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2012年6月 8日 (金)

梅雨前にクルーズ

テレビでは関東は間もなく入梅と告げています。

暑くもなく寒くもなくの季節は間もなく終了・・・・

そう思ったら何処かに行きたくなり・・・・・・。

対岸は千葉県の木更津港「海の駅 きさらづ」に行ってみることに。

Itzu
順調でいけば片道3時間というところで、丁度良いデイセイリングコース。

さて当日朝。
本日の天気は「くもりのち晴れ。昼にはすっきりと晴れて気持ちが良いが南西の風がやや強く吹くでしょう」との予報。

0700 出港。荒川河口を出ると東京ディズニーランドが不気味な朝焼けに包まれています。
P1030218
少々肌寒く、ここで上着を一枚追加。海の上の天気は陸とは随分違います。

さて本日の風は・・・真正面。
何時もは目的地を設定しないのですが、今回は「木更津海の駅」を見たいという気持ちが強いので機走に決定。 機走は面白味に欠けるのでオーパイに頼って船に任せて進みます。

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ところで平日朝の東京湾。毎度の事ですが「激混み」です。写真じゃ数隻の本船ですが、周りグルリとこんな感じ。本船船長も大変なことでしょうね。

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そして、世界一?混む中の瀬・浦賀水道へ続く東京湾アクアラインの本船航路。この時間、列をなして本船航路に大型船が入っていきます。これを横断しないと木更津へは行けない・・・・。足の遅いヨットには辛い場所です。

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0910 出港より約2時間で航路横断終了。東京湾アクアライン人工島「海ほたる」の横を通過。ここまでくると、突然「都会から自然の中」に抜けたような感じで水の色が変わります。これは度々そうだから・・・何か潮流の関係でそうなるのでしょうか。湾のど真ん中だというのに不思議です。
また、ここからは漁船が極端に多くなり、本船以上にワッチが欠かせません。彼らは他の船を全く避ける意思が無いという感じで怖い・・・。

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そして無事アクアライン通過。しかし何時見ても凄いですね。こんなもの人間が作っちゃうんだから・・・・プチ感動をしますね。

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お約束の橋の下の写真をとりつつ千葉側へ抜けます

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この橋に沿って陸地側は広大な干潟が広がります。かなりの距離があるのですが、浅瀬になっており入ると超危険・・・。網もいろいろと有るらしいので、やや距離をとりながら木更津航路入口へと舵を向けました。

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そうしてると・・・来たぜ海賊船!!ヨットのすぐ真横をトロールしながら並走していきます。
私から見て左舷は浅瀬の海で逃げられず。右舷はこの漁船を含め4隻がトロール中。余り気持ちの良い航行ではないですね・・・。でもまあ、こっちも悪いことしてる訳でもなし・・・木更津航路へ向けて直進を保ちます・・・。結局このまま航路入口まで30分弱並走することになりました。

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そして木更津航路へ辿り着きました。この場所、モーターボートなら15分程度。車なら自宅から1時間で到着するのですが、、、ヨットだと自宅の玄関から既に4時間は経過しています。この時代錯誤的速度がまた何とも味がある訳で。笑。
なので普段目にする木更津とまったく違って見えるのが不思議です。

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外防波堤を回り込み木更津港に入ります。が、、ここからが長いんだ・・・木更津港。
延々外防波堤が続き、まだ20~30分ぐらい機走しないと湾奥までたどり着けません・・。
だが、この港内は結構空いていて、帆走しているヨットも見かけました。水は綺麗だし外に出れば富津まで1時間程度だし・・・結構いい場所ですね。

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千葉内房の老舗「木更津マリーナ」を通過。 こうして海からくると、遊びの拠点に好さそうな感じを受けます・・・

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そしてやってきました木更津内港。東洋一?とかの「歩道橋」が出迎えます。この橋、車は渡れず人専用らしく、、、歩道橋とは思えまえん。

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最終目的地「木更津 海の駅」に到着です!うーん、嬉しい!!

が、、、ここで発見・・・。
事前に細かく調査しないヘッポコ船長が一番悪いのですが・・・・
どうも浅すぎないか???という予感がしてなりません。
ネットで簡単に調べた限りではヨットの来客は結構あるようですので基本は大丈夫なのでしょう。でも潮がドン引きで桟橋の向こう側には海底が見えています。
掘り下げてあるのかどうなのか・・・・???
50ftクラスのモーターボートも数隻留ってるので、ボートには全く問題ないようですが、果たしてヨットには????????

海の駅管理者の木更津セントラルに電話して聞こうかと思ったのですが、立ち寄っても30分とかの時間だし・・・・その割には結構な料金が発生します。あっ、料金踏み倒そうっていう訳じゃないですよ、念のため。ただ、とりあえず着岸して数時間滞在するか、それともすぐに離れるかを決定したかったので。

そこで測深計みながら、這うような速度で近づきます。3m・・・2.5m・・・2m・・・1.8m!
ヤバイ2mを切りました。桟橋まであと1艇身というところなのですが、これ以上は博打になると判断し引き返します・・・・。

目的地まであと10mなのに引き返す。うーーん、辛いですねーーー。事前にもっと調べておけば。。。と後悔しても始まらず。いい教訓にすることに。
それにしても、目前で「オアズケ」を食らった犬はこんな気持ちなのでしょうか。

さて、どうしよう・・・・どっか別の岸壁にとめようか・・・と思い辺りを見回しますが、どうもプレジャーが係留できそうな場所が無い。
内港入り口の航路外にアンカリングして昼飯にしようか???と思ったその時です。

オートパイロットの様子が変なことに気が付きました。

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あっ!!!!!!!!!!お、折れてる!!!!!
オートヘルムST1000という一番小さいサイズのオーパイなんですが、もともとこの船には小さすぎの機種です。中古で一緒に付いてきたので使ってはいましたが、風がつよくなるとダメだし、速度は遅いし、何より「今すぐに」壊れそうな感覚が付きまとい怖さを感じていました。だから「やっぱり壊れた」という感想程度ではありますが・・・・帰りの3時間を考えると、オーパイ無しではいろいろと辛い場面も多いです。

そこで急きょ修理

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とりあえず航路外に出てアンカリング。しかし、この航路外が浅いの何の・・・・。木更津界隈は本船が沢山出入りするのですが、本船の邪魔にならないところは極端に浅い感じ。
注意深く測深しながらアンカリングを終了

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そして修理・・・というか、アルミパイプ部分に穴をあけただけなんですが。。。
とりあえず使えるようになって一安心。

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これでようやくホッとして昼飯を。 コンビニ冷やし中華も「輝くシーサイド冷やし中華」という感じで自然が素晴らしいオカズに。 上陸は出来なかったけど来てよかった。

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さて、帰路です。行きよりも随分風があがってきました。海ほたる風速計をスマホで確認すると24ktほど吹いています。
ただ、クオーターリー~真ランといった走りなので、スピンやジェネカーを持たない我が艇はフルメインを帆かけ舟にして航行。
しかし、この場所は波が悪い。外洋のような大きなうねりをもたず、水深の浅さと本船の引き波が合成された波長の非常に短いチョッピーな波が立ってます。波高は1mといったところでしょうか。
時折、ピッチの短い波に押されてスッとバウが振れると一気に波と風に対して船が真横を向きます。
メインは随分出しているので横倒しにはなりませんが、いわゆるブローチングという奴で結構ハードでした。結局のところ修理したオーパイは波の速さに間に合わず、ずっとマニュアル操船することに。

P1030265
そしてたまに観音開きにしながら、平均7ktぐらいで快走。
しかしそれにしてもブローチングしないように舵をとるのが忙しいです。これで一晩航行とかいうとかなり辛いかも・・・・・。
比較対象が無いので判りませんが、他の船もこんな感じなのでしょうか・・・・???
それとも追い風といえど24kt吹いた中でフルメイン・フルジェノアというのが根本的に間違っているのか???? この辺りの正解(というか、良い方法)をしりたいです。

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こんな感じで本船をさけつつ、ブローチングしないように舵を当てっぱなしの3時間でしたが、無事に母港入口まで到着。

梅雨前の楽しいひとときでした・・・。

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ヨット」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
あと1艇身で引き返すところがすごいですね。山男に通じるものがありますね。
それと、レーダーすごいですね。これがあれば確かに安心。帰りも観音開きならますます前は見えなかったでしょうね。計器航行だったんでしょうか。
もう梅雨入りのようですので貴重なクルージングでしたね。

こんにちはLaputaさま。
山男・・・・なーるほど。登頂断念する時ってこんな気持ちなんでしょうかね。(比べるなってか・・・もっと悔しいでしょうね。)
しかしながら、あれがゲスト満載していたら・・・どうしてたでしょうね。非情に割り切れたか自信なかったりして。笑。

レーダーですが・・・・先日お会いした時に色々教えていただきました「ちょっと変針してジブ裏のぞく戦法」を活用させて頂きました。網のある可能性の沿岸地域にはやはり必要と痛感でした。

一方、本船航路など絶対網が無く、ディンギーなども存在しない場所は事実上レーダーオンリーの航行でした。特に今回は交通量も非常に激しく、航路法規の問題からも自由移動が制限され、その上ほぼ「真ラン」でしたので気を使いました。観音開き航行ではジブ裏の確認を変針する方法は使えず、オーパイも性能不足で使えなかったのでジブ裏を確認しにバウにも行けず・・・。
  でもこの波の中、20ftぐらいのセンターコンソーラープレジャーボートもきちんと写ってましたので、夜間航行と何ら変わらないような感じでレーダーワッチだけで2時間ほど航行できました。

測深計が3m・・・2mこの気持ち解ります、私の係留してる桟橋、大潮の引き潮で水深は2.05mです。
底の砂地にキールが刺さってます、固い地盤でしたら、他に回りますが、砂ですのでOKとして係留してます
但し、引き潮での着岸は、難しいです、砂を掻いての航行は、ちょっと怖いです。普段でキールぎりぎり位ですので、我慢してます。測深計の水深警報も五月蠅くて切ってます。
今週から、電子リモコンと舵リモコンの取付の掛かります。まず、ワイヤーの引き回し、緊急時の為、既設の
リモコン・ワイヤーはそのまま残して、故障時に、付け替えで、元のリモコンが使えるように使用と計画中です、
幸いと言うか、台風それて良かったです、準備をしたときは、それて、出来てないときに、遭遇します。
最近知ったのですが、関西の明石の近所の翼港・・・・最近迄、500円だったのに、今では、8000円、何もないのに、唯一有るとすれば、松保の湯これぐらい、花博後の臨時港だったのに、もう絶対に、寄りません、行くかこなへんぴな港、貧乏人の締め出しか、隣の漁港で泊めます。

写真をみて、蛇足ですが、
オーパイで修理に使用した、ドリル、インパクトドリルですよね、これに、手で締まるチャックは、インパクトの衝撃で締まって、パイレンを掛けても、緩まない様に成りますので、注意してください。
その先に転がってる、ドリルは6角のインパクト用では・・・・まさか、この6角ドリルを、チャックを使って
使用してるのでは?
私は、ドリルを使用するときは、インパクト/電動ドライバーの切り替えの出来る、マルチドライバーを使用してます。
航行中も、この様な工具を積んでるのは、さすがと思います。・・・・私も積んでます・・・

K.Sさん、こんにちは。

測深・・・・今回現場にて、ふとK.Sさんのお話を思い出しました。「前方スキャンニングソナー」です。   知らぬ場所だと本当に便利だろうなと改めて感じました。

あとドリルですが・・・・チェック凄いですね。良く見てらっしゃるなーーーと感心しきりです。
このドリル、私も「インパクト/電ドリ両用マルチドライバ」です。 ただでさえ狭い船の中なので一つの工具に纏めちゃっています。インパクトビットにつくキーレスチャックをドリルモードで使っております。
パワーと精度求める部分は100Vの電ドリとハンマドリルを使い分けてます。
6角ビットのドリル刃は何と100均商品です。耐久性・センタブレに難があるんですが精度を求めない部分には非常に便利で愛用中です。100均で在庫あったら大人買いしてきて使い捨て感覚で使ってます。

工具は100V電動工具以外は一応ほぼ全て積んで航行してます。それでも駄目な時は駄目でしょうし、船が重くなりますが(下手したら人2名分ほどの重量??)、、、保険の意味を兼ねて・・・。

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