連休クルーズその2 復路
浦賀ヴェラシスにて夜半から舫いロープがギシギシ音を立て始めました。
天気予報をチェックすると昨日と言っていることが大きく変わっている・・・・。
これから北東の風が強めに吹く可能性があるようだとのこと。
GPV天気予報で海上で凡そ7m
ヤフー天気予報 横浜・東京ともに陸上で4m
じゃあ強く見ても10m20ktぐらいで、快適な帆走が出来そうだと翌日を楽しみに就寝をしました。
が!!!
とんでもなかったです。
GPSの航跡からデータを取り出す以外、写真などは一切撮れませんでした。
予想外に凄い風でコンスタントに28ktほど吹いてくれ、時折30kt超えます。
しかも全行程完全な向かい風でした。
うちの艇はプアなファーリングセイルしか無いので、リーフすると極端に効率が落ち、満足な角度で上ってくれません。
最初は帆走でトライするも、浦賀水道の狭い狭い場所では他のフネに迷惑を掛けるような感じだし前進速度に直すと2kt届いていないような感じです。
波も完全なる風波かつ大型船の引き波が重なり三角波の嵐で、
ドカンとぶつかるとブレーキもかかり兎に角速度が稼げずに困りました。
朝8時に出航し、普通なら13時には到着するのですが、この調子だと下手すると翌日まで掛かりかねない・・・・・・。
そこで機走を試してみるも、風と波が強くて3ktを下回るような感じです。迷走船長的には久しぶりの「嵐」です。。。
仕方なくメインを2ポンにした機帆走で進みましたが・・・行く手行く手に本船やら漁船やらがあり、タッキングの嵐。
細かなタッキングは上図には載ってませんが、、、僅かこれだけの距離なのに避航タッキングだけで10回以上したと思います。(それプラス、普通のタッキングも同じぐらい・・・・)
普段5時間の道程を8時間掛けて何とか母港へ戻りました。
それにしても、道中は必死でした。
カッパ着ていても下着まで濡れるほどスプレーを浴びるわ、夏だというのに冬かと思うほど寒いわ、腹は減ってもとても食事とれる状況じゃないわ、兎に角障害物が多すぎて将棋のように数手先の他船の動きを入れての行動が必要だわ、航路横断では東京マーチスにVHF呼び出しうけて「警告」されるは、、挙句の果てに母港の直前に保安庁の臨検にあうわ・・・いはやは、物凄い濃密な8時間でした。
久しぶりに塩漬けになって、「生きてる実感」を味わってきました。
行きのマッタリ具合がウソのようです。
海は豹変しますねぇ~。
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コメント
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いや~、お疲れ様でした。
ひどい目にあいましたね。最近予報が少しずれることがありますので「こんなはずでは…」と思ったことが私も何回かありました。それにしても大当たりでしたね!
こんな強風でも臨検ってあるんですか?東京マーチスに警告された”不良船”だからかな?(笑)
一人ジェネカーおめでとうございます。巻き取ったり、タッキングは簡単ですか?ファーラーの性能はどうでした?
投稿: Laputa | 2013年9月23日 (月) 22時36分
こんにちはLaputaさん。
臨検は最後の最後、マリーナ入り口の水路で待ち構えてました。
「滝行をやっと終えた!」という達成感に包まれていたところに水をさされた感じでしたよ。
ジェネカーの件ありがとうございます。
ファーラーはまだ届いてないんですよ。まだドイツにあるのかも・・・。^_^;
今回は普通に袋から取り出してホイストし、下げるときも一人で苦労しながら暴れるセイルを抑えつつ・・・という感じでした。
降ろす最中ですが、途中で風向きが微妙に前に回ってジェネカーがマストに張り付きました。想像以上にジェネカーって薄い生地だったので、スプレッダーに引っかかったのを無理に引っ張るとすぐに破れそうで怖かったです。
シングルでやって出来なくは無いけど、相当な修練が必要そうなことと、東京湾内だと突発的に他船を避ける必要が常にあるので、シングルハンド&便利グッズ無しジェネカーは自分には無理かも・・・という感じでした。^_^;
投稿: Adagio | 2013年9月24日 (火) 09時32分