2014GWクルーズ 初日
2014年GWがやってきました。
今年は珍しくGWに泊まりでクルーズ。(もしかすると初めてかも???)
先日1級免許を取得したTちゃんと一緒に保田に行く予定にしておりました。
が、数日前、Tちゃんのお嬢さん(中3)が一緒に行きたいとの申し出を頂戴。
ただ、、、大丈夫かな。湾奥~保田は結構な距離がありますし、例年GWはメイストームが何処かで吹き荒れます。諸々考えると思いなおしたほうが良い様な・・・・・
しかし、船酔い覚悟の上で参加したいとのこと。根性ありますな・・・・・・・・・・
ただ、そうは言っても非常に高い確率で船酔い又は怖い思いさせると思い、保田を取りやめにしてYBMへ変更することに。これならば湾内なのでかなり危険度は減ります。
だがさすがのGWでした。YBMは予約で一杯とのこと。
そこでヴェラシスへ電話すると予約が取れた。ラッキー。
さて、今回はTちゃんに夜間航行体験してもらいたいこともあり、午前3時出航し、東京湾東航路・中の瀬航路の夜間ワッチを行える予定を組みました。
そのため、前夜の20時フネに集合
左がTちゃん、右が志願兵のお嬢さんHちゃん。
私は夜間航行に備え睡眠薬を飲んでバタンキュー。
しかし夜間に風の音で何度も目が覚めます。東京湾マリーナは「日本一安全なマリーナ」を標榜?しており、本当に風に強いマリーナなのですが、それでも風の音がゴウゴウと鳴り、時折ヒールします。天気予報より随分強いです・・・・
そして朝3時起床。が・・・風は一向に止まず。
仕方なく1時間予定繰上げ。
それでもまだ風は止まず。
ここでpcを投入してGPV天気予報の風情報を再度確認。すると午前6時には風が落ち始め、ヴェラシス到着時には無風に近くなる予報・・・・・・
あまり遅く出るとスケジュールに支障があるために午前6時にスタートすることに決定。
午前6時舫いを放ち出航。
風は強いものの、青空が覗き朝日がまぶしいです。
海に出ると真追っ手の風18-20kt。波も真追っ手。
本日は距離がある為にセイルは出さず機走でスタート。
波と一緒に走るために風があるにしては乗り心地は悪くなく順調に航行。
出航して凡そ1時間、東京港西航路に差し掛かりました。
普段の早朝は本線が列を成すのですが・・・・あれれ、、、流石GW??ガラガラです。
折角なのでTちゃんに本船銀座を縫う緊張感を味わって貰いたかったのですが・・・・。
さて、この辺りから段々と吹走距離が出てきて風波が育ってきました。
時折スターンを振られつつも機走でGO。
日も高くなってきて段々と暖かく春本番の陽気になってきました。
そのまま走ること1時間・・・・
中の瀬航路に差し掛かります。
ここではご覧の通り本船銀座にぶつかりました。
本船の避け方を二人に話しながら注意深くフネを進めます。
さて、本日、ヨットのクルーズは事実上初めてのお嬢さんHちゃんですが・・・・
揺れ・船酔いに全く動じていません。それどころかスマホで写真をとりつつ、友達へメールかラインで流している様子・・・・すげぇな・・・・大したもんだ・・・・。
これならセーリングも出来るかな・・???
中の瀬航路を木更津側に渡り、安全な海面が開けたのでセイルアップをすることに。
ただ、追っ手の風なのでジブだと上手く開きそうにない気がしたので、ハンドリング考えてメインは上げずにジェネカーだけ上げることにしました。
ただ、風がちょっと強い・・・・真風速20kt、APPで14ktほど。
この風ではジェネカーは未体験なのですが、ボートショーでセイル屋さんにウイスカーポールの話を聞いたとき「20ktぐらいまでなら大丈夫です」と言っていたのを思い出し、多分行けるだろう・・・ダメなら降ろせば良い。と思いジェネカーをアップしました。
が・・・・・・・・・・・・・・・
かなりキツい!
速度はカッ飛びで9ktに迫る勢いで走り出しましたが操船が凄くシビア。
ちょっと追い波の処理に遅れるとブローチングの挙動に入ります。
大丈夫かな??
ヤバイカナ???
と思ったところに
ブローーーー!!!!
ガッとウエザーヘルムが出た瞬間、後ろから追い波が・・・・
一気に横を向いてド・ヒール!
うぎゃぁ・・・ガンネルは水の中!!
その瞬間
バスン!!!!!
と変な音がした瞬間、ヒールが起き
つ、痛恨のバースト!!!
下2/3はトロール網になってしまっている。
今一度ギアをNなのを確認し、Tちゃんに
「悪い!!!即バウに行って引き上げて!!!」
とコール。
推進力失ったフネは横波食らいながら激しいローリングモードに突入。
「落ちるなよ!!!今はエンジン回せないから!!!」
「横波来るぞ!!」
と大声出しながらバウへ指示を。
ビショビショになりながらTちゃんが網(じゃないや、セイル)を引き上げてくれてバウに固定を完了。いやーーーーサンキュー。助かりました。
マストトップに吹流し状態になっているセイルはこの先も追い風なのでマストには絡む心配も無さそうだし、今ここで下手に降ろすと2次災害になりそうな気もしたので機走で再び走り始めました。
そしてフネは富津・第1カイホを見つつ
無事に観音崎を超え
ヴェラシス最終レグへ。
ここまで来ると房総半島の風裏になり、追い波も収まって平穏になり一安心・・・。
10時30分、現地到着。約4時間半の船旅を終えました。
現地で舫った後、ジェネカーの残骸を回収・・・・
すんなりと降ろすことが出来て一安心。
それにしても毎回毎回、何かしら事件が起こりますねぇ~~~~。
って、またしても船長の失敗から発生した事件なので反省しきりです。
ジェネカーを上げるには(うちの今のセイルだと)TWS20ktは限界超えているのが判ったのと、ブローチングを絶対に起こさないような操船が必須というのを身をもって体験しました。次に生かします・・・・・Tちゃん、緊急時に即動いてくれてアリガトウ。助かりました。
さて、ここでHちゃんは下船・・・・
自宅からTちゃん奥様がHちゃんを車で迎えに来てくれていて、ヴェラシスレストランにて皆でランチを楽しみました。
これに懲りずまた遊びに来てくださいませ。
それにしても、年頃の女性でこんなにフネに強い人は久々に見ました。将来有望です。
奥様とHちゃんを見送った後、早朝からの疲れで数時間昼寝。
その後、晩飯を買いに市内散策。
もう一つの趣味の写真撮影をしつつ、夕暮れの町をぶらつき、その後はフネであ~でもない、こ~でもないと、四方山話をしつつ夜が更けていきました・・・・・
(2日目に続く)
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コメント
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ジェネカーは高い授業料になってしまいましたね。
一番の間違いはメインを揚げずにジェネカーを揚げてしまったことですね。
ジェネカーだけでは、ローリングも激しくなかったですか?
メインとジェネカーを一緒に使えば艇も安定しますよ。
また、メインさえ揚げておけば、風が上がってしまってもジェネカーをメインの陰に入れて風を抜けばとても扱いやすいですよ。
機会があれば、お試しあれ。。。
メインを揚げないでダウンウインドを帆走したいならジブを使うほうがいいと思いますよ。
投稿: なんちゃってオーシャンセーラー | 2014年5月 7日 (水) 21時18分
オーシャンセイラーさん、こんにちは。
なるほど~~~大変勉強になります。メモメモメモ。
次回の時は試してみます!有難う御座いました。
投稿: Adagio | 2014年5月 8日 (木) 21時06分