2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« エアコン装着 その1 | トップページ | ミシン男子 修行中 »

2013年5月20日 (月)

エアコン装着 その2

前回の続きです。

本日はエアコンの配管を行ってみました。

ヨットに水冷マリンエアコンを入れる際に難しいのが、冷却用海水ポンプの位置の確保だと思います。エアコンのポンプは騒音防止の為に水車式のポンプなので自給力が全く無く、かならず喫水線の下にいれないとダメなんですよね。あと、キングストンバルブ>海水フィルタ>ポンプと順々に水位を上げていかないとエアが抜けずにエア咬みして給水出来ないトラブルが頻発します。今まで都合4回マリンエアコンの工事を行いましたが、どのフネでもヒール後などはエア咬みしてポンプが回っても水が送られないトラブルを経験しました。

しかし、ヨットの喫水は浅いので、ポンプ設置場所の確保が大変なのが実情です・・・。

また、必ずフィルター清掃などでビルジが出るために、ウエットになっても良い場所じゃないと色々面倒だったりします・・・。

今回はバウVバースにある手洗い洗面台の下のデッドスペースに設置することに決定。

Dsc02986
さて、、、いきなり配管終了の写真です・・・ ですが、ビルジでウエットになっても実害が出ないように、この場所にFRPで囲いを作りビルジ対策したり、船底掃除の時にスルハルバルブを増設したりと結構時間がかかりました。

尚、フィルター手前にT's(二股分岐)が見えますが・・・これは無い頭をひねってて・・・「エア抜きシステム」を考案してみました。(って言うほどのモノでは無いですが
この分岐をフネの清水ポンプの後の配管に噛ましています。

清水ポンプラインの分岐は塩ビパイプ類と樹脂バルブを使って

Dsc02983
こんな感じで分岐をしてみました。
この赤いバルブを開けると清水ポンプがONになり、エアコン配管に清水が圧入される仕組みです。前に乗っていた船でも同じようなシステム作ってみて非常に便利でしたし、シーズンオフでエアコンを使わないときは冷却ラインを簡単に清水清掃出来て寿命を延ばすことも出来ると思うので、今回も造作が複雑になるけど設置してみました。


あと海水ポンプを設置する際ですが、船底にビスが打てないこともあるために、バルクヘッドや家具の壁面につけることになると思うのですが、振動でバルクヘッドが共振して「ブーン」という音が出ることが何度かありました。冷蔵庫の唸りと同じような感じで結構耳障りなんですよね・・・・

そこで、今回はDIYショップで売っていた振動吸収シートを使用し、フローティングマウントを作成してみました。

Dsc02985
イマイチ判りにくい写真ですが・・・バルクヘッドにアルミのLアングルを取り付け、アングルを振動吸収スポンジで挟んで台座の合板をマウントしています。
ビスから振動が伝わらないように、ビスにもゴムグロメットを噛ませてフローティングしてみました。
結果、これはビンゴでした!海水ポンプが若干なりとも振動が出て、写真の合板台座は結構ビリビリと震えているんですが、壁面の振動はほぼゼロになりました。

海水ラインの作業で最後に排水用スルハルが残りました。これは表と裏で2名居ないと作業が面倒です・・・・・・誰かいらっしゃらないかな・・・と探すとF号K船長がまったりとされていたのでヘルプを依頼。 2名で行うとサクサクと作業も進み、無事にスルハルの取り付けも終わりました。K船長、ありがとうございました。

Dsc02981
尚、排水スルハルを設置する場所がホース取り回しの都合上、バウ寄りの位置にしか出来ず・・・・しかしこの場所はヒールすると水没するし、漂流物のヒットも考えられるので樹脂スルハルは使いたくないです。 
だが、ブロンズスルハルで5/8ホース用というのがウエストマリンでも入手出来ない・・・。仕方なくSUS304製のスルハルを使いましたが・・・・喫水より上だし、まあいいやということで。(個人的には海水ラインに304ステンは使いたくないです。錆の問題もあるのと水没嫌気環境だとSUSの保護膜が破られて深刻な穿孔腐食が起こることがあるので・・・)

海水ラインが終わったところで、前回までのエアコン本体設置部分にマウントを作り、その後、配管・電気配線をやっつけました。

Dsc02975

Dsc02974
そして最後にエアコンを挿入し・・・・ふう、ようやく設置完了。

さて試運転。

しかしここで問題が。。。

電源を繋ぐやいなや運転が開始されました。
しかし、スイッチパネルのボタンを押しても反応がありません。

Dsc02976_01
右の27と表示されているのがスイッチパネルなのですが、、、、電源ボタンも温度設定ボタンも反応が無し。だがリモコンだと動きます。

何故?????

いろいろやってみて・・・どうも故障っぽい。うそーーーん

頭きて、思いっきりボタンを押したら・・・えっ、反応しました!??って、昭和の白黒テレビですか、コレは?????

どうやら基盤の不良みたいで、どのボタンを相当な力で押さないと反応が無いんです。女性の力だと操作は無理っぽい・・・・・。

でもとりあえずテスト運転だけ済ませたところ、

  • 100v/50hz環境でもちゃんと動いている
  • 冷房・暖房とも30分ほど運転したがちゃんと効いている。
  • 今のところ電圧不足によるエラーなどは発生していない

と、当初の疑念は解消。

だが、同時に、配管から微妙な水漏れ多数発生。。。。

ただし、これは想定内。今回使った芯入り肉厚ホワイトホースはホースボンドが千切れるほどに絞めないと水漏れすることを過去に多々経験しました。ただ、ホースバンドも余り絞めると本当に千切れるので・・・・通水テストして漏れた所を再度絞めることで対応してます。

その他、配管のテーパースレッドから1箇所微妙なリーク発生。これはシールテープを多めにして再度絞めなおして対応。

30分程度再度通水して・・・うん、水漏れ無しを確認してようやく仮完成です。

あとはエアコンの送風口と吸入口の細工と、スイッチパネルを何処かに埋め込めば完成となりますが、、とりあえず現状でも使えちゃうから当面先に持ち越しになりそうです。

不良品と思われるスイッチパネルはウエストマリンに連絡して対応待ちです。初期不良だから対応してくれることを祈ります。。。





« エアコン装着 その1 | トップページ | ミシン男子 修行中 »

DIYと整備」カテゴリの記事

コメント

無事稼働おめでとうございま~す
これで、マリーナライフも快適になりますね

我艇もお教え頂いたので、エアコン使えるようになり
ますます快適です
これも前オーナーのおかげです
ありがとうございます

フローティングマウントすごいですね
ナイスアイディアです
微妙な振動って気になりますもんね

WMが初期不良対応してくれることを
祈っておりま~す

今度ともよろしくお願い致します

WOさん、どうもありがとうございます

暑い夏やってきますよねー。
つぎは日陰作りを頑張ります~。
多分、、、工事の手が足りなくなると思うので、、、、その節は何卒宜しくお願い致します~~~。

https://www.coastalclimatecontrol.com/index.php/air-conditioning/fx-1-and-easy-start/product/381-easystart-compressor-soft-start.html

エアコンのコンプレッサーのスタート電流を半減できる装置を見つかりました。 興味あるだろうと思いまして、コメントしました。これで理論的に半分の電線サイズとバッテリーバンクでもエアコンできるようになうと思います。 

こんにちは、Takaraboshiさま。
素晴らし情報有難う御座いました。
どういう構造なんでしょうね~~~???
お値段的に200ドル台でお手頃なので、人柱テストもありかもです。

ありがとうございました

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: エアコン装着 その2:

« エアコン装着 その1 | トップページ | ミシン男子 修行中 »