヨットも見かけました。水は綺麗だし外に出れば富津まで1時間程度だし・・・結構いい場所ですね。

P1030243_2
千葉内房の老舗「木更津マリーナ」を通過。 こうして海からくると、遊びの拠点に好さそうな感じを受けます・・・

P1030246

そしてやってきました木更津内港。東洋一?とかの「歩道橋」が出迎えます。この橋、車は渡れず人専用らしく、、、歩道橋とは思えまえん。

P1030252
最終目的地「木更津 海の駅」に到着です!うーん、嬉しい!!

が、、、ここで発見・・・。
事前に細かく調査しないヘッポコ船長が一番悪いのですが・・・・
どうも浅すぎないか???という予感がしてなりません。
ネットで簡単に調べた限りではヨットの来客は結構あるようですので基本は大丈夫なのでしょう。でも潮がドン引きで桟橋の向こう側には海底が見えています。
掘り下げてあるのかどうなのか・・・・???
50ftクラスのモーターボートも数隻留ってるので、ボートには全く問題ないようですが、果たしてヨットには????????

海の駅管理者の木更津セントラルに電話して聞こうかと思ったのですが、立ち寄っても30分とかの時間だし・・・・その割には結構な料金が発生します。あっ、料金踏み倒そうっていう訳じゃないですよ、念のため。ただ、とりあえず着岸して数時間滞在するか、それともすぐに離れるかを決定したかったので。

そこで測深計みながら、這うような速度で近づきます。3m・・・2.5m・・・2m・・・1.8m!
ヤバイ2mを切りました。桟橋まであと1艇身というところなのですが、これ以上は博打になると判断し引き返します・・・・。

目的地まであと10mなのに引き返す。うーーん、辛いですねーーー。事前にもっと調べておけば。。。と後悔しても始まらず。いい教訓にすることに。
それにしても、目前で「オアズケ」を食らった犬はこんな気持ちなのでしょうか。

さて、どうしよう・・・・どっか別の岸壁にとめようか・・・と思い辺りを見回しますが、どうもプレジャーが係留できそうな場所が無い。
内港入り口の航路外にアンカリングして昼飯にしようか???と思ったその時です。

オートパイロットの様子が変なことに気が付きました。

P1030253
あっ!!!!!!!!!!お、折れてる!!!!!
オートヘルムST1000という一番小さいサイズのオーパイなんですが、もともとこの船には小さすぎの機種です。中古で一緒に付いてきたので使ってはいましたが、風がつよくなるとダメだし、速度は遅いし、何より「今すぐに」壊れそうな感覚が付きまとい怖さを感じていました。だから「やっぱり壊れた」という感想程度ではありますが・・・・帰りの3時間を考えると、オーパイ無しではいろいろと辛い場面も多いです。

そこで急きょ修理

P1030257
とりあえず航路外に出てアンカリング。しかし、この航路外が浅いの何の・・・・。木更津界隈は本船が沢山出入りするのですが、本船の邪魔にならないところは極端に浅い感じ。
注意深く測深しながらアンカリングを終了

P1030254
そして修理・・・というか、アルミパイプ部分に穴をあけただけなんですが。。。
とりあえず使えるようになって一安心。

P1030256
これでようやくホッとして昼飯を。 コンビニ冷やし中華も「輝くシーサイド冷やし中華」という感じで自然が素晴らしいオカズに。 上陸は出来なかったけど来てよかった。

P1030268
さて、帰路です。行きよりも随分風があがってきました。海ほたる風速計をスマホで確認すると24ktほど吹いています。
ただ、クオーターリー~真ランといった走りなので、スピンやジェネカーを持たない我が艇はフルメインを帆かけ舟にして航行。
しかし、この場所は波が悪い。外洋のような大きなうねりをもたず、水深の浅さと本船の引き波が合成された波長の非常に短いチョッピーな波が立ってます。波高は1mといったところでしょうか。
時折、ピッチの短い波に押されてスッとバウが振れると一気に波と風に対して船が真横を向きます。
メインは随分出しているので横倒しにはなりませんが、いわゆるブローチングという奴で結構ハードでした。結局のところ修理したオーパイは波の速さに間に合わず、ずっとマニュアル操船することに。

P1030265
そしてたまに観音開きにしながら、平均7ktぐらいで快走。
しかしそれにしてもブローチングしないように舵をとるのが忙しいです。これで一晩航行とかいうとかなり辛いかも・・・・・。
比較対象が無いので判りませんが、他の船もこんな感じなのでしょうか・・・・???
それとも追い風といえど24kt吹いた中でフルメイン・フルジェノアというのが根本的に間違っているのか???? この辺りの正解(というか、良い方法)をしりたいです。

P1030269
こんな感じで本船をさけつつ、ブローチングしないように舵を当てっぱなしの3時間でしたが、無事に母港入口まで到着。

梅雨前の楽しいひとときでした・・・。

2012年6月 4日 (月)

新艇選び セカンドシーズン

新艇を考えてらっしゃるS船長に同伴させて頂きまして、すでに進水したオーナー艇を見せていただけることになりました。

P1030159
いやー、素晴らしいデザインしています。ワタシの憧れの艇です(ウヤラマシイッ笑)

その名も

P1030162_01
デュフォー34エボリューションパフォーマンス。 フランスの老舗の最新艇です。

さて、この艇、、個人的にいいなぁ~と思ったところは、帆走に対して十分考えられていると感じられるところです。大きなラットがそびえてるのですが、そのラットの横は楽に移動できるようになっています。そしてラットの横には丁度良いポジションで座れるようになっており・・・

P1030182
ご覧の通り、メインシートとトラベラーも手が届く位置にありました。

サイドデッキを見ると

P1030185_01
先ほど座っている位置からジブウインチに手が届く・・・。イイデスネ。

その他にも一杯気に入った部分があるのですが、、、既にオーナー艇でもありますので余り写真は撮っておりませんのでこの辺で・・・

この後、S船長とディーラーの方の商談に同席させて頂きまして・・・・そおかぁ・・・新艇買うときってこんな雰囲気なのかぁ・・・・・と、人生初の体験をさせて頂きました。
中古艇と違い、欲しい装備は造船の段階で一から発注なので、ワタシのように「古い部品を外してぇ・・・・」とか考える必要は無い訳で。って当たり前か。
また非常に新鮮だったのが、奥様が艤装に関してビシビシと質問するところ。。。我が家じゃ有り得ません。同席しているというだけで驚愕だというのに全く羨ましい限りです。一体どうやってコントロールされているのでしょうか?ワタシ的には帆走技術より難しいと感じてるのですが。自爆。

先日のYBMでのDufour405に続き、大変貴重な体験をさせて頂きました。S船長ありがとうございました。

2012年6月 2日 (土)

エンジン警告ブザー 沈黙

船は車じゃ考えられないほど次々と色んな事が出ますね。

エンジンキーをONにしたら・・・あれ?警告ブザーが鳴らない・・・・。

「またかよ」って感じで驚きもせずの不感症状態。

さて、エンジンキーONで警告ランプは光っている。でもピーといわない。

もう答えは簡単・・ブザー故障・油圧センダ故障・接触不良・断線のどれかですね。

去年の夏、油圧センダが壊れ新品交換したので、恐らくどこかの接触不良か断線だと思い「あーー、また軟体動物になって狭いところ潜らないと・・・」と面倒な気分に。

エンジンルームカバーをあけると・・・あれ、、、

P1030142
油圧センダにつながった部分が断線したのが目に飛び込んできた。

よかった。ハイ終了~~~。

なのですが・・・

去年、このセンダ新品交換しています。その時エンジン振動で切れないかな?と心配をした記憶があるんですよね。
やっぱり心配的中。
そこで
P1030144 熱接着式の完全防水圧着スリーブに直接ラグ端子を突っ込んで熱収縮させて固めておくことに。これでモゲルことは無いでしょう・・きっと。

P1030145
ついでに念を入れて、オルタネーターのステーに配線をタイラップで固定。固定箇所が擦れて断線もありえるのでコルゲートチューブで保護して固定をしておくことに。

これで無事に警告音復活。
しっかし、当たり前のように何処かちっちゃな不具合でますね。フネは。

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