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2013年3月

2013年3月29日 (金)

新艇進水

桜の満開の季節になりましたが・・・・
思い返すと去年のセミが鳴き時雨れる頃、友人のS船長が新艇を購入されるとのことで、商談の場への同席の機会を与えて頂きました。

あれから半年以上・・・・・

ついにやってきました。

まっさらの新艇 Dufour34e。

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いやーーーー、いいです、スバラシイです。

チークは本来の色で輝き、ハルは顔が映るほどに磨かれ、キャビンの中はボートショーから抜け出てきたよう。

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進水祝いの引き出物には船名入りのクッキーが。お洒落だぁ~~~。。。

いろいろとキャビンの中を拝見させて頂き、しばし夢の一時にトリップさせて頂きました。どこを見ても全く汚れの無い船というのは・・・いやはや正に映画のワンシーンという感じ・・・。

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本日は処女航海と共に航海計器とセイルのシェイクダウンとのこと。

暑くもなく寒くもなく絶好の日和の下、喜びを噛み締められるS船長。↑

大きなラットがカッチョエエっす。(あっ、船長もカッチョエエっす。笑)

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ゴージャスなフルチークデッキが最高に気持ちよいです。いいなぁ~フルチーク

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ゆったりまったりと春うららの海を楽しませて頂きました。

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それにしても最近の艇はデッキ各部の一つ一つがデザインづくめで非常に美しいですね。見ていて惚れ惚れしてしまいます。

この美しい愛艇と共に、きっと気持ちは青い海と島巡りのことでしょうね。
S船長、おめでとうございます!

2013年3月25日 (月)

外付けスラスター EXTURN180S 電気配線とテスト航行

スラスタ本体の取り付けはディーラーにお願いしましたが、電気配線は自分でやってみました。

まずバウスラには電源が必要になりますが、私はバウのVバースの下に新たにバッテリを増設しました。
スタンにある既存のバッテリからケーブルを引っ張るのが一般的なんだと思いますが、距離が長くなる為、極太(説明書によれば8m以上は70スケア)ケーブルをインストールするのは配線も難儀ですしケーブルの価格も相当な金額になりますので、バッテリ増設という方向で進めました。

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Vバースの下に新たなスイッチとブレーカーを取り付けるため、ジグゾーとホールソーで穴をあけ・・・

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こんな感じに並べてみて・・・

その裏側は

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こーんな感じでバッテリを搭載し配線をしていきました。

バッテリへの充電は陸電のみに頼ることにし、ウエストマリンから一番小型の3ステップコンピューター式AGM対応6Aチャージャーにて対応。お値段99ドルでした。

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一方、中枢になるのは「中継ボックス」のリレーボックス。

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噂ではEXTURNの親会社はSIDE-POWERで有名なスラスタメーカーと聞いた事があるのですが、リレーボックスの中身の部品は全てSIDE-POWER製でした。

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スラスタ本体の方はこのような感じになっています。スラスタから出る配線とバッテリから来る配線をこの中継ボックスにまとめるだけ。シンプルな構造でした。

テスト航行に向け、これらをとりあえず設置をし・・・

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なんとか完了してテスト航行へ。

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ドキドキのテスト航行・・・・・

さて、以下は写真なしでスミマセン。

テスト航行に先立ち、今回陸に船を上げる前に潮流・風の無い日を狙って速度計測を行って来ました。
エンジン回転2400rpm~2800rpmまで100回転ごとに速度を計測。
外因を排除するため、運河内の開けた内水面にてワンレグ200mほどのドーナツレグを往復しながら、GPSで平均を出す方法でやってみました。(往復するのは潮流・風の影響を可能な限り少なくするため)
また、GPSの数値を見ながら、例えば6.0ktを示している場合でもGPS誤差で瞬間的に5.8ktや6.2ktなどを示すことがありますが、それは切り捨てて変動の中間値を記録してみました。

ただ、スラスタ取り付け前後で2点ほど条件が違います。

  1. 船底清掃を同時に行ったこと。
  2. 取り付け後のテストはクルー1名増え、船の重量が微妙に違うこと。

ただし、前回の船底清掃は今年1月末に行い、まだ2ヶ月しか経過しておらず、陸に上げても全くと言ってよいほど汚れは見られませんでした。ペラにも藤壺はおろか、海藻なども付着しておらず健康な状態でしたので、船底の状態はほぼイーブンと言って良いと思います。

さて、そんな感じでテスト航行、そしてその結果です。

まずスラスタを取り付けたことによる航行速度の低下はどれぐらいなのかを調べました。

メーカー曰く「10ktで0.1kt-0.3kt程度。水槽実験値ではフォールディングプロペラと同等以上の低抵抗を実現。トンネルスラスタよりも抵抗は低い」と言っています。ホントカヨ??という気がします。

注目の結果ですが・・・・

その前にひとつお願いが・・・・。

このテストはAdagio号でガーミンのGPSを用いて行い、エンジン回転もボルボ純正の100回転刻みのタコメーターで読み取っています。つまり計測誤差はあると思いますし、このスラスタの性能を担保するものでもありません。また、このスラスタを持ち上げる?つもりもなく、ただただ目の前で起こった事とAdagio迷走船長の感想を述べたものです。このテストは参考までにして頂き、「オレもやってみたけど全然結果が違うぞ」などのクレームはご容赦願います。

さて、結果発表です。

スラスタなしの場合、2400回転6.1kt~2800回転6.8ktというデータでした。

スラスタを取り付けたら・・・・・

うーむ・・・・発表してよいのか・・・・

発表するにも勇気がいるぞ・・・・

うーむうーむ・・・・・

計測誤差があるだろうし、船底清掃を行っているという状態の違いがあるのですが・・・

有意差が認められない

というのが正直な感想です。

え?うそでしょ?ディーラーから金もらってんじゃないの??と思われるかもしれませんが、ディーラーに金は払っても貰ってはいません。(爆)

最初は目を疑いましたが、2400回転から100回転ごとに数値を計測してき、結局最後まで取り付け前と同じデータなのですよ。ちょっと信じられません。書いている本人が何かテストに間違いあったのでは?と思うほどです。

また、マリーナに入り、いつものところでクラッチを切り惰性で走ると、行き足が無くなる場所も何時ものところでした。

抵抗らしい抵抗が(私の鈍感なセンサーだと)感じられないのです。

船底清掃が効いているのか?とも思いましたが、船を上げた感じだと非常に綺麗な状態だったので、それも違うような。。。。よしんばその影響だったとしても、一番水の綺麗な1月末に船底清掃をしたばかりで、2ヶ月しか経過していません。だから速力低下があったとしても、冬場2ヶ月の汚れ程度・・・とも言えます。

どちらにしてもかなり驚きました。

次に使用感。

当日は無風に近い状態だったので本番での威力はまだ判りませんが、、、恐ろしく便利です。

スラスタを取り付けた後の最初のバースの出し入れの時からして、車の車庫入れぐらいの感覚で全く緊張感がありません。バウが自在に振れるというのは、こんなに便利なものなのかを思い知りました。

また、アスタンでバースに入れ、スタンのロープを掛けている間にバウが流されてもボタン一つで戻ってきます。文句を言わないクルー?が一人出来た感じで、シングルハンドにとっては物凄い安心感です。

スラスタの推力は・・・・口では非常に難しいけど、バウを桟橋で押さえながらスラスタを回してみると、海に引っ張り込まれそうな感覚です。これだけの推力があれば、常識的な風の日なら何とでもなりそうな気配です。(これはまだ試してないので推測ですけど)

総評としては「人柱覚悟だったけど、天の恵みが降りてきた」って感じで満足感150%で御座います。

ps くれぐれも「参考程度に」読んでください。トップセイラーとかが乗ったら「ウワッ、こんなに抵抗感増えるの?」と言うかもしれないし、理系の計測系のお仕事の方が調査したら「明らかなる有意差があるじゃないさ」と言うかもしれません。あくまで迷走船長の感じたことでございます。(書いている本人が「いまだに信じられん」と思うほど速度低下が無かったので、何か間違いがあるんじゃないかと?ブログアップしてよいのか??と悩んでしまいました。)

~~~後日加筆~~~

風のある日に実地テストしました。こちら。

2013年3月22日 (金)

バウスラスター ついに決断。

ずっとずっと悩んでいたバウスラスターですが、ついに決断しました。

今まで色々な種類のバウスラの長所短所を調べつつブログネタにしてきました。

最終決定直前まではリューマー140TT2.2というトンネル式スラスタにしようと思っていたのですが、2013年ボートショーで出展各社のブースを回り、「33ftに140mmトンネルクラスのスラスタの効き目はどう思うか?」と聞いて回りました。
また、各社のカタログに載っている風速とスラスタサイズの表を参考にしてみました。
 結局、「少し風が強くなると、このサイズだとちょっと心配」というのが判りました。
しかし、その上の180mmトンネルサイズだと喫水の問題でうちの艇には無理という感じ。

そのような訳でトンネル式は諦めました。

残るは格納式(リトラクタブル式)か外付け式です。

性能的にベストは格納式なのですが、100万超えます・・・ちょっと予算的に無理。

最終的に外付けになったのですが、、、、妥協の産物とは思っていません。
外付けですと

  • 万が一の時に現状復帰が非常に楽
  • スラスタとしては理想的な位置に取り付けられる

と感じます。また、外に吊り下げて物凄い抵抗になるんじゃないの?という心配もありますが、事前調査では

  • メーカーは大掛かりな水槽実験をして測定値から速度低下を公表している。そんな製品は他に無い。
  • その抵抗値も10ktで0.2kt程度の損失に収まるらしい
  • 意外な事に、トンネルスラスタよりも低抵抗と宣伝している

ということです。

これ以上のことは調べても判りませんでした。ネットでも検索しまくったけど海外サイト含めて生の情報は殆ど得られませんでした。

ということで、毎度の人柱です。

やってみようじゃありませんか。。。多分、ブログとかでは全国初?の生の声??デス。笑。

さて、とりつけた艇はジャノー33.1サンオデッセイ95年式。

カタログ排水量4.7トン、実測重量5.7トン。

LOA33ft、ビーム3.48m、喫水1.65m、鋳鉄バブルスフィンキールに25mmシャフト2枚固定翼仕様です。

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とりつけたバウスラはEXTURN180s。12v仕様の一番大きな奴です。最初は24v仕様の230sというモデルにしようかと悩んだのですが、ディーラーのアドバイスで180に落ち着きました。

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これが取り付けする外付けスラスタ「EXTURN180(エクスターン180s)」。

筐体はワンピース構造を実現したCNC削り出しアルミボディを採用。メーカー発表では20年の耐久性ありとのこと。一切のメンテは不要で、3年間のロング保証つきです。こういう製品で3年保証ってのは凄い話だと思います・・。

取り付けはディーラーがやってくれるとのことなのでお願いしました。

船底塗装をやる日程に合わせお願いし、午前10時に作業開始。ディーラー社長とメカニックさんの2名でスタートとなりました。

さて、船底にとりつける方法ですが、まず喫水30センチ以上あり可能な限り前方に取り付け位置を決め、船のセンターライン上に50mmの穴をあけます。

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本体に「アダプター」と呼ばれるヨット用の専用マウント(ゴム製)をとりつけます。

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このアダプターをハルとスラスタの間に挟みます。

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こんな感じですね。紫色のドーナツが見えますが、これは「特殊シーリング材」と説明書に記載ありました。これをハルの厚みの1.25倍の厚さに切り、50mmに空けた穴の中に入れます。そして上からナットを締め込み、シーリング材を潰していきます。

すると柔軟性を保ったまま防水が出来る・・・という寸法のようです。

万が一の座礁・ヒットなどの時は干渉ダンパーとしての働きもあるようです。

また、メーカーサイトのFAQを見ると「座礁などの時の危険性は?」という問いに「破壊テストを行った結果、スラスタが捥げて壊れる前にハルが破壊される。また、それほどの事故が起こった際はEXTURNが無くてもバウが潰れているだろう」とのこと。

実物見てみると「コバンザメ」のようなスタイルですので、流木などが当たっても下に受け流すでしょうし、岩礁などにぶつかる場合はバウのステムが破壊されるか、キールがやられるかという気がします。

また、(当艇の場合)バウの水密隔壁内に設置するので無問題と判断いたしました。

さて、話を元に戻し、ゴムアダプターを付けたあと、ディーラーは念を入れてシーカを併用してハルに取り付けるとの事。

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シールにシーカ291を塗り、ボルト穴にボルトを入れ、外の方がこのように支えつつ・・・

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内ではボルトを締め上げていきます。

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気が付くと外には凄いギャラリーの数・・・・・・・。

湾マリはおろか、東京湾奥では初物とのこと・・・・・。

でも、ここ最近でかなり売れているらしいです。また世界的にも売れているようで、今まで2週間の納期だったのが生産が追いつかず1ヶ月以上見てくれとメーカーからの通達がディーラーにあったとのことです。(このあと、当日に数艇の契約があったとかどうとか・・・笑)

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メインボルト1本と、サブボルト2本を締め付け、隙間に水流抵抗低下の為のシーリングをシーカフレックスで行い作業終了。

正味2時間で取り付けてくださいました。

あとは水に降ろして水密チェックと航行テスト。

船底塗装作業がまだ残っているので、今週末にお預けです。

事前にエンジン回転200回転毎の速度を記録してあるので、それと照らし合わせて、どの程度の速度低下が起こるかをみてみます。楽しみなような怖いような・・・

<その他のスラスタ写真・・・>

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2013年3月 4日 (月)

ローラーキャビネット ~工具箱~

こういう工具箱に憧れております

Cab


憧れ・・というか、作業効率が圧倒的に上がるだろうな・・・というのがその理由です。

安売りセンターにパチもんのローラーキャビネットが9800円!で売ってました。
この値段でもベアリングローラーの引き出しなので重い工具入れても楽々引き出せそうです。

思わず買ってしまおうかと思ったけど、何処に置くのという問題が・・・・・・。

そこでデッドスペースを利用して似たような工具箱を作ってみることに。

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ハンギングロッカーという名称の戸棚があります。でも洋服ダンスにすると湿気で悲惨なことになるし・・・結局デッドスペースになりそうなので、ここに作る事に決定。

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通販でローラー引き出しレールを買ってみました。これをデッドスペース壁面につければ良いのですが、多段(今回は8段の予定)引き出しだと上下の寸法誤差が1mm狂うと大きな問題が出てきそうです。狭いロッカーの中で正確な作業は自信なし。

そこで若干スペースを食うけど、デッドスペースの中にピッタリの工具箱を作って、それを中に入れることにしました。

それでも穴あけ位置は多量にある上、正確さも必要。

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そこでアルミ棒に正確に穴を開けた治具(テンプレート)を事前に作ってから作業スタート。

この治具が功を奏し、非常に快適に作業が進みました。急がば回れですね。

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ベニア板にこのようにレールをくっつけ・・・

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組みあがった姿はまるでデスクトップPCの様相。
尚、天板の穴は床下に手を入れられるための点検口。

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こんな感じでAdagio専用8段チェストの完成!45mm5段、75mm3段ですから市販品の2倍の収納力ですぜ。自作万歳。
使ってみると想像以上に便利です。一発で工具が探せるし、指先一本で開け閉めも出来る。もっと早く作るんだった。見た目がチープなのはご愛嬌。どうせオイルで染み作るんだから仕上げはしません。今回は実用第一。

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でも使わない時は蓋を閉めればこの通り。まさか工具箱だとは誰も思うまい。ヒヒヒ。

「フネの中に居て、一番良く使うものってナアニ?」

「それは・・・・工具かなぁ、やっぱり。」

ってなアナタにはお勧めです。(アンタだけだよですって??)

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