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2014年5月

2014年5月23日 (金)

船外機搭載のために・・・  船外機マウントとクレーン設置

今シーズンはテンダーを使って活動場所を広げてみたい・・・

と、思い、先日テンダーのテストを致しました。とりあえず曳航できることは判ったので、次は船外機の置き場確保です。

船外機はパルピットに掛けて保管する予定で、スタンパルピットにプラスチックまな板を使いホルダーを作成することを考えていたのですが、部材費を積算してみるとウン千円は掛かりそう。一方、既製品でも似たような価格・・・。
船外の一番目に付く場所でもあるので、今回は既製品を選ぶことに。

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通販で取り寄せたプラスチモの船外機ホルダー。
真ん中のステンレス棒がミソで、ホルダーが回らないようにする為の突っ張り棒になっています。

その為、フネに合わせてカットをしなきゃならない。パルピットパイプに当たる部分もフネに合うサイズの場所を削って使うようになってました。そのためリューターが必要でした。

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リューターで削り、いざフネに合わせてみると・・・おかしい。なんか溝が細い。。。
てか、2枚の板の溝の太さがそれぞれ違うぞ・・・・??ということに気がつきました。
ノギスで測ってみると、溝は22mmと25mmパイプの2種類に対応するように微妙に深さが違っておりました。が~~ん、既に削っちゃったよ・・・・。

この製品、説明書が入ってないのです。見事に削りミスを犯してしまい

Dsc_0091
こんな感じで余計な半月状の穴が・・・。悔しすぎです。。。

まあ、実用上は問題ないので、言わなきゃ判らんってことで忘れることに・・・・。

さて、船外機ホルダーがついたのはいいですが、肝心の船外機をマウントするのに一苦労です。なんせ、揺れるテンダーの上で船外機を取り外し、フネの上に乗せてから船外機ホルダーに乗せなければなりません・・・・。いつか船外機ごと海に落ちそうな予感がします。

そこで、小さなクレーンがあるといいな・・・と昔から思っておりました。

そんな中、友人から中古のクレーンがあるけど買わないかとお話を頂戴しました。
お幾ら?2万??まじ????

即決でした。

さて、クレーンをとりつけるにあたり、どうやって船体に装着すれば良いか悩みました。

色々考えるに、パルピットに共抱きさせるのが簡単で良いだろう・・・パルピットの強度を考えて船外機以上の重量物は吊るさない・・・と決め、パルピット共抱き用にクロスマウントを発注。

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アマチュア無線のアンテナ設置で定番商品になっている「デベマウント」を取り寄せました。FRPとステンレスで出来ていて、非常に強固かつ錆びないと海にうってつけ・・と思ってます。

Dsc_0092
こんな感じでクレーンの支柱をパルピットに共抱きし・・・・

Dsc_0103

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クレーンアームを設置してみました。
うん、どんどん走らない艇に見えていく~~~。笑。

さて、船外機吊り下げテスト。

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3段テークル使って片手でスイスイと持ち上がりました。パルピットも全く問題無いようです。

Dsc_01012
フネにはこんな感じでマウント。うむうむ、よっしゃよっしゃ。。。。

何を吊るすって目的がある訳じゃないのですが、スターンにクレーンが付いている艇を昔から憧れていた部分があるので、思いが叶ってちょっぴり嬉しいです。

2014年5月12日 (月)

テンダーテスト

一つ前の記事でボソリと書きましたが、東京湾奥は立ち寄れる岸壁やアンカリングできる場所が少なく、、、あったとしても浅かったりしますのでテンダーがあると行動範囲が大きく広がるかな?と漠然と感じてました。

そこで友人のテンダーを拝借。

ジョイクラフトの3mほどの手漕ぎテンダーです。2psまでのモーターもオプションで着けられるようになってました。

P1050136
収納時は専用のバッグに畳まれて入っており、重量は30kg弱あるのでしょうか?
とりあえず一人で持ち運べますが、海外旅行の重量級スーツケースの移動という感じで気楽に移動という感じではありませんでした。

付属の足踏みポンプで床板・チューブに空気を入れること約10分で上記の形になりました。
全ての用意に要した時間は合計15分ぐらいでした。

水に浮かべてみると・・・・

P1050141
安定性は十分で、オールでも十二分に前に進みます。これなら短距離なら船外機不要かも???という感じです。

それにしても、水面が近いと妙にワクワクします。これぞ水遊び!といった感じで結構楽しいですね。

マリーナの外の水路に手漕ぎで出てみますと・・・

P1050137
風の通り道になっていてそこそこの強風が吹いてました。といっても実風速は10kt無いと思うのですが、テンダーの上だとかなりの強風に感じます。
その中をオールで漕いでいくと・・・進むのがかなり大変です。
テンダーの船底は平らな為に風で簡単に流され風上に漕ぐのは結構辛い。
こうなると先ほどの印象と違い、船外機が無いと開かれた海面で使うテンダーとしては実用にならないかも・・・?とも感じます。

このあたり、実行してみないと判りませんね。お借りしてテストできてよかった・・・・。

さて、こんな感じでマリーナの外に出て何処かに上陸してみることに。
しかし・・・・・・
あれれれれ・・・運河の岸壁ってこんなに高かったけ???まるで巨大な要塞って感じ。
これじゃよじ登るのなんて不可能。
ヨットは浅場(岸壁近く)に近寄れないけど、テンダーがあれば解決するかもと思っていましたが、それは幻想に近いぞと判明。
ビーチングならまだしも、水面と岸壁の高低差が1mもあると足場が良くないテンダーから乗り移るのは至難の業という感じです。
つまり、護岸された岸壁への上陸は事実上無理なのでは?って気がします。

って、こんなことちょっと考えれば判ることですが、、、恥ずかしながらやってみないと気がつきませんでした。

ではテンダーは無駄なのか?というと、そんなことは無いと思います。海水浴場への上陸とかは凄く楽しそうだし・・・。有ればあったで便利なのは間違い無さそうです。

それではテンダーを用意できたとして・・・・・次に問題になるのはどうやって搭載するか?です。
いちいち畳んで膨らますのは狭いヨットのデッキの上だと本当に大変そうです。
ましてや膨らましてデッキに搭載となると、うちのヨットだとスペース的にちょっと無理を感じました。ヨット用に作られた2~2.5mサイズのテンダーならば丁度良さそうですが・・・。

では曳航?ということで、一度桟橋に帰り、曳航テストしてみました。

P1050142_01
余り曳航索を延ばすと出航時に他の船にぶつけそうなのでギリギリまで短くし、かつ力を分散させる為に2本のロープで曳いてみました。

東京湾内の運河で試しただけですが、他の船の引き波を越えたり、スラローム急旋回などをした結果、母船に対しては全く抵抗は感じなかったです。巡航速度も0.1kt下がるかどうか?という範囲です。
離岸着岸もテストしてみましたが、桟橋にテンダー分のプラスアルファの余裕スペースがあれば特段困ることもありませんでした。

ただ、テンダーのアイの方が気になります。長時間曳航すると何時か千切れそうな気がします。トランサムボードにアイを作り、そこにテンションをかけるように改造しないと怖いような・・・そんな予感がしました。

そんなこんなで、テンダーが一艇あると非常に楽しそうでした。
予算作る為、仕事しよっと・・・・

2014年5月 7日 (水)

2014GWクルーズ 2日目

2日目

本日は特に予定という予定も無く、母港へ帰るだけですが、天気予報が悪く雨になりそうな気配。また、午後に風が急に上がる予報が出ています。

そこで時間を早め、8時前に出航することに。

出港準備を済ませ、舫いを離そうとしたところ、まるで真夏のような夕立が降ってきました。

悩みましたが、この先天気も悪くなる方向なので構わずに出航。

浦賀港へ出ると、、、不吉な感じの雨雲がベッタリと広がっています。

Dsc_0063

この雨雲、レーダーにハッキリと映ります。富津岬・浦賀航路の一部にて猛烈に降っている様子。それを避けながら前進することに。

しかし風は殆ど無くベタ凪ぎに近い。

機走でトコトコと前進。

Dsc_0064

AISを見ると本日もGWのためか浦賀水道は比較的空いています。
最短距離で横断し千葉側へ移動。

この後は真正面の微風で、セイルをあげても2kt出るか出ないかという風。
これでは今日中に辿りつくかわからないのでエンジンで進みます。
またしても全行程が機走になりそうです。

ヨットはセイル揚げなきゃ遅いモーターボート。しかも波も無くまるで湖のような感じ。
あまりにやることないので、折角なのでTちゃんにナビゲーション慣れてもらうため
浦賀水道~富津岬~中の瀬~風の塔への針路を割り出してくれと依頼。
丁度視程だけは悪く、遠くの目標物は靄の中なので練習には持って来いの状況。

なかなかに苦労して位置割り出しをしてくれてました。フフフ。。練習になってくれたかな・・?

フネは東京湾中央部にて、Tちゃんが何やら一点を凝視。

「海の上に橋がある」と。

それはね、アクアラインと言ってね・・・・って、そうじゃなく橋があると言う。んなバカな。

で、、見ると本当に橋がある。

Cimg1763a_2

なんと、橋をそのまま運んでいました。日本の技術、やるなぁ・・・・。

このままマッタリ航海が続き、行きと違って何事も無く、実にまったりゆったりと5時間の機走を終えマリーナに到着。

Dsc_0082

お疲れ様でした。Tちゃん、また行きましょう。よろしくです。

ところで今回のGWクルーズで思ったことが2つ。

ジェネカーの練習をしなくては。 が、一つ目。

外洋が遠い。 が、二つ目。

二つ目の外洋が遠いは判りきったことですが、改めて遠いと感じます。GWですらヴェラシス止まりですので、大島とかは遠い遠い夢という感じ。外洋出たい~~~。澄んだ海に飛び込みたい~~~。ヴェラシスでも十二分に綺麗だったので凄く羨ましい。

かといって、最近の房総半島は色々問題があって入港できる漁港が少ないらしい・・・自分の年間スケジュールだと、たとえヴェラシスとかに船を保管していても、目的地は保田オンリーとかになりそう。たまにだと楽しいが毎回となると飽きそうだ・・・。

湾奥湾外含めてヨットで上陸できる場所が少なすぎるのが最大の問題点かも。特に喫水の問題で陸に近寄れない場面が数々・・・・・。

そうするとテンダーがあると解決するか????

ということで、今度テンダーを友人に借りてみてテストしてみることにします。

2014GWクルーズ 初日

2014年GWがやってきました。

今年は珍しくGWに泊まりでクルーズ。(もしかすると初めてかも???)

先日1級免許を取得したTちゃんと一緒に保田に行く予定にしておりました。

が、数日前、Tちゃんのお嬢さん(中3)が一緒に行きたいとの申し出を頂戴。

ただ、、、大丈夫かな。湾奥~保田は結構な距離がありますし、例年GWはメイストームが何処かで吹き荒れます。諸々考えると思いなおしたほうが良い様な・・・・・

しかし、船酔い覚悟の上で参加したいとのこと。根性ありますな・・・・・・・・・・

ただ、そうは言っても非常に高い確率で船酔い又は怖い思いさせると思い、保田を取りやめにしてYBMへ変更することに。これならば湾内なのでかなり危険度は減ります。

だがさすがのGWでした。YBMは予約で一杯とのこと。

そこでヴェラシスへ電話すると予約が取れた。ラッキー。

さて、今回はTちゃんに夜間航行体験してもらいたいこともあり、午前3時出航し、東京湾東航路・中の瀬航路の夜間ワッチを行える予定を組みました。

そのため、前夜の20時フネに集合

P1050114
左がTちゃん、右が志願兵のお嬢さんHちゃん。

私は夜間航行に備え睡眠薬を飲んでバタンキュー。

しかし夜間に風の音で何度も目が覚めます。東京湾マリーナは「日本一安全なマリーナ」を標榜?しており、本当に風に強いマリーナなのですが、それでも風の音がゴウゴウと鳴り、時折ヒールします。天気予報より随分強いです・・・・

そして朝3時起床。が・・・風は一向に止まず。
仕方なく1時間予定繰上げ。
それでもまだ風は止まず。

ここでpcを投入してGPV天気予報の風情報を再度確認。すると午前6時には風が落ち始め、ヴェラシス到着時には無風に近くなる予報・・・・・・
あまり遅く出るとスケジュールに支障があるために午前6時にスタートすることに決定。

午前6時舫いを放ち出航。

Dsc_0071
風は強いものの、青空が覗き朝日がまぶしいです。

海に出ると真追っ手の風18-20kt。波も真追っ手。
本日は距離がある為にセイルは出さず機走でスタート。
波と一緒に走るために風があるにしては乗り心地は悪くなく順調に航行。

出航して凡そ1時間、東京港西航路に差し掛かりました。

P1050118
普段の早朝は本線が列を成すのですが・・・・あれれ、、、流石GW??ガラガラです。
折角なのでTちゃんに本船銀座を縫う緊張感を味わって貰いたかったのですが・・・・。

さて、この辺りから段々と吹走距離が出てきて風波が育ってきました。
時折スターンを振られつつも機走でGO。
P1050117 日も高くなってきて段々と暖かく春本番の陽気になってきました。
そのまま走ること1時間・・・・

P1050120
中の瀬航路に差し掛かります。
ここではご覧の通り本船銀座にぶつかりました。
本船の避け方を二人に話しながら注意深くフネを進めます。

さて、本日、ヨットのクルーズは事実上初めてのお嬢さんHちゃんですが・・・・
P1050124_2 揺れ・船酔いに全く動じていません。それどころかスマホで写真をとりつつ、友達へメールかラインで流している様子・・・・すげぇな・・・・大したもんだ・・・・。
これならセーリングも出来るかな・・???
中の瀬航路を木更津側に渡り、安全な海面が開けたのでセイルアップをすることに。
ただ、追っ手の風なのでジブだと上手く開きそうにない気がしたので、ハンドリング考えてメインは上げずにジェネカーだけ上げることにしました。
ただ、風がちょっと強い・・・・真風速20kt、APPで14ktほど。
この風ではジェネカーは未体験なのですが、ボートショーでセイル屋さんにウイスカーポールの話を聞いたとき「20ktぐらいまでなら大丈夫です」と言っていたのを思い出し、多分行けるだろう・・・ダメなら降ろせば良い。と思いジェネカーをアップしました。

が・・・・・・・・・・・・・・・

かなりキツい!

速度はカッ飛びで9ktに迫る勢いで走り出しましたが操船が凄くシビア。
ちょっと追い波の処理に遅れるとブローチングの挙動に入ります。

大丈夫かな??


ヤバイカナ???

と思ったところに

ブローーーー!!!!

ガッとウエザーヘルムが出た瞬間、後ろから追い波が・・・・

一気に横を向いてド・ヒール!


うぎゃぁ・・・ガンネルは水の中!!

その瞬間

バスン!!!!!

と変な音がした瞬間、ヒールが起き

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つ、痛恨のバースト!!!

下2/3はトロール網になってしまっている。

今一度ギアをNなのを確認し、Tちゃんに

「悪い!!!即バウに行って引き上げて!!!」

とコール。

推進力失ったフネは横波食らいながら激しいローリングモードに突入。

「落ちるなよ!!!今はエンジン回せないから!!!」


「横波来るぞ!!」

と大声出しながらバウへ指示を。

ビショビショになりながらTちゃんが網(じゃないや、セイル)を引き上げてくれてバウに固定を完了。いやーーーーサンキュー。助かりました。

マストトップに吹流し状態になっているセイルはこの先も追い風なのでマストには絡む心配も無さそうだし、今ここで下手に降ろすと2次災害になりそうな気もしたので機走で再び走り始めました。

そしてフネは富津・第1カイホを見つつ

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無事に観音崎を超え

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ヴェラシス最終レグへ。

ここまで来ると房総半島の風裏になり、追い波も収まって平穏になり一安心・・・。

10時30分、現地到着。約4時間半の船旅を終えました。

現地で舫った後、ジェネカーの残骸を回収・・・・

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すんなりと降ろすことが出来て一安心。

それにしても毎回毎回、何かしら事件が起こりますねぇ~~~~。
って、またしても船長の失敗から発生した事件なので反省しきりです。

ジェネカーを上げるには(うちの今のセイルだと)TWS20ktは限界超えているのが判ったのと、ブローチングを絶対に起こさないような操船が必須というのを身をもって体験しました。次に生かします・・・・・Tちゃん、緊急時に即動いてくれてアリガトウ。助かりました。

さて、ここでHちゃんは下船・・・・
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自宅からTちゃん奥様がHちゃんを車で迎えに来てくれていて、ヴェラシスレストランにて皆でランチを楽しみました。
これに懲りずまた遊びに来てくださいませ。

それにしても、年頃の女性でこんなにフネに強い人は久々に見ました。将来有望です。

奥様とHちゃんを見送った後、早朝からの疲れで数時間昼寝。

その後、晩飯を買いに市内散策。
Dsc04718 もう一つの趣味の写真撮影をしつつ、夕暮れの町をぶらつき、その後はフネであ~でもない、こ~でもないと、四方山話をしつつ夜が更けていきました・・・・・

(2日目に続く)

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