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2012年9月17日 (月)

保田~熱海 1泊クルーズ

9月連休、お隣のF号K船長とロングへ行こうということに。

k船長は4連休とのことで、私は1、2日目を同乗クルーということで参加させて頂きました。K船長、お世話になります。

しかしながら台風16号の余波を受け、天候が不安定。天気予報もコロコロ変わり、出航前夜に最終決定を下すような状況。そしてへっぽこクルーの私はというと、ヨットで太平洋(というか相模湾)に出るのは初体験なので足をひっぱりそうです。。。。。。

行程はというと、初日は東京湾奥から千葉県保田漁港まで。およそ35マイル。
2日目は保田漁港から神奈川県熱海港への予定となりました。

連休初日・・・の前の晩、F号に集合。荷物を積み込み早めに就寝。
明けて午前4時起床。荷物最終チェックして午前5時出航。
マリーナの外に出て、荒川最終橋から海を見ると
P9160461 一面べったりとした灰色の雲が立ち込めてます。向こうは雨ふってるんじゃないの???

しかし雲が立ち込めた日の天体ショーは素晴らしいことが多いです。
P9160465 雲の切れ間から朝日が昇ろうとするその瞬間。空に後光が差しています。うーん、神秘的。
さらには
P9160472 虹が出てきました。うーん美しい。

のですが・・・・それだけ天気が不安定な証拠なわけで複雑な心境です。

そういう天気を見越して、、、、流石はベテランのk船長。吹く前にメインは1ポン、ジブはレギュラーサイズに。その後、いい風が吹いてきてセイル全開すればカッ飛びそうですが、この状態でも6ktキープ出来てました。自分がシングルで出ていたら全開にしていて後で後悔したんだろうな・・・・と、心の中で反省しつつの航海でした。

P9160476
そうこうしてあっというまに6時間。大きなトラブルも無く保田に到着。
その保田は横浜老舗クラブのクルージング大会とかでヨットで埋め尽くされていました。ここまでヨットが集まると気持ち良いです。

P9160562
日が傾くと一気に涼しくなり夏の終りを感じさせます。空を見上げると天が高く・・・もうすぐ秋なんだなと寂しくなったりです。

P9160481
そんな空に向かい、K船長はトンビに餌をあげていました。

水平線に太陽が近づくころ、海は黄金色に染まりまるで映画のよう・・・・

P9160530
そして保田漁港は異国の地のように。。。

P9160545
と、、、、天体ショーに感動して写真をとりまくっている間に、船長自ら食卓の用意を。。スミマセンです。でもF号の中が海賊船のキャビン?大草原の小さな家のログハウス??いい雰囲気でした。

P9160566

2日目

保田漁港~熱海港 約30マイル

今回の(自分的には)メインイベントの日です。なんせ太平洋をセイリングするのは初めてなのです(笑)。大丈夫か、ヲレ。。。。
そして、天気はこれまた微妙。台風16号の余波を受け天気予報は
「関東北部南部とも、波は3m後4m。南東の風10m後15m」と出ています。
結構厳しいですが、今日を乗り切れば明日の予報は良い方向へ向かうと出ているので出航決定となりました。

夜明け前に起床。夜中、何度か豪雨があり、そのせいか空気が澄んで満天の星空です。久しぶりにこれだけの星空を見て感動しました。写真に残せないのが残念~。

ですが暗いと保田名物定置網がよく見えないために夜明けを待ちました。
P1030882 日の出直前に外に出ると左舷よりアビームの風を感じます。
波は南南東方向から風とともにやってきます。
この風向ですと房総半島のブランケットに入り大したこと無いはず。なのにこの時点で風もうねりも感じるということは・・・・・・少々緊張感漂います(当社比。K船長は余裕という表情してましたが・・・)

出航より凡そ1時間。三浦半島先端の城ヶ島を右手に見ながら西へ進みます。
この辺りはいつも大抵波が悪いですが(注:ボートでは幾度も通過した場所ですがヨット帆走は本日初体験)、本日もこの辺りに来ると明らかに波高が高くなってきます。といっても風も6-7m程度にしか感じませんし、波高が高いといっても台風のウネリのためで1.5~2m程度。
「ヨットでこの界隈をセイリングする時は、いつも大体こんなもんですか?」と船長に聞くと「こんなもんだ」とのこと。
ということで、「何時もこんなもんだ」的な海況ならば特別危険も怖さも感じずに横波セイリング出来るんだと判り大変良い勉強になりました。
P1030886
しかしここからです。
安心してウトウトしはじめ、ハッと気がついたら南の空が暗くなっています。遠くにはグレーのカーテンが見えます。スコールが降っているのでしょう。
P9170571

「やばいっすね。雨はいいけど雷雨とかだったら生きた心地しませんよね」と船長と話しながらもフネを進めていきます。
そうしていると、スッと冷たい空気が頬を触りました。
「空気、変わりましたね。来ますかね」
と言った1分後、突如風が上がってきて波も高くなってきました。既に1ポンにしてあるのでヒールが増しただけで乗り切れましたが、「落雷」がありそうな雰囲気の雲で非常に怖かった・・・・。
だが、海の天気は本当に変わりやすいもの。30分もすると日が差してきて元の海に戻りました。

相模湾の真ん中を差し掛かるころ、周囲は360度海という感じ。本来は大島や本土が見える筈ですが視程悪く大洋の真ん中という感じ。そして周囲に他の船舶が全く見えません。
東京湾で10分に一度は回避行動をしている自分にとっては有り得ないような天国のような海域に感じます。

そしていよいよ伊豆半島が見えてきました。
が・・・・・・・・
P1030891 こんな雲が周囲を取り囲んでいるのです。
この辺りから大島のブランケットを抜けたのか急に風とウネリが強くなってきました。波の底にいると周りは水の壁・・という感じの時もあったのでピークで3mぐらいでしょうか?風も間違い無く10mは超えてる感じ。でも幸いに風波は大したことなく、危険な感じはしません。
だが、ウエザーヘルムがかなり強くなってきました。そして風上側のサイドデッキに度々波が乗るようになり、緊張感が増してきました。

「ジブ、もう一段巻こうか」 
と、船長。
一時的にオーパイに舵を任せ、二人でジブを巻いていきますが、風の抵抗でなかなか巻上げが出来ません。
「まさか、どっかひっかかってるんじゃ??この風の中で一度フル展開???それはちょっと怖いな・・・」
と内心ビビリが入りましたが、何とか無事にジブも2ポン終了。これでウエザーヘルムは適切になりました。
セイルサイズさえ適切ならば真横3mの波を受けてスプレー浴びまくっても、フネ自体は相当なる安定感があるもんなんだ・・・・・と、またまた良い経験たと喜んでたりする自分がいます。

ですが、波は益々高くなるばかり。
こうなるとまたまた新たなる心配が顔をだしてきます。
「知らない港に横波・強風の状態で入っていけるのか????」
ヘルムを取らせてもらっている自分は段々と心配になってきました。

そこで船長に
「港湾案内に北に定置網と書いてあるけど、ここってどうなんすか?」
とたずねます。
「つい先日来た時は何も無く非常に判りやすい場所だったぞ。このまま入れば大丈夫だよ。でもVHFで熱海マリーナに聞いてみる」
と、国際VHFで小安協熱海?を呼び出して情報を詳しくもらわれてます。
うーん、国際VHFでリアルタイムの情報を得られる・・・・時代は進歩したもんですね。。。

結局、熱海港の前まで来ると半島のブランケットになり、何の問題も無く入港できました。
P1030892 こちらが海から見た熱海市街。
大変判りやすい入港が出来る港でした。

無事熱海到着。

所要時間約7時間。いろいろ新たな経験も出来、楽しいクルーズでした。
私はここで下船。電車で家に帰ります。

k船長2日間有難う御座いました。残りの2日楽しまれてください。ほんと楽しかったです。また宜しくお願いいたします。

ps 熱海駅に向かう途中、異様に汗臭い自分に気がつき、日帰り温泉探してみました。

そしたら素晴らしい温泉発見。
P1030897



P1030898
この写真、温泉の露天風呂から撮影したものです。マリーナも温泉も素晴らしいロケーションですね。  って、露天から撮影って大丈夫なの?って?

P1030901
実はこの温泉、時間を区切って貸切形式のようです。40分で1000円という感じ。日中のお昼だったこともあり行ったら入れました。
まさに「マイ温泉」状態で堪能できました。

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コメント

乗ってるときは、風でさほど感じないですが、降りると、無風になり、舫ってる時、汗をかき、汗臭く感じます。
途中下船で電車なんか乗ったら、浮浪者ホームレスに間違われます。すぐに温泉につかり、着替えないと。
その服で、キャビンに入ったら・・・又キャビンまで臭く成ります。
今回の航海中、時々、水シャワーを数回あびて、目覚まし兼、汗を取りました。それでも臭いです。

相模湾横断、お疲れ様でした。
城ケ島の南っていつもしけてるんですね。
私も2,3回通りましたがいつも荒れ傾向を感じてましたがそれが普通なら気も楽ですね。情報有難う。夏休み伊東に行けなかったので私の代わりに行ってもらったような気がしてうれしいですね。それから国際VHF、私も持ってます。熱海マリーナとかってやはり16chで呼び出していいのかな。

K.Sさん、こんにちは。
ほんと、、、想像以上に汚れて汗臭くなりますよね~。髪の毛バサバサ、妙に日焼けしてTシャツ黒ずみ・・・・下船してそのまま電車に乗るのはキツイですよね。。。

Laputaさん、こんにちは。
城ヶ島の沖合いって、夏の午後は必ずと言ってよいほど荒れますよね。
水深1000m級から一気に浅くなり、沖のうねりと湾口からの海流などが絡み合ってなんですかね~。
 あとVHFですが船長が通信してるのを見てただけなので詳細がわからないのですが、たしか77ch「しょうあんきょうあたみ」とか言ってました。入港後に事務所に行ったら無線機の電源が入って壁においてありました。常時ワッチ体制になってるようでしたよ。

K船長の背中・・・・・凄く、哀愁が漂いますね。
私も、船長の年まで、乗れるかな。勝手に年を考えて、

K.Sさん、どうもです。
ところでK船長・・・まだ現役バリバリの人っすよーーー。

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