2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« お隣のフネのティラーカバーを修理 | トップページ | 春の発表会 »

2013年5月 1日 (水)

GWクルーズ

いよいよGWです。

GWの前半に、今年のGWクルーズとして出港してきました。といっても、僅か1泊のプチ旅行でした。
でも、泊まりで出港出来るのは今年は最初で最後?かも。夏休みは取れた試しないし、今年の正月は既に仕事で埋まってるし・・・・・。(グチ) そういう訳でAdagio的には大旅行でした

ただ、行くと決めても直前まで詳細なスケジュールも決まらず・・・
そんな訳でいつもどおり気ままな一人旅です。

とりあえず出港してから行先は考えようと思い、房総半島の竹岡・保田か三浦半島のヴェラシスか三崎あたりを目的地として朝7時にいざ出港。

ところで今回の出港は

レーダー・GPSなど一切なし。

めずらしく海図のみで頑張ろう航行

としました。何故って・・・これが基本ですけん。まだフネにGPSついてないのです。
(ただし速度計として緯度経度しか出ないポケットGPSは使用。絶対緯度経度は使わないと心に決めました)

さて、出港です。

港を出るとクオーターリーの良い風。
サーフィングも手伝ってジェノア・フルメインで7.5kt前後の快適な走り。
時折ブローと追い波が重なりマックス9.3ktまで伸びました。うーん気持ちよい。
でも、予報だと数時間後に風が反転と同時に微風とのことなので一気に距離を伸ばしたいところです。

さて、出港しながら海図を広げハンドコンパスでベアリングしながら海図にプロット。

P1040271

しかし、、、ハンドコンパスの磁力が弱ってるのか??なかなかコンパスカードが安定しません。もう20年?30年モノの古いコンパスなので寿命かしら・・・・?

今にして思えばこれが不幸の始まりでした

東京湾中ほどの風の塔までのチャートワークは順調でした。(って、風の塔は間違いようが無い様な大きなランドマークですから。汗)
風の塔をすぎた後、予定では下図の緑線を進み、その後は本船の少ない中の瀬を走る予定でした。
1
ですが・・・何時もの事ながら、この付近は巨大船を避けながらジグザグに進んだことと、コンパス自体に思ったよりも自差があり、10度ほどズレた針路を取ってしまいました。それが赤線です。

それとここで大きなミスに気が付きました。

双眼鏡忘れた

顔も頭も悪い迷走船長ですが、目はもっと悪い・・・。双眼鏡無いと浮標の形がよく判らんのです。。。

さて、そんな中、トコトコ走り、下図のa点(中の瀬航路出口付近)まで到着した後、決定的な勘違いをしました

2_5

本来aに居るべきところ、Aに居たのです。しかも全く気がつかずに。。。。。

 上図のa/A点を海図で改めて見ると、この位置から見える左右の浮標の並びがほぼ一緒なんですね。
って、目が良いか双眼鏡があれば色も形も全然違うわけで一目瞭然なんでしょうが、、、、ワタシの肉眼で見える範囲の浮標は両者とも「右に2つ、左に2つ。以上!」です。
実際は赤いラインのAに居るのですが、緑のラインのaに居るものと完全に勘違いしてました。ついでに余談として・・・何度もここを通ってるのですが、毎回迷います。余りにも浮標が多すぎて、どれがどれやら?という感じで。。更には超巨大船が行き交ってるので自由に動けないという現実もあり・・・・(と言い訳を)

そして暫く赤ラインを南下していきました。

そして更に大きな失敗を・・・。途中、ハンドコンパスでクロスベアリングした際、木更津の煙突を一本間違えていました。(2本大きいのが並んでるんです) といっても角度にして5度程度。だがハンドコンパスがフラフラと安定しなく、読み取り誤差が5度ほど有ったのでしょう・・・後で海図を見ると10度の誤差となってました。更にはメインコンパスに結構な自差があり、、、それに気が付かず「緑のラインに居る」と確信を深めます。

しかし、富津岬が見える頃になって変だと感じ始めます。
自分の知っている第一・第二海保・富津岬の位置関係と違う気がするのです。
そこで何度もクロスベアリングしてみたところ、B付近に居ること出るのです。
でも、bに居ると信じきっていますので、どうしてもBと思えないんですね。
だが、ここで緑矢印どおり左90度回頭したら浅瀬行きです。
また、自分の知っている富津の位置関係からして、やはり浅瀬に見えるのです。

この時、非常に気持ち悪かったです。

 感情的には絶対bにいる。

 でも、どう見てもB付近に居そうな気がする

 いやいやいや、知らないうちに中の瀬航路渡ってたってこと?ありえんだろ??

 でも現実を直視しなさいよ。どうみたってBだろ、ここは??

と、二人のAdagioが頭の中でグルグル。まさに迷走船長。

んで・・・・GPSの緯度経度表示オン!

あっちゃあ、いいのか、それで・・・・。最初の決意は何処行った・・・・。

数十秒後、、、Bに居るのが判明しました。

よかった・・・浅瀬に向かわなくて。。。。

これをお読みの方・・・恥をネタにアップいたしましたので
他山の石としてくださいませ。

教訓としては、
コンパスの自差校正表をやはり作っておくべき。
ランドマークは確実に信頼できるものを採用すべき。
自分は常に間違っていると疑うべし。
でしょうか。。。

さて、この辺りから風が落ち無風状態。

P1040278

セイルを出しても1ktとかの世界・・・・

うーん、この先どうしよう。この風じゃ保田とか無理だな・・・・

ヴェラシスに海から行ったことが無かったので一度行ってみたく、ここでTEL。
ゲストバースは空いているということでヴェラシスに決定。

Dsc02268

こちらで一泊させていただきました。非常に自然環境の良い素敵なところでした。

Dsc02279

さて、その夜、、、翌日どうしようか・・・・。
風予報を見ると午前中無風で午後から風が上がるという・・・・・
燃料も多めに使ったので古巣YBMにて燃料補給がてら、Laputaさんのところに遊びに行こうかな・・・と、Laputa船長にメールを。。。そして疲労から早々とバタンキュー。

翌朝4時起床。素晴らしい朝日が差していました。

Dsc02283

メールチェックするとLaputa船長は船にいらっしゃるという。GWの突然の来訪で申し訳ないなと思いつつ、遊んでもらおうとYBMに出発。

その前に、昨日の失敗はしないようにと、ヴェラシス沖でハンドコンパスとメインコンパスの自差校正表を作成。想像以上に自差があり、最大で10度。。。こりゃ危険でした。

今回の行程は何度も通った道なので海図無しで問題ないですが、、敢えてチャートに線を引き、予定ウエイポイントでは船を止めてクロスベアリングで船位を出しYBMまで船を進めてみました。
でも、こういう航海は水平線上に予定ウエイポイントとした浮標が正面に現れると大変嬉しいです。GPS無しの航海も楽しいものですね。

途中、横須賀でイージス艦と遭遇。尖閣の方へ行くのかしら・・・つらいお仕事でしょうががんばってください。

P1040284

午前8時、YBM入港。給油開始時間までちょっと時間があるので暫し待たせてもらう。

その後Laputaさんとミートし、彼のお船で暫し談笑。お陰様で楽しかったです。

P1040294 (Laputaさん、手振れブレブレの写真しかなく申し訳ないです・・・・

午後1時、横浜沖出港。風も少し出てきましたが、セイルだけだと5ktを切るので軽くエンジン入れて一路湾奥へ。

午後3時、東京港東航路付近到達。風が上がり、湾奥特有の南の追い波が育ってきて、エンジンカット。しかし風向き悪く、観音開きで真ランで進む。5kt程度しか出ないのでクオーターリーに切替。一気に7.5ktまで速度は上がるが、角度を落とせなく真ランの方が速そう。
再び観音に切り替えて湾奥までラストスパート。

午後4時、マリーナ前到着。無事、楽しいGWが終わりました。

« お隣のフネのティラーカバーを修理 | トップページ | 春の発表会 »

ヨット」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様でした。GPSなし、レーダーなし、双眼鏡なしの状況でも立派に東京湾を行き来できる技術、素晴らしいですね。私だったら浅瀬に乗り上げていたでしょう。
また、遊びに来てください。

でも、これってレーダーなくても大丈夫ってこと??!

laputaさん、こんにちは。その節はお世話になりました。

さて、、、立派に行き来・・・ナハハッ、微妙~ですよねぇ~。見事ポジション間違えました。 

ところで、レーダーは不要?と言われるとそんなこと無いと余計に思いましたよ。
あくまで個人的感想&趣味ですけどGPSプロッタは無くてもレーダーは欲しいっす。。。海図は過去のデータだけどレーダーは現在の情報なので安心感は高いかなぁって・・・。

実際、今回の航行でワッチを厳にしていたつもりなんですけど、川崎航路~羽田沖で観音開きデッドランで航行していた際、左にいつの間にか内航船が併走してましてギョッとしました。川崎航路から出てきていたんでしょうね。
気をつけていたつもりなんですが、一人で追い波で観音開きしててワイルドジャイブに傾注し、注意力散漫になってたんでしょうね。

日々ブログを楽しみに拝見しています。「海図のみで頑張ろう航海・・・これが基本ですけん」 東京湾での原点帆走航海すばらしいですね。
太平洋横断航海から帰港したヨットが航海中一番怖かったのは東京湾だと言っていたのを思いだしました。
最近ヨットは電子航海計器が発達し楽になりました、東京湾第二海保近くで濃霧に出会い視界が200m位で吹かれたことがあります、こんな時ブラック・アウトしたら、頼れるのはハンデイ・GPS(予備機)コンパス・紙海図を使いこなす技量だけでしょう。まあそんな時は出ないことでしょうかね。これかのブログも楽しみにしています。Gokigenyo~~~

こんにちはGRACE谷部さん。カキコありがとうございます。

「一番怖かったのは東京湾」
なるほどぉ。。。。
たしかに東京湾って、特別な何かが必要ですよね。
首都高で遊んでいるような・・・そんな感じなのかも・・・

またカキコお願い致します~

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: GWクルーズ:

« お隣のフネのティラーカバーを修理 | トップページ | 春の発表会 »