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2013年2月

2013年2月19日 (火)

清水タンク増設 (旧Adagio)

Ki船長の下へ嫁入りした旧Adagioに清水タンクを付けると言うことでお手伝いを。

といっても、自分が持っていたときにタンク部材を買ってあったので、それを元にして更なるモディファイとを。

清水タンクはビータスのポリ製を使用。

Dsc01214_2
ニップルなどは好きなところに取り付けるタイプのタンクですので、まずは裏側に手が入るようにインスペクションハッチを取り付け。

Dsc01213_2
ハッチもビータスの純正品を使用。

Dsc01216_2
アウターフランジとインナーフランジをタッピングビスでタンクを挟むような構造です。その間に防水スポンジを挟むようになってました。

Dsc01217_2

タンクセンサーはフロート式を取り付けてみました。

Dsc01218_2

タンク側はステンのパイプにフロートがはまっているだけの構造で、錆びるような部分が無く良い感じです。

Dsc01219_2

そしてニップルなどを取り付けタンク側は完成。

Dsc01223_2

水位計もマリン用の一般のものを使用。

Dsc01230_2

キャビン内の任意の場所にホールソーで穴をあけ、メーターを差込み、裏からネジ止めして完成。特に難しい場所は無かったです。

Dsc01221

タンクへの給水は陸上のホースをダイレクトに接続出来るようにコネクタをつけてみました。

完成したので通水。

しかし・・・きゃーーーー。

大量の漏水。

インスペクションハッチの蓋の間からピューピュー漏れてきます。

どうやらタンクがポリで平面じゃないため、微妙にハッチの蓋が歪んでOリングが密着しないようだと判明。。。ってビータス純正同士の組み合わせなのに。。。

ここまでやったところで精神的疲労が出て終了。後日ということで・・・・。

さて、後日。Ki船長と対策会議をしました。そこで大幅に路線変更。

  • ワンタッチで水を給水できたらいいね。
  • でも万が一の漏水考えるとキャビンに上水道を引き込むのは沈没の危険あるので嫌だよね・・
  • じゃあ電磁バルブ+タイマーの組み合わせで、ボタンを押して数分間だけ通水するように改造してみよう。
  • それでも水圧での水漏れが怖いから、マリン清水ポンプと同じ圧力になるような減圧レギュレターも入れてみよう。
  • ハッチの水漏れは厚手のゴム板でパッキンを自作してみよう。

ということになりました。

さて、電磁バルブ・・・・。ネットで色々見繕ってみて、「桃太郎2」というバルブを通販で買ってみました。

02_2 100vを加えた間だけバルブがオンになり、停電するとバネの力で自動オフになるバルブです。これに室内照明用のプッシュオフタイマーというのを組み合わせてみました。

1_2

システムとしてはこんな感じです。

減圧レギュレーターを通して陸上のホースにつなげます。バルブがタイマーでオンになると水が入る仕組み。タイマーオフ、または停電によってバルブは閉じます。給水してオーバーフローするとエア抜き配管から余分な水は抜ける仕組みです。

この後は写真撮り忘れて完成写真が無いのですが・・・・・・・

べりーーーーぐっど!!

凄~~~く良いじゃなぁい~~~

ギャレーで水を使っていて、清水タンクの残量が少なくなったらタイマーのボタンをワンプッシュ。すると勝手に水が入って5分程度で止まってくれます。満水の時にプッシュすれば5分ほどタンク内をリンスしてくれます。
これなら清水タンクの水を積極的に使う気になりますし、毎週使っていればマンション貯水タンクに比べりゃ余程綺麗なはず。また、ギャレーの蛇口にはトレビーノ水フィルターを付けてるので、バクテリアなどは実用上問題にならない程度に濾過してくれますので、ギャレーの水を飲むことも可能そうです。(まあ飲む飲まないは船長に任せるとして・・・)

今までこのシステムの草案は暖めていたんですが、何分電磁バルブがやや高価なもので、二の足踏んでました。資金力のあるKi船長さまさまです。

想像以上に使い勝手が良いので、新Adagioにもこのシステム頂きます~~

Ki船長、工事お疲れ様でした

そうそう・・・水漏れすが、厚手のゴムパッキンを自作したら止まりました。ヨカッタ。。。

2013年2月16日 (土)

雨漏り補修 窓枠コーキング

左舷の窓から微妙に雨漏りがあるようで、放置しておくと内装が痛みそうです。
そのような訳で、DIY第1号として雨漏り補修を。

Dsc01283
写真にすると、いきなりコーキングしてるようですが・・・・実のところ古いシリコンを剥がすのに大変な労力を使いました。 (古いシリコンカスがこびり付くのでカメラを手にする気がせず、ここまで写真は無しでした)

耐久性考えてマリングレードのシーカフレックスアクリル窓用を買ったのですが、現在のコーキングを剥がすと・・・普通のシリコンにしか思えませんでした。
シリコンの上にはシリコンしかくっつかないので、(尚シリコンは殆どのコーキングの上にもくっつくらしい)仕方なくアクリル用シリコンを購入。

Dsc01287
尚、一般のシリコンだと乾燥中にアルデヒドを放出し固まるため、そのガスでアクリルが割れることがあるようです。そのため、アクリル用には「脱アルコール型」というコーキングが良いようです。しかし脱アルコールのブラックがホームセンターに置いてない・・・。数件探したんだけど無くて、仕方なく通販で購入しました。

あと写真には無いですが、窓枠そのものとハルの結合部分からも微妙に漏れている様子。窓枠を外すのは更に大変な労力が必要そうなので・・・アルミサッシの外側にコーキング打つことに決定。ただ、接着シロが少ない為にすぐに剝がれそう・・・でもまあ漏れて来たら考えるということに。 こちらはシーカフレックス291の白を使用。

窓枠の古いシリコンを落とすので都合2日掛かりましたが何とか終了。

あとは漏れない事を祈ります。

備忘録
アクリル:セメダイン シリコンシーラントプライマーD3塗布 → セメダイン8051Nブラック

窓枠:同D3プライマー塗布 → シーカフレックス291白

2013年2月15日 (金)

まずは掃除

長旅を終えて新Adagioが到着しました。

キャビンにモノが無いうちにまずは掃除を・・・・。

船内船底までやりたいけど、目に見える場所を掃除するだけでも全然進まない

旧オーナーの不要物なども片付け、やっとガランドウに。

Dsc01278
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2013年2月 9日 (土)

表示方法変更のお知らせ

スマホなどで閲覧の場合、写真などが重過ぎて表示が非常に遅いため、本文記事の最初の数行を表示するだけに変更いたしました。

今後とも宜しくお願い致します。

2013年2月 8日 (金)

出航練習

Jeanneau33が到着して、まずは出航練習。これをしないと始まらない。

一人では不安なので、お隣のKi船長とクルーのYさんに手伝ってもらいました。

さて、文字でこの模様を表現するのは自分には無理なのでイラストで。

現在の桟橋を俯瞰図で。縮尺はほぼこの通りでして、図の通り水路が余り広くないです。
フネの長さに対してプラス1m弱あるかないか。

だからかなり気を使います。

まず着岸・・・・

着岸はアスタンで行ってます。

As
こんな感じ。
練習当日は無風だったので、ほぼ100%成功して普通に入りました。但し、ギリギリという感じです。

無風+デッキハンド2名ということもあり、普段出来ない「最悪の場合の練習」を行うことに。

最悪の場合の練習その1 曲がりきれずに隣のフネにぶつかりそう!

桟橋側より風に煽られ、こうなるのが怖いです。実際、今までに何度か陥った経験ありますし、その度に一度水路の外まで出て着岸復航を行っています。
私がアスタンで入れる最大の理由は、着岸復航がやりやすいことにあります。

Asco
こんな感じで曲がりきれないのを想定して、この位置まで船をゆっくり持ってきて復航してみました。

が・・・・

Asnige
今までの31ft艇より60センチ延びただけですが、曲がりきれないのです。上図のようにサイドが桟橋に当たりそうになります。デッキハンドが居ればボートフックで押してもらえばいいですがシングルハンドではそうはいきません。

シミュレーションしてみてよかった。。。。。汗。

そこで、今度は復航を諦め、隣のフネにお尻が当たりそうになったらキックで回避し、アスタンで再び戻るのをやってみました。

Asnige2
こんな感じです。お尻のヒットは回避できたんですが・・・アスタン入れて下がろうとすると

Asnige3
お尻を左に振ってしまいます・・・。振る分を見越して左前進キックを強くすればいいんですが、その量は微妙なもの。また、アスタンが効くまでのタイムラグが結構あって、強風の時には間に合わないかも?と感じました。 つまり、怖くてやりたくない方法であると。。。。

そこで左キックで右にお尻を振った後、簡単確実にボートフックで引き寄せる方法を。

Asnige5
こんな具合に。ただ、そうするとキールを中心に頭が隣のフネに寄ります。

Asnige6
更に後ろに下がると予想通り・・・。特に右から風が入ることが結構多いので手早くやらないとゴッチンコに・・・・。
フェンダーを沢山入れておいても、何故かフェンダーの効かない場所をピンポイント攻撃するから不思議なもんです。

普通に成功したときは「失敗する訳がない」と思うほど簡単な印象。だが、一歩間違えた操作をすると「衝突回避は避けようがない」と思うほどに難しい印象。

まあ、事故ってそんなもんです。絶対起こらないはずのことが起こるのが事故だから。


最悪の場合の練習その2  出航時、曲がりきれない!

これ、今までに何度か経験しました。

Syu1
普通にやってこんな感じで、ギリギリ前方の桟橋を回避するような形です。

ですが、早く舵を入れすぎると自分の桟橋の先端にヒットし、反対方向へ跳ね返って最悪の状況になるし、かといって遅いと間に合わない。

特に追い風の場合は大変です。一度、追い風ブローで

Syu2
こんな風になったことがあります。その時は偶然にもデッキハンドが同乗していて、脚で蹴っ飛ばして向きを変えることが出来ましたが・・・一人だったらと思うと寒気がします。

そこで、こうなった時の練習を。。。

Syu3
曲がりきれないと思ったときに、フルアスタンかけてバックしつつ左にお尻を振ってみました。

しかし、イメージトレーニングでは成功しても実際は厳しいもんです。

Syu4
キック一発で向きを変えられるかと思いきや、どうにもスペースが足りず横腹を串刺し状態に。こうなってしまうとニッチもサッチもいきません。

だから曲がりきれないと思ったら、バースの中に居るうちにフルアスタンで無理矢理元に戻すしかないとの結論が出ました。が・・・・曲がりきれないと思ったときは既に遅いんですよね。

さて、どうするか。

一番間違いないのはロープ使って直角カーブする方法

Syu5
こんな感じにすると、ロープ長を半径した円の上をバウが移動するので、右に舵を切っておけば自動的に直角カーブ可能。

デッキハンドにロープ持ってもらいやってみたら、バッチリ!

ただし、デッキハンドが海に引きずりこまれそうな程に力がかかりました。

また、以前シングルハンドの時に、ロープを行って来いにしてやった事がありますが、ロープがキンクして桟橋に引っかかり、最悪の状況に陥りそうになりました。
そこでロープを捨てて出航したのですが、戻ってみるとロープが罠のように水中を漂い、入れることが出来ません。

シングルの時はこれらの欠点を何とかしないと反って危険な状況になるのを体験したのですが・・・回避方法が見つからずです。テンション掛かってもクイックリリースできる金物でもあれば便利なんですが・・スナップシャックルを代用したらテンション掛かっちゃうとリリース出来なく、ドツボにハマりかけた経験ありました。

結論!

「こうなったら怖い」という状況を実際にやってみれて良かったです。なかなか出来ないですからね。KiさんYさん、ありがとうございました。

さて、こういう状況になった場合ですが

「風を見て冷静に必要な舵と推力を入れてバシッと決める」

のが一番なのですが、ワタシにゃ無理だと感じます。あ、練習がイヤなのじゃないですよ。稽古事は嫌いじゃないですし、この歳で楽器を先生にならってイジメられても練習続けてるぐらいですから。でも、練習でバッチ!と思っても舞台で緊張すると出来ないんですよねー。

次策として・・・毎回デッキハンドを見つけること。。。が、、、それこそ無理。

その他の方法では・・・もっと広いバースに変えてもらう。笑。 って空いてる場所は無し。

あとは・・・強風の日は出ない。って、、、ヨットで無風の日に出ても・・・。

現実的な策として・・・スラスタですかねぇ。速度低下が如何ほどになるか判らんので決断出来ない・・。

2013年2月 6日 (水)

廻航 到着!

御前崎に入った廻航チーム。

明日以降、低気圧が通過でかなりの悪天候の予報が出ています。天気を見ながら・・・ということで・・・さて、どうなるか?

だが、何時休憩睡眠を取られているか判らないので電話もかけられず、兎に角メールでの情報を待つのみです。

それから2日後。

午前9時ごろ、「下田目指します」とメールが。

をを、いよいよ関東圏に突入です。

同日日没後、そろそろかな?と思っていたことにメールが。

「東の風がやや強め。神子元付近でこれ以上強くなければそのまま行きます」

をを!

風予報を調べるとこの後は風は弱くなり、後反転し、順風満帆状態に推移しそうです。

このままこの速度なら、明日の午前中に浦賀水道越えるかな?

そしてその日はそのまま暮れ・・・翌朝目が覚めてみるとメールが。

「只今、横浜沖」

は、はやっ。。。。

今ならば間違いなく起きていると確信し、電話を入れてみるもSoftBankのデンパがどうも届かない様子。クルー様のDocomo機で後ほど連絡くださいました。どうも道中、かなりデンパが悪かったようです。なるほど・・・1行メールの繰り返し・・・納得です。

この日はマリーナ近くの天然温泉スパ付ホテルを急遽予約をして1週間の疲れを取ってもらいました。同日夜、仕事を終えてからホテルへ行きご挨拶と道中のお土産話を頂戴しました。
お疲れで眠いところでしょうから、速めに退散させて頂き、その足でマリーナに直行。

 

長旅を終えた新Adagioが星空の下で眠っておりました。

廻航チームの皆様、冬の太平洋・・・大変だったと思います。

本当に有難う御座いました。





2013年2月 3日 (日)

廻航3

昨日は関東、中部地方は春の嵐という感じでした。

廻航船長より

「強風の為、休みます」

と1行メール。
うーん、寡黙でハードボイルド。高倉健さんみたいな方だ・・・。

それにしても一昼夜半を既に2レグ続けていて何時寝ているのかが想像つきません。
流石は健さん・・・

睡眠の邪魔しちゃ悪いので電話するのが気が引けて、連絡はもっぱらメール。

でも、そろそろ東京到着での行動を知っておきたい。
桟橋で到着待ちたいですがウイークデー到着だとそうもいかないし・・・・
「東京でのご予定と次のレグの予定をある程度教えていただけますか?」
とメールを・・・・。

さて嵐が過ぎ去った翌朝。

次は・・・と思っていたところ、朝一番でメールが入りました。

「下田めざします」

と、一行メール。

流石は健さん・・・・しぶいぜ・・・・

文字だらけのどっかのブログとは訳が違う(自爆)

船長様、お世話になります。

廻航2

ワタシのような連続航続距離が丸1日もあれば十分満足しちゃう軟弱船長には想像も付かないことなのですが・・・

今、廻航を御願いしている船長の行動パターンが読めないです。

前回、クルーの方が船酔いダウンされ、那智勝浦に入港されました。

Nati2 <↑那智勝浦にて>

さて、今後どうなる?と思っていましたら

「那智勝浦でました」と、一枚の写メールが。
Nati1 <↑那智勝浦沖の朝日>

その後、暫し行方知れず。
夜になっても、更には翌朝になっても連絡が無し。
流石に心配になってきます。
かといって2名で走ってることを考えると、オフワッチは貴重な睡眠時間に当ててるでしょうから余程の緊急連絡じゃないと電話も出来ないです。

どうしちゃったかなぁ・・・・志摩辺りにお知り合いがいらしゃるとのことなのでその辺りか?

と思っていたところにメールが。

「真正面からの風が長く続き、下田を目指したけど断念して御前崎に到着」

とのこと。

1
げげげ・・紀伊半島先端から下田まで一気の予定だったんですか。。。。

自分のヲツムの中の行動範囲と余りにかけ離れた世界。

改めてKAZI誌などを読んだりしたら、鳥羽レースとか沖縄レースとかの廻航で少人数で一気走りが載っていますが・・・別世界の話だと思っていました。

改めて目の当たりにすると凄いもんだと感心しきりです。

廻航話と全く別の余談になりますが、、、、
こういう航海前提だと、フネの作り(艤装)が全く変わってきますね。
極力電力は使えないと思った方がよいから、オーパイの使用なども考えなきゃいけない。
眠い目を擦って深夜の当直などでオーパイも頼りに出来ないとなると・・・
少々鈍感でもひたすら真っ直ぐ走ってくれる船のフネの方が心強いでしょうね。

正直なところ、いわゆるオーシャンゴーイング艇は自分の使用目的には全くマッチしていないので興味無いし(不要とか否定じゃないです)、シングルハンドでジブ影を常時ワッチの為に凪ぎの海でもレーダーは必須と思って常に使用してますが、この航海では多少の効率を落としてもハイカットジブの方が良いかもしれないし、ワッチの方法も変更した方が良いかもしれない。

勿論今までも理屈としては判っていたけど、こうして目の当たりにすると強く実感しました。
(とはいっても、、、ワタシ自身はこの先10年こういう航海の機会に恵まれることは無いと思うので、短期集中乗船ハイテククルーズを目指すと思いますけど・・・)

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