2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2012年8月

2012年8月20日 (月)

往復70マイル デイクルーズ

まとまった夏休みがとれず・・・・・・
でも夏した~~~い。

というわけで日曜日を利用して東京湾マリーナ~保田漁港への日帰り70マイルクルーズを敢行。

参加者は自分を入れて6名。

江戸の帽子屋もんちゃんこと?Nさん。
錦糸町のオヤブンことIさん。
ハイテクコンビニ取締役のKiさん。
ハイテクコンビニ店長のYさん。
ヤクザ医師のHさん。
and
迷走Adagio船長の私。
え?の赤い方は・・・・♂ばかりですが、なにか?

さて、本日の参加者のうちNさんはヨット初体験。とは言ってもデカイモータークルーザー持っていたツワモノです。つい最近までは40ktに届きそうな快速アメリカンフィッシャーマンに乗ってらしたので・・・その1/10の速度しか出ないヨットがどう映るか???というのも楽しみの一つ。また、自分を含め殆どの方は近隣のデイクルーズしかされたことが無いメンバーです。どうなることか???

さて、往復70マイルのデイクルーズなので、兎に角時間が無い。

その為午前2時半に集合という早朝出発。って、早朝というより夜デスネ・・・。

天気予報は晴れ。南の風1m~5m程度という穏やかな状況になりそう。

深夜3時、出航。

2名はバウワッチお願いし、機走で目的地へ一直線。
P1030757 海に出ると予想どおり風が無い。しかも真正面からの風。

しかたなくエンジンでズンズン進むことに。

P8190319
そうこうしていると東の空が白み始め、美しい朝日が。
西側には朝日に輝く東京新名物「東京湾ゲートブリッジ」が。その真ん中に「東京スカイツリー」のコラボが。
P8190323
東京湾中央部の「風の塔」を目指して進んで行きます。

P8190328
非常に穏やかな海況です。朝飯時には丁度よい。
私はキャビンに潜り厨房長に。
成るべく火を使わないような献立として・・・・
  えんどうマメの冷製スープ
  アメリカンビーフの炙り
  グリーンサラダ・シーザードレッシング和え
  2種のチーズ
  こだわりの味つき半熟卵
を用意。
・・・・ほぼ全てセブンイレブンで揃いましたが・・・何か?
P1030760 思い返すと5年ほど前、先輩船長のヨットに初めて乗せてもらったとき、航行中に食事を「用意できること」自体に驚きました。だって揺れる船内ですから。。。その中で煮る焼くを行え、そして普通に食事出来る事に感動しました。
ということで今日はヨット初体験者もいることですので朝飯ぐらいはと思いちょっとだけ頑張ってみました。。(次はカップラーメンですので落胆しないように。え、カップ麺の方が旨そうって??

道中も半分すぎ、いよいよ外洋へ。前に見えるは観音崎。

P1030766
天気は上々、されど風弱し。海面もベタベタなのでメインキャビン天井のハッチを開け換気しながら進んでいたら・・・・・

P1030767 油断した!タンカーの引き波につっこみ、デッキまで波が登ってきて見事ハッチから滝が。。。。あっちゃあ、後片付けが大変なことになってしまいました。
凪ぎの日でも航行中は閉めとかなきゃダメですねぇ。

P8190331
太陽も高くなってきて暑くなってきました。夏らしい入道雲が陸地の上に立ち昇っています。

P8190335 無事保田漁港へ到着。
入港手続きを終え、漁港直営の海鮮料理屋「ばんや」へ直行。

P8190337
ここはプレジャーを積極的に受け入れてくれ、飯も風呂も事欠かない貴重な場所。年々繁盛して、いつの間にか「第3ばんや」と三つ目のお店がオープンしてました。流行ってますな。 周りの漁港もやってくれると嬉しいのですが・・・・。

腹が太り満足して船に帰ると綺麗な海が・・・・・・・・・・・

と思ったら、素早くHさんがそのままダイブ!
ちょー気持ち良さそう。ってことで次々にみんなダイブ。

P1030788
P1030773
全国的にはこれは当たり前のことなのかも知れませんが・・・・住宅密集地近郊にヨットを維持すると、母港で海に飛び込むというのは病気になるかも?と躊躇してしまうわけで。
「暑くなったら当たり前のように飛び込む」ということが出来る環境というのは実に羨ましく感じる次第。。。。

P1030778
余り見ることの無い海面から自艇のお尻を眺める図・・・・・。海から見ると「こんなに迫力あったっけ?」と驚きます。また、トランサムステップが無いと絶対這い上がれないと再確認することに・・・・・。落水しても登れずに溺死ってことも十分有り得ますね。海面からラダーを降ろせる造作にしておかないと怖いと感じます。

P1030775
ついでに潜ってペラを確認。ペラを触ってみると「ペラクリン」の感触が十分に残ってます。3月に塗って8月でこれなら1年大丈夫かも・・・?でもシージェット034を塗ったシャフトブラケットは大分フジツボが育ってました。ここは要考慮ですなぁ。

さて、そんなことをやりつつ、すぐに出航時間がやってきました。
片道7時間弱掛かりましたので13時ぐらいには出航しないといけません。辛いところです。

帰りは完全追っ手の風。風速7ktぐらいしかありません。
セイル上げたのですが、3ktも出ません。このままじゃ今日中の到着も無理になってしまいます。

しかたなくまたエンジンスタート。

ヨット初体験のNさん、すみません・・・「遅いモーターボート」体験になってしまいました。

さて朝3時に出航してますので帰りは眠くなってきます・・・・
強烈な西日を浴びると益々眠気が強くなります。
自分だけじゃなく、周りも同じくのようで、、、一人眠り、、、また一人眠り、、、、

そんな訳で

「がんばれ、おれ」
「まけるな、おれ」

とミンミンダハを飲みながら自分で自分を励ましつつ船を進めます。

P1030791
東京湾内に入る頃、日が傾いてきました。あれだけ暑かったのに一気に涼しくなっていきます。海ならではですね。
日が落ちてくると、人の生き血をすすう吸血鬼オヤジ共、一人、、また一人、、、、と起きてきます。

P8190343 西日を眺めハードボイルドの世界に入るNさん。一日で一番美しい時間帯ですよね。

みなさまが起きてきたところで、真っ暗になる前に夕食の準備をしに再び厨房長に。
スーパーに行ったら「超細麺パスタ」というのが売っていて、2分で茹で上がるとの事。こりゃ船には丁度良さそう・・・・
細麺なので氷で冷やし、冷製パスタソースをかけた「冷製パスタ」なんてどうかな?と思い用意をしてみました。

だが、厨房は大変なことに。
船の小さなシンクで熱々パスタを氷で冷やすのが一苦労。。。

でもまあ(わたしは)美味しかったのでいいや。笑。また作ろう。

簡単な夕食ですが洛陽見ながらというのは更に美味しさが増す気がします。

P8190342
この後は数時間真っ暗な中を航行。
でも今日は6人の目があるので普段の日中のシングルハンドよりも気が楽。私はレーダーワッチに専念し、残り5名の肉眼で各方面をワッチ。

そんなこんながありながら、凡そ6時間半でマリーナに到着。

楽しい一日でした。皆様お世話になりました。Nさん、今度風のある時に是非またお越しくださいね~。

2012年8月17日 (金)

オーパイ装着  ~その11~

その10と内容が前後しますが・・・・・

ラダーシャフトに取り付けるアームが鉄工所より届き、それと共にアクチュエーターを装着しました。

P1030310
数ヶ月前、オーパイを取り付ける台座をFRP加工し・・・・・

P1030338
その場所に模型を設置して場所を決め・・・・いよいよ本物のアクチュエーターを装着。

P1030729
模型のお陰で取り付け位置も一発で決まり、ホッと安堵です。

P1030335
アームのほうはこのような木型を作成し、これを鉄工所に提出してアーム作成を依頼。そして出来上がったものを取り付けてみました。
ただ、今回、アームとシャフトの間の「キー」の納品が遅れています。
でも夏休みギリギリに間に合わせる為、面倒ですが自作することに・・・・・。

P1030728
ホビー用中華製フライスでチマチマ削ってアルミブロックより削りだしてみました。でもアルミじゃ耐久性の面からダメなんだろうな・・・・・・・かといって鉄を削るのはホビー用フライスじゃ気の遠くなる作業なのでやりたくない・・・・・・・・でも夏休みまでに整備終了したいので、とりあえず数ヶ月持てば良いという事で良しとすることに。

P1030741
アームにキーを嵌めてセットするとこんな感じになりました。アームとアクチュエーターを接続するピロボールロッドはSIMRAD純正品です。ウエストマリンで普通に輸入出来ました。総てアルミで作られていました。

P1030737
ピロボール部分はこんな感じです。

P1030734
アクチュエーターを正面から見据えた図です。右に見えるのがラダーフィードバックセンサー。左のアームとの位置関係を簡単に調整できるように工夫されていました。なかなか良くできてると感心しきりです。

こんな感じで設置が終了しました。

明後日の土日で、友人達6名でプチロングクルーズの予定が入っています。オーパイ装着がギリギリ間に合ってよかった・・・・・・。
でも、そのクルーズが事実上のシェイクダウン。
次回、シェイクダウンでの使用感を~その11~まで引っ張ったネタ(笑)の最終章として・・・・。

つづく。

2012年8月13日 (月)

オーパイ装着 ~その10~

ラダーアームが到着し、船に取り付けてみました。

その他の部分は事前に凡そ取り付けが終わっていたのでほぼボルトオンで終了。

一部細かな造作がまだ終わってないのですが、、、、待ちきれずにまずはテスト航行を。

テスト航行の前にオーパイの初期セッティングを行わなければなりません。

ですが、これはそう難しいことありませんでした。
SIMRADの場合、大まかな流れは「ドックサイド」というメニューを行えば初期セッティングが完了するようになっていました。その中身を簡単にいうと

  1. ボートタイプを設定する(SailBoatを選択)
  2. 最大舵角とニュートラル位置をオーパイに設定する
  3. ラダーセンサーフィードバックテストというのを実行する。すると最適なオーパイモーター速度などを自動設定してくれる
  4. 自動感度切替の速度閾値を登録する(巡航の半分とのことで3ktに設定)

事前の設定はこれだけでした。

あとは海に出て「オートマチックチューニング」という機能を実行すると、3分ほどスラロームをしながら最適なラダー感度などを合わせてくれました。

それと、方位センサーに磁気コンパスセンサーを使用する場合は、シートライアルにてコンパスキャリブレーションを行うように説明書に書いてありましたが、今回はNMEA2000経由でサテライトコンパスのデータを入力しているため、この辺りは一切不要でした。

さて、海に出てみます。

が、、、出た瞬間、夕立土砂降り。

P1030712

でもまあ、涼しくて丁度良いということにしてテスト開始。

まず「オートマチックチューニング」なるものをスタート。

P1030715

こんな感じの画面が出て、船は2~3分の間勝手にスラロームを繰り返します。これにより最適パラメータを勝手に探り出してくれるようです。尚、この機能はRaymarineのSPXシリーズ以上も搭載されていましたので、今後はこれが主流になるのでしょうね。

さて、初期設定が終わり、いよいよオーパイをオンにしてみました。

オーパイ「AUTO」ボタンをポチっとな!

するとラダークラッチが音もなく繋がりティラーハンドルが自動で動きます。今まで使っていたティラーパイロットST1000に比較するとほぼ無音で動作しています。また、ST1000に比較してあて舵の量が非常に少なく感じます。最初、「壊れてるのか??動作してないのでは????」と不安になったのですが、よくよく見ると絶妙な量の舵を入れてくれています。結果としては殆どオーパイが動いていないように見えているだけでした。

コレハスゴイ・・・・。

本日のテスト航行の感想を先に申し上げれば、「今まで使用したオーパイの中では圧倒的な安定感」を感じました。本日は機走だけなので追い風などの厳しい環境ではわかりませんが・・・本日に限って言うと、兎に角余計な舵が入らず、かなりの上級者が操船しているような印象を受けるほどに安定しています。これは多分、サテライトコンパスの方位データを元に動作させているのも大きいのでは?とも感じます。Raymarineはこれが出来なく、SIMRADをチョイスした大きな理由でもありましたので、期待以上だったので嬉しい限りです。

さて、次のテストとして、風向風速データとのリンクを確認。

ウインドベーンモードというのですが、設定した風向にあわせて舵を切ってくれる機能です。セイルアップの時は重宝しそうです。

P1030720_2

ウインドベーンモードをスタートするとこの通り。。。

実に安定して正面から風を受けるように動作してくれてホッとしました。

この機能はRaymarineSPXシリーズにもついてまして、同社オーパイSPX5とST60Windの組み合わせで大変有効に利用できた経験ありました。それと比べて同等の安定度という感じです。但し今回はフルノ風向風速計とSIMRADオーパイの他社組み合わせだったので、ちゃんと動くか心配だったポイントでもありましたが無事にクリアです。

続いてナビゲーションモード(トラックモード・ルートモードと呼ばれる機能)のチェックを。

尚、この機能はフルノナブネットとレイマリンSPX5での接続ではエラーが出て使用できなかったですので興味津々です。

どの程度のルートキープできるかを見たかったので、横波・横風になるようにルートを作り、低速(3kt弱)で走ってみました。

P1030722

するとこんな感じ。GPSルートのほぼ真上を頑張ってキープしてくれました。これに関しては人間が舵を切るよりも明らかに精度が上という感じを受けました。

ルート上の変針点(ウエイポイント)に差し掛かると、オーパイからブザーが鳴り「次のポイントへ向けて変針していいか?」と聞いてきますので、OKボタンを押すと針路変更が始まります。 この確認作業があるのでルート完全自動航行は無理ですが、事実上はほぼ完全自動航行ですね。

最後に「ノードリフトモード」というSIMRADの目玉機能をテストしてみました。

これは、潮流や風などがあっても、オーパイオンにした時点での針路ベクトルをキープする機能です。普通のオーパイは「ヘッディング」をキープする訳ですが、ノードリフトモードは「針路(ベクトル)」をキープするのが大きな違いです。

内部アルゴリズムがイマイチ判らないので、今回はさわり程度しか判らなかったのですが・・・・・それでもこの機能を試してみて「腰を抜かすほど」驚きました。

これも横波・横風の中で低速で走ってテストしてみたのですが、ノードリフトモードをスタートすると徐々にフネのヘッディングが風上に向かっていきます。目的地とは全く別の方向(風上)に向かっているかのように不安になるのですが、驚く事に見えない一本の線の上を確かに走っているのです。車で言えば「カニ走り」の状態?スキーでいえば「横滑り」の状態??できちんと一本の線の上を走っていきます。

人間様が自分で舵を持つと、ここまでのドリフト状態(風上に30度以上頭を振っている)をキープして目的地にまっすぐ走るのは不可能に近い気がしました。

コレハスゴイ、、、。。。。。

とりあえず本日はここで時間切れでテスト終了。

あくまで機走だけのテストではありましたが、想像以上、期待以上の動作をしてくれました。

今回は一歩間違えれば人柱玉砕覚悟の選択だったので正直大変に嬉しい限りです。

2012年8月10日 (金)

オーパイ装着 ~その9~

鉄工所に頼んでいたラダーアーム類が完成しました。

今回鉄工所へ発注してみて感じたことですが・・・・・
鉄工所への発注方法など、普通に生活していると全く無縁ですので「どんな風に頼めばよいか」がサッパリ想像がつきませんでした。また、それが理由で敷居高いというか何と言うか。
ですが今回は実家が鉄工所という船乗りの友人が居たので彼にマネージメントをお願いして発注したので大変に助かりました。
とりあえず自分のやりたい事をその友人に伝え、、、同時に絶対に守ってもらいたい部分を手書きの図面を引いて彼に渡しました。ただ、図面といってもシロートのワタシはどう引いたらいいのかサッパリ???そこでネットで図面の引き方なるものを大雑把に読み漁るところからスタートを・・・。Ai
プロの方が見たら苦笑モノの図面ですが・・・・これを友人に渡し、あとはお任せ。

そして約1ヵ月後、届きました。

P8100282
今回一番のキモだったのはラダーシャフトに元々存在する「回り止めキー溝」と、新規に作成するアームのキー溝を一致させることでした。
が、、、さすがプロ。ちゃんと作ってくださいました。

P8100278
P8100277
「材質はサビ防止考えてステンレス。でも表面仕上げとか手の掛かる部分は一切考えなくていいから」と伝えておきました。どうせ船底につける部品なので機能すれば見てくれはどうだって良いという判断です。

でも素材が持つ美しさで・・・・これをオカズにしてご飯3杯いけそうです。

P8100280
こちらはラダーアームとラダーロッドを繋ぐためのブッシュ。てっきり丸棒を旋盤で削るのかと思いきや・・・・・TIG溶接でそれぞれをくっつけていました。こんな事が出来るんだなと感心しきり・・・・・。

P8100281
全体像はこんな感じになります。

次の日曜日にフネに持っていって現物あわせが楽しみです。(ラダーシャフト採寸は普通のデジタルノギスで行ったので、本当に正しいか不明・・・・ハマらなかったらと心配です・・・)

オーパイ装着 ~その8~

マストベースから出る電線をデッキ裏に通す際、今までは防水ケーブルインレットを使ってました

P6060111 (上記写真は以前乗っていた艇からの流用)

ですが、ゴムの部分が結構速く劣化して、少しづつ水漏れが発生し、マスト裏の天井内張りがグズグズに腐ったり、デッキ裏のケーブルギボシ端子の部分に緑青が発生したり散々です。

度々増し締めしたり、シリコンコーキングを打つのですが、気が付くと少量の漏水があります。

そこで、何か良い方法は無いかなと他の艇を見て回ったら、ここにステンのU字パイプを立ち上げ、そのパイプの中にケーブルを通している大型艇がありました。これなら転覆でもしない限り絶対に漏水はあり得ない!

ただ、30mmぐらいのパイプをU字に曲げるのでマスト前にスペースが結構必要そうでした。うちの艇ではちょっと無理そう。

そこでもっとコンパクトで似たような物を作ってみようと・・・・・。

P1030617
いきなり完成写真ですが・・・・マスト前に四角い箱があります。完全防水の汎用FRPボックスを流用してケーブルインレットにしてみました。

P1030614
中身はこんな感じ・・・・。
実に単純至極な構造ですが、転覆でもしない限り漏水は絶対無いと思います。多分。。。
天井裏の腐りとオサラバ出来るならばと色々やってみました。

P1030565
ケースは汎用ケースを多く扱う「タカチ」製のFRP製防水防塵ボックスを流用。

P1030563
ケース内のケーブル穴立ち上げのフランジは、ホームセンターで売ってるヤザキのイレクター部品を流用。
また、ケースにケーブルを通す穴をPC位置をPCの作図ソフトで図面を作り、実物大に印刷。

P1030566
ケーブルを通す横穴をホビー用フライスで開けていきました。

P1030569
電線と穴の位置関係はこんな感じ・・・・

P1030602
次にデッキについていたケーブルインレットを全て取り外し、真ん中には新規の電線穴をホールソーで開けてみました。

P1030605
古い穴はFPRで埋め、その上をサンディングして平らに・・・・

P1030585
ケースはそのままだと色が合わなかったので、オートバックスなどで売っている「2液ウレタンスプレー」の白で塗装。このスプレーは車の塗料と同等の耐久性あって便利ですね。

P1030611
乾燥後、シリコン打ってタッピングで止めて・・・・

P1030616
電線を通して蓋をしめて完成!

尚、内部の電線パイプにはエアコン配管用の壁パテをギッチリ詰め込んで害虫などの侵入防止をしておきました。

これで天井裏からの漏水は(多分)なくなると思うと嬉しいデス。

2012年8月 6日 (月)

水中カメラ自作

プロペラや船底の汚れって気になりませんでしょうか????

私はプロペラの汚れ点検をするために防水のコンパクトデジカメをボートフックの先にビニールテープで縛り、ビデオ録画状態にして突っ込んで撮影をしてましたが・・・・何度も撮りなおしをしないと丁度よい画像が得られませんでした。

そこで、船上からモニター出来る様にと、防水CCDカメラを製作。

可能な限り安く上げる為に秋葉原の裏通りを巡り、盗撮用・・い、いや、、、防犯用のCCDカメラを購入。4000円ぐらいで色々売ってるもんですね。秋葉原は秋月電子で購入。

P1030708
これを防水の箱に入れてケーブルだけ桟橋に引っ張り、小型液晶テレビなどで映そうという企みです。

P1030705
防水ケースは・・・悩みましたが、ホームセンター行くと良さそうな塩ビパイプ資材を発見。Oリングつきフタがついているので後から内部メンテも可能そうです。

P1030706
そのフタにレンズ内径の穴をあけ・・・・

P1030709
アクリル・塩ビ対応のセメダインで透明アクリル板を接着。

P1030710
ケーブルの出口は完全防水インレットをアキバで買ってみました。JISのIP67規格通過してるらしい。(IP67:水深1mで30分間漏水無しをクリア)
念を入れてケーブルには上記のセメダインを塗りたくり、その上でこのインレットで圧着する予定。(入手先:電子ケース売っているお店なら置いてある様子です)

以上を組み上げ、接着剤が乾いた後にテスト水没試験。万が一のこと考えてカメラユニットはコネクタ外して取り除いておきました。

ボートフックの先に防水ケースをビニールテープで縛り水中へブクブクブクブク・・・・・。

水中でボートフックを振り回しつつ待つこと数分間・・・そして水上へ引き上げてみると・・・

をを、水が入って無・・・・あ、あれ・・・・レンズ窓の中に水滴が見える!!??うっそ~ん。。

ケースの蓋を開けてみると大量の海水が出てきました。

見事に大失敗 でもカメラユニット外しておいて良かった・・・・・・・・。不幸中の幸い。

何処から漏ったのかは定かではないですが、恐らくケーブルインレットから漏ったような雰囲気が。。。。

一度真水で洗浄感想後、ケーブルインレットの中に再び大量の接着剤を詰め、その他接着剤貼りあわせ部にはシリコンシーラントで防水を追加。

完全に接着剤が乾くまで数日このままに。

~~~つづく~~~

 

2012年8月 3日 (金)

出航

今日はお隣のWO号のエンジン整備のヘルプを・・・。

フネはYAMAHA25マイレディ。ヤンマー1GM搭載艇。

なんでも冷却水の出が悪いとか・・・・。

定期整備を兼ねて冷却ポンプから排気エルボーまでのウオーターラインを分解点検。この季節、昼に整備をやると暑過ぎるので21時に集合し2時間ほど皆でワイワイと。

水路は綺麗なものでしたが・・・インペラがご臨終。羽根が数枚しか残っていない。

点検して大正解でしたね。。

P1030674
作業終了後、うちのフネに移動し暫し歓談。いつの間にか深夜2時回っていてビックリ。

翌日、仕事がオフの自分はフネにそのまま宿泊。

一晩あけて・・・本日は久々の出航。このところキャビンがグチャグチャになる整備が続き、出航するに出来なく、いい加減に船底が心配で何が何でも本日は出ようという感じ・・・。

0810 出航、舫い放つ。ペラの汚れを心配したが問題なく離岸成功
0830 水路を出て海面に到達。
    南の風12ktほどの丁度良い風。
P1030684
    しかし風向き悪く、広いところに出るまでは機走つづく
    葛西臨海公園越しの青空は本日も猛暑を予感させる。
P1030677

0845 東京湾若洲沖の開けた海面に到達。
    フルメイン、フルジェノア展開
    ヒールは20度も無い感じで風がもっと欲しい。
P1030686 若洲沖は危険な魚網などが殆ど無く非常に安心して走れる良いポイントで、ついついワッチが疎かになることがあり・・・(当社比)。
それじゃイカンイカンと思い、ふと前を見ると
P1030681 な、なんと普段何も無い場所に立派な障害物発見。
あと数十メートルで突っ込むところで冷や汗タラリ。
よくよく見ると500mほど離れた場所にも同じものが存在する。
まさか網???と思い怖くなり反対側も観察するが、どうも2箇所だけのようだ。

これが何なのかは不明。
ただ・・・・この季節の風の中(南風)、夢の島・東京湾マリーナからヨットを出すと、セイルを上げられる場所からクローズホールドで走るとぶつかる位置に存在します。
近隣の諸兄、くれぐれもご注意を・・・・。
凡その位置ですが
1 黄色い四角印の2箇所に発見しました。

1100 目的地も無く風任せに迷走。
    時間が経過するに従い風が落ちていく。
    遂には4kt程に。。。
P1030699 ところで本日はこの風向風速計のテストも兼ねています。問題なく稼動してくれました。GPSと接続した事によりTrueWindが瞬時に表示されるようになり、、、これが想像以上に便利でした。

あと、今まで細かなセイルトリムしても正直言ってその反応がよくわかりませんでした。
0.2-3ktの増減は風の強弱や波の強弱ですぐに出るので、トリムの成果か風の増減か判らなくって。
ところが風向風速計により「風速4kの時に船速2kt」とかが判りますので、微妙なセイルトリムの成果が数値でわかる様になりました。これは嬉しい誤算で、シングルハンドでボッ~~っと運行している際、やる事が出来てありがたかったです。

P1030694
更に風は落ち・・・・海はもうベッタベタ。
ヒマに任せて楽器を取り出し音階練習開始。でも遭難信号と間違われたらどうしよう・・・とか不安を感じてみたり。笑。

1200 昼食の準備に取り掛かる。が・・・・船内ガス台の調子が悪かったのを忘れていた。
急遽カセットコンロを取り出しお湯を沸かす。ベッタベタの海なのでジンバル無くても無問題で良かった・・・・・。
P1030695
1300 帰路につく。といっても相変わらずの弱風状態。エンジン掛ければ速いんだが・・・それもイヤで風と戯れる。

そんな中、事件が。。。。

 帰路の途中、レーダーに感あり。左後方に本船に向けて敵艦迫るのを確認。距離凡そ2マイル。回避行動とるような距離じゃないが一応頭の中に入れておく。
しかし、その後も敵艦の針路変わらず。肉眼ではっきりと視認できるようになってきた。小型内航船だろうか?猛烈な白波を立ててまっすぐ本船へ向かってくる。
こちらは右から風を受けクローズホールドで完全帆走中。右側に逃げられないし、左に逃げると敵艦の針路を塞ぐ形になり余計に状況は悪くなりそうなので「保持船」を堅持する。

だが、どうみても完全に衝突コース。自分はタッキング方向へしか逃げられそうもない。タッキング失敗でもしたら取り返しが付かないことが起きそうで段々怖くなり、念のためにエンジンスタート。
ギリギリの線でエンジンでも右旋回できるようにしておいた。

そして更に接近する敵艦。エアホーンを取り出し注意信号用意しつつ双眼鏡で敵艦艦橋を観察すると・・・・敵艦船長、こっち見てる。うん、わかって操船している様子。これなら大丈夫だ。

が・・・・・・・・・・それにしては酷い。それがこの写真・・・・・。
P10306912
レーダーでの航跡みると・・・当たってるじゃん??という感じ。
ほんとに目の前スレスレを通過したという感じで非常に悪意を感じる。
P10306922 でもまあ・・・・自分もモーターボート乗りだったので・・・敵艦船長の気持ちは判る。
「当たらず避けられるのは明白だったじゃん。何を怒る必要が有る???」
と思っているのだろう。。それは実によくわかる。
いや「こっちは仕事だ。遊びのフネはどけ」というのが本音か??
だが帆船にとっては進めない方向もあって自由が利かないのだよ。
前を通るにしても明確な意思表示をしてほしい。若しくはすぐ後ろを通過してくれるかだ。

と、まあ他愛も無い「事件」ですが、正直かなり怖かった。
「法令どおり」に「保持船」を堅持したが、本当のところはタッキングが面倒で逃げなかった。面倒がってちゃダメだ。と改めて反省です。

それにしても出航の度に毎度いろいろとドキドキしますね。(だから楽しいのですが

ついき ~備忘録~

航行前、夢マリ水路前で6.4kt@3000rpm。

帰港時、同データ。船底塗装直後と差異は認められず。

P10307031

その後、水中撮影によりペラを見るとペラクリンの剥離や付着物は認められず。シャフトブラケットには全体的に色々と付着あり。

00018mts_000037837

つぶつぶは空気の泡

00018mts_000065999

ボスも綺麗に見える気がする

00018mts_000062295

ブラケットは微妙・・・

 

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »