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2014年6月

2014年6月27日 (金)

はじめてのレース

先月、生まれて初めてのレースに参加しました。
船長としては勿論、クルーとしても出たことなく全くの未体験ゾーンです。

以前からレースそのものは興味あったものの、そういうジャンルに手を出すと性格上どっぷりと浸かりそうな怖さを感じることと、他の趣味で競争系のものをやっていた時、勝つ為の努力で精神的に疲れまくったこともあり、ヨットはクルージングオンリーで考えていたのですが・・・・・お誘いを受け、一度は体験してみたいこともあり、クラブレースに体験出場させてもらいました。

だがクルーが居るわけでもないので、私と同じく一度もレース経験が無いものの、一度は体験してみたい・・・というお隣の船長と共にダブルハンドで出場。

で・・・出場してみて・・・・

見事なまでの大差でドンケツ!

いやーー、ここまで大差が付くとは思わなかった。(ちょっとナメてましたね・・・)

普段やっているシングルハンドの場合、「安全確実が最優先」で、タッキング・ジャイビング・セイルの上げ下げ全て含めて「一つ一つ確実に」をモットーにこれまでやってきました。
ですが、それじゃ勝てませんので、可能な限り手早くやってみると、タッキング→マーク回航→ジャイブ・・・と場面ごとにトラブルつづき。書ききれないほどのトラブル続きでした。

そのような経験で少しばかり火がついてしまい

今度はもうちょっと人手集めて再挑戦しようじゃないか!

ということで

Dsc_0204_2
友人呼び合わせて5名で再トライ!
事前にマーク回航・ジャイブ・タッキングの打ち合わせなども行い、いざスタート!

Dsc_0212_2
ですが、1レグ上りから船団についていけません。
前回は上り優先させすぎて速度が落ち思い切り引き離された失敗から、今回はスピード優先でやってみるものの、15度近く上り角度が違います。皆さんと同じ角度で上ると一気に失速するし、かといって速度稼ぐと15度近く離れていくし・・・・・・。

トリムが悪いのか?はたまた伸びきったクルージングジブと修理重ねて継ぎはぎのファーリングメインの限界なのか??原因は全く判んないですが(と、感じるスキッパーの腕が一番の原因なんでしょう!自爆!!)どんどん差がついていきます。

後でGPSロガーを見ると(クラブ全艇がロガー装備)下りはまだ良いが上りが悲惨の一言で、ブログのタイトル通り正に迷走船長でした。

初めてのレースでは2レグの大差をつけられてゴールだったので、今回はせめてドンケツ争いを目の前で見れるぐらいにはなろうよ。との合言葉でスタートした筈だったのですが、、、見事1レグの差を付けられてドンケツでした。
最終レグはまさしく孤高の走りでした。

いやーーー、厳しいですね。



Dsc_0217_2
レース終了後、表彰式では皆様に色々とお心遣い頂戴し誠に有難う御座いました。

それにしても皆様凄いです・・・・マーク回航でサッとセイルが交換され、てきぱきとデッキ上で飛び回る姿を見ていると、今まで相当練習されてきたんだな・・・と、クルージング中心の生活だと気が付かなかった新たな発見が沢山ありました。
クラブの皆様、どうも有難う御座いました。


2014年6月24日 (火)

バッテリー増設その2 ~配線作業とインバーター設置~

前回のバッテリ増設の続きで御座います。

重い重いバッテリーを汗だくになりながらも何とか設置完了したので、本日は配線作業を行うことに。

ただ、今回は3kwのインバーターを設置するので、主幹線には常時150A近く流れるため、配線材の太さが問題でした。最低でも40スケが必要。余裕を持って60スケが欲しいのですが・・・・

  まず、太いケーブルが必要。何処で入手するか?

  その太いケーブルに圧着端子を付けるのを如何にするか?

その2点で悩みました。

秋葉原の電線屋に行ってみるも22スケ(平方ミリ)ぐらいまでは常時在庫しているようですが、それ以上は取り寄せとのこと。

そこでネットをググると、「Monotaro」という工具全般の通販サイト(但し法人向け)に100スケのケーブルも売っているのを発見。本業でMonotaro登録しているので、そちらで60スケ25m巻きを購入。

P1050222
そして次に圧着端子をどうするか???
前回、小工事を行った際にはマリーナから工具をお借りしたんですが、毎回毎回だと流石に申し訳ない・・・・・。船の配線工事をする度にこの問題に直面していたので、思い切って工具も購入することに。
油圧だと高いので、手動式の一番安いのをMonotaroから購入。

P1050223
デカイデス・・・。船に常設などとても出来ません・・・自宅でも置き場困りそうだ・・・。
でも機能としては全く問題なく60スケの端子を軽く取り付けできました。買ってよかったです。。

工具と配線材が揃ったら黙々と工事。重い狭い辛いの3K工事ですが、ただ黙々と手を動かすしかない・・・。

P1050211
主幹線(赤色)は元々ヤンマー3GMディーゼルのスターターが回ればいいだけなので22スケでした。今回の60スケは左の黒いラインのがそうです。こうしてみるとやはり太いですね・・・・。
主幹線他、痛んでいるのは全て新規に引きなおすことにしました。

P1050224
元もとのメインバンクを引きなおし・・・

P1050227
新設のバンク2と・・・

P1050226
バンク3を全て並列に接続・・・・。
端子接続の度に何度も+-を確認し、、、それでも間違いありそうでビビリながら一瞬だけ端子をバッテリに触れてスパークが無いか確認しつつ作業。万が一のショートは怖いです。

そんなこんなで何とか問題も発生せず無事に8個のバッテリが一塊になりました。
充電器を接続し、クランプ式電流計と電圧計を接続し、テスト通電。うむ、問題なし・・。

さて次はインバーターです。

インバーターの取り付け場所に正直困りましたが、クオーターバースの足元が空いていたので、新たに小さなバルクヘッドを立ててその中に装着することに。

P1050257
こいつがインバーターです。設置にあたり、放熱の処理もしなければならないのでバルクヘッドに通気口やらをジグゾーで作り・・・・・

P1050254
P1050256
バルクヘッドをボルトナットで固定し・・・・

P1050264
インバーターを固定。
通気口は後日ルーバーでも装着予定。

次に最短距離でバッテリまで配線作業。

何箇所かバッテリケーブルを通すための「穴」が必要になり・・・

P1050252
狭い場所なのでアングルドリルが必要になり、お隣の船長から借りてきました。(有難う御座いました)

P1050253
お借りしたドリルで、こんな感じに穴を開けていきました。狭い場所でのアングルドリルは偉大です。私も一つ欲しいな・・・

その後、ケーブルを通し、インバーターとバッテリに接続し、通電テストも済ませ無事に成功。

とりあえずは自家発電で100vを得ることまで漕ぎ着けましたが、実用するには配電盤の改造が必要です。

次回、陸電とインバーターのAC100を切り替えるためのスイッチ類や配電盤の改造に取り掛かる予定です。(つづく・・・)



2014年6月13日 (金)

ジャノー31サンオデッセイ バウスラ・エアコンつき 売ります!(売却済みとなりました)

**6・15加筆  多数ご連絡有難うございました。 内見スケジュールが立ちましたので、一時ホールドとさせて頂きます。**

お陰様で嫁入り先が決定致しました。

 

沢山の御連絡、誠に有難う御座いました。7/7加筆

私が以前乗船していたジャノー31サンオデッセイですが、現在同じマリーナの友人に購入頂き乗ってもらっております。
その友人がステップアップとのことで売却を考えているとの事。

ということで・・・

本日はじゃぱねっとAdagioで御座います。

船は現在東京都江東区のマリーナに係留保管です。
現オーナーは非常にメンテナンスにお金を掛けられていて、このまま何の問題も無く乗っていただくことが可能だと思います。

1993年式2GM/インボード艇です。

オプションが物凄く、信じられないほどついております。
ほぼ全てはこの3年以内に装着したもので、ほぼ新品同様です。
大きなオプションを列記いたしますと

  水冷マリンエアコン
  リューマー社トンネル式バウスラスター(数ヶ月前施工)
  ビミニトップ
  ドジャー
  アンダーデッキタイプ40ft用オートパイロット
  タッチパネル式最新型レイマリンGPSプロッタとNavionics詳細海図
  ハイテク素材の高級クルージングセイル(レースにも使えると思います) 
  メインセイルスタックパック
  メインセイルスライダーはハーケンベアリング式バテンカーシステム
  リューマー社フルステンレスボディのウインドラスとオールチェーンアンカーライン

などで御座います。

価格は今のところネットに公表したくないとのことで、応談とさせてください。
(この艇の相場は360万~ぐらいのようです。詳しくは御連絡頂ければ幸いです)

外観は次の通りです。(全てクリックで拡大表示となります)

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内装はチークのニスセミグロスフィニッシュです。トリムなどは無垢チークで、バルクヘッドなどは船底から積層にて立ち上げてあり非常に強固だと感じます。ニスの目立つような劣化も殆ど無く程度はかなり良いと思います。

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尚、現在はメインテーブルとシンクの間に補助長いすを作ってあり、大人5名で楽にテーブルを囲めるように改造済みです。写真は改造前のものです。


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Dsc_0100 ダウンライトを新設しました。写真だと白色に見えますが電球色LEDライトで十分な明るさと雰囲気があります。また、カーテントリム内に現在モールライトが入っており夜間はオシャレな雰囲気が更にアップしております。

Dsc_4048 トイレは電動式で完動品です。

Dsc_4018 大人一人がゆっくりと寝られるサイズのクオーターバースがあります。

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Vバースも大人一人楽に眠れます。あとメインキャビンのソファーはダブルベットサイズにコンバートできます。

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クーラーは氷冷却式です。断熱効果はかなり高いです。水道の混合水栓は現在新品に交換してあります。また、TOTO製の電熱(陸電必要)温水器装備済みです。

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プロパン式のジンバルオーブンレンジです。

帆走艤装品は次の通りです

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ブームキッカー(FRP式)を新品装着。各種ロープの殆どはコクピットへリードしてあります。

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リーフ用のウインチがここについているので作業が非常に楽です。

P1010294 ハーケンジブファーラー装備です。問題なく動作しております。

P1010253 メインシートトラベラーは標準ではこの位置です。ただし、シングルハンドやレース時には手の届きにくい場所のため・・・

20111204_130603 コクピットに新設しました。全てハーケンのベアリング式。カーも普通のカーよりちょっと高級品付けています。 クルージングの場合は上の写真のトラベラーでも使えるように、テークルは取り外し式にしてあります。

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セイルはペンテックス素材で補強され、表にダクロンフィルムでカバーした高耐久ハイテクセイルです。まだ10回も使っていないと思います。ジブはUVカバーつきダクロンジェノアです。たしか130%ぐらいだったと記憶してます。尚、スライダーはベアリング式ハーケンバテンカーシステムです。非常に軽く、降ろす時にはハリヤードを外したらセイル自重で一瞬でスタックパックに落っこちてきますので、上げ下ろしが非常に速く、安全性が高いです。コクピットにてシングルハンドで上げ下ろしが可能です。尚マストトップリグです。

P1010265 ジャノーサンオデッセイはクルージング艇の艤装なのですが、この艇はジブトラックもベアリングカー採用されており、走りを考えられています。

次に快適用品です。

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20110609_153325 ドジャーとビミニトップ装着してます。両方ともまだ3年以内の品で十分綺麗な状態です。ドジャーの真ん中の窓はファスナー式で巻き上げて開けるようにしてあります。ビミニトップは航行中も使用可能です。ブームへの干渉もありません。

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アンカリングに便利なウインドラスとフルチェーンです。チェーンは長さが判るように一定間隔にマーク塗装をしてあります。

次に船底の様子です

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近年まで陸上保管だったらしく、船底塗料の堆積はあまりありません。そこそこスムースな表面状態を保っています。船底塗料の上からの確認ですが、オズモは気がつきませんでした。喫水は1.6mだったと思います。

次にエンジンです。

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P1010371 ヤンマー2GMです。スタッフィングボックスはグランドパッキン式。シャフトの状態も健康で、水漏れなども正常です。エンジンの方は定期点検ちゃんとやっております。問題なく快適に回っております。

次に電装品です。

オートパイロットはこだわりのSIMRAD製。私のブログ過去記事を検索して頂くとご理解頂けると思いますが、非常に高性能です。定番のレイマリンST1000や2000とはパワー・安定性ともに比較になりません。使い勝手も素晴らしいです。「AUTO」ボタンを押せばアクチュエータークラッチが入り瞬時にオーパイがスタートします。「STBY」ボタンを押せばクラッチが切れ手動に切り替わります。ティラーパイロットなどのように、いちいちティラーに接続する手間が無いのでシングルハンドでは物凄い武器になります。もともと40ftオーバー用のアクチュエーターを取り付けましたので、余剰パワーは十二分にあります。相当な大荒れでもオーパイが根を上げたりしません。また、GPSプロッタと連動でルート航行・ノードリフト航行などハイテク運行可能です。

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P1030734 接続用のアームもフルステンレス製のワンオフです。かなりのオーバークオリティで御座います。

P1030666 この写真にはfurunoナブネットが載っていますが、現在はRaymarine製の最新式タッチパネルGPSマルチファンクションディスプレイがおさまっています。左下はオーパイの操作部、右下はFURUNOの風向風速計です。全てNMEA2000によりリンクさせています。

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P1030491 マストトップの風向風速計センサーの様子です。配線は紫外線を考えて2重のカバーを取り付けてあります。写真の航海灯は古いもので現在は新品に置き換えてあります。マストトップはアンカーライト・ウインデックス・風向風速センサー・VHFアンテナが装備されています。マスト内配線は全て新品引き直しを行いました。

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電源関係は主要部分は配線含み全てやり直してあります。チャージャーは高性能コンピューター式3ステップフルオートチャーチャーを使用。バッテリはOPTIMA4.2L(55AH)を2バンク用意。12vの他、陸電設備も作り直ししてあります。陸電のあるマリーナなら常にフルチャージしつつ、冷蔵庫などを動かすことが出来ます。

その他、特記事項として・・・

ハルは磨くと綺麗です。

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2年ほど前の写真ですが、バフがけのあと車用のコーティング剤でコートした後です。(市販のコーティング剤です)。ご覧の通り、周囲が写りほど綺麗な状態になります。現在はちょっと手を抜いて若干汚れていますが、少し磨けばここまでいけます。尚、ジャノーのマークは新たに作り直しました。

あとキャビンの入り口のドアを観音開きにしました。実験はしていませんが、ロールオーバーしても破れないような構造にしたつもりです。表面は2液ポリウレタンクリアを使い、ピアノフィニッシュにしてあります。鏡のような状態を今も保っています。

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その他は現物をご覧頂ながらご説明させて頂きたいと思います。

詳しくはコメントを付けていただくか、コチラまでメール頂戴できれば幸いです。

**6・15加筆  多数ご連絡有難うございました。 内見スケジュールが立ちましたので、一時ホールドとさせて頂きます。**

2014年6月 9日 (月)

バッテリーゲッツ  ~バッテリ増設~

友人がフネを買い換えるということで、今まで乗せていたバッテリシステムを総入れ替えするとのこと。 ほぼ新品同様(インピーダンステスターで測定済み)を大量に激安で譲ってもらえることになりました。 そこでバッテリを強化増設することにしました。

何故バッテリ増設するかといいますと・・インバータを使ってエアコンを使いたいのです。 以前、ソレイユルボンに乗っていたときにバッテリを搭載し、5000BTUのエアコンを駆動したことがありました。(KAZI誌2009/9掲載してもらいました)

P1050208
ただ、実際にエアコン駆動させるかというと・・・・正直言ってバッテリ残量が気になるので余程の時以外は使いませんでした。航行中はまず使うこと有り得ないので、クルーズ先で真夏のお昼2時ごろにキャビンに閉じこもる時ぐらいですかね?でもクルーズ先ならオーニングかけてデッキで涼んでいた方が楽しいですし・・・・。

しかし、忘れもしない去年の海の日の出来事です。1泊にて保田までシングルハンドクルーズに行くため、マリーナを午前2時に出発。現地に午前8時に到着し、そのまま疲れて寝込んでしまいました。しかし、その日は千葉で戦後最高レベルの39度を記録した日でした。うたた寝していたのですが暑さで目を覚まし・・・・熱中症というものを生まれて初めて体験することになりました。
一度陸に上がったら、陸の方が更に暑く、仕方なく海に飛び込んで涼を取るも、その後にデッキに上がると体温以上の気温で頭痛がする始末。かなり辛かったです。
これが東京湾奥だと・・・海にも飛び込めないですからね。命の危険を感じた瞬間でした。

そこで、緊急時にエアコン欲しい・・・。ただ、今使っているエアコンは12000BTUあり、消費電流が10A近くあります。バッテリの電圧が下がったとして、インバーター供給口には120A近く流れる計算になります。なので、一瞬でバッテリが無くなってしまいます。。。。

その為に割り切りもって考える事にしました。
夜間航行にて目的地に到着し、寝不足の為に昼寝を余儀なくされる際、2時間程度涼めれば良い。という割り切りをもってシステムを考えてみました。

120A/hですので2時間で240A。バッテリを完全に使い切るとバッテリを痛めるし、その後の運行に支障が出るので3割は残存させたい。とすると、350Ah分ほどのディープサイクルバッテリを積みたい。

そう思っていたところに、友人から「買わないか」の情報を貰い、即ゲットと相成りました。

ただ、問題は設置場所です。
ヨットのデッドスペースなんて限られてます。
うちの艇ではキャビンソファーの下に少しデッドスペースがあったので、そこに押し込むことにしましたが・・・・どうやって固定するかを悩みました。
もともと
P1050192_01 こんな感じの場所なのですが、床板の強度が心配です。
裏を見ると
P1050178 ビームの上に構造用接着剤にて貼り付けてあるだけなんですよね・・・・・
ただ、そうは言っても、床板の上にテーブルやらシートやらが立体構造になって積み重なり、それがバルクヘッドにくっついているので多少は大丈夫な筈ですが、、、、床板の下に手が入らないのでバッテリボックスをボルトナットで留めるに留められないし、そもそもソファー下の開口部が狭く、ボックスを入れたらバッテリを差し込むのが出来なくなりそうです。

そこで、床板の上に台座板を大量のタッピングで止め、その台座の上にバッテリを固定する方法を考えてみました。って言葉で説明は難しいですね。
ということで一気に完成形ですが・・・・
P1050198
こんな感じです。

まず、ベースになる台座は15mmのコンパネにて作成。

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何時ものドイトでマシンカットしてもらい、不要部分をジグゾーで整形。

そこにバッテリを固定する為のM10台座つきナットを埋め込みました。

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こいつを台座の裏に差込ビス止め。
そのままだとフランジ部分がでっぱるので、台座に5mmベニアで袴を作り

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こんな感じで2枚重ねにし、強力接着剤で貼り付けた後、Cクランプで圧着。

それを床板の上に乗せ・・・
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タッピングビスで鬼のように打ち付けました。本当はボルトナットでやりたいとこですが・・・。でも40本のタッピングならばロールオーバーしても何とかなるんじゃないか?と期待します。

そして打ち付けた台座にM10全ネジをねじ込み・・・・・

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この状態でバッテリを挿入して押さえ棒にて固定しました。

P1050195
P1050198_2
これと全く同じような構造で、更に狭い隙間にもチャレンジ。

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白い紙がバッテリの原寸サイズ型紙です。ここにホースをさけるようにして30mm厚台座を用意して6mmタッピングで固定
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この二つの30mm厚台座の上に、バッテリを乗せるトレイを作り、これまた鬼のようにタッピングビスで固定

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そしてバッテリを乗せて完成

P1050205
ギリギリのスペースですが何とかインストール完了しました。

気になる重量増は120kg!!!!!
でもまあ、大人二人分に満たない重量です。そんなに多人数で乗ることも無いので問題ないでしょう。と楽観しておきます。

一番の問題は台座が床板ごと剥がれないかです。
万が一転がってショートしたら恐ろしいことになりますので・・・・・

これで容量は・・・総合で450AH(ハウス用)+55Ah(エンジンスタート用)に増えました。クオーターバースなどの容積の狭いところに最小サイズのエアコンを新たにつければ10時間ぐらい駆動はできそうです。


取りあえず今日はここまで・・・。
後日配線をする予定です。(何時になることやら。今夏中に出来るのかな。)

2014年6月 3日 (火)

テンダーテスト2

先日、テンダーを曳航したまま着岸作業やってみましたが、広い海面では問題ないけど、自分のバースに入るには結構怖いのが判りました。マイバースではアスターン付けしてるので、マリーナに入る前にテンダーをバウに繋ぎかえ、その後バックして入っていくのですが・・・・万が一着岸やり直すために前進かけると、バウにあるテンダーが邪魔になってしまいます。だから着岸のやり直しが効かない・・・・それが凄く怖かったです。

かといって、デッキの上に引き上げるのも億劫ですし、たとえ引き上げてもスペース的に非常に邪魔ですし・・・・・・

でも、背に腹は変えられずやってみました。

スピントッピングでテンダーバウを吊って、ウインチで強引に引き上げたところ

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意外や意外。かなり楽に登ってきます。ウインチで巻き上げればそんなに苦にはなりませんでした。
ただ、ちょっとした段差とライフラインがひっかかり

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この位置まで来る為に何度もバウへ行って引っかかりを解消しなければなりませんでした。

これを解決する為に、ジブセイルの返りを良くするローラーが非常に役に立つことが判明。ただ、1個2個だとテンダーの重さでローラーが壊れそうなので、数を多くするか、もうちょっと頑丈なローラーをラインに通しておけば良さそうでした。

また、入港するためだけなら、最初の写真の状態のようにテンダートランサムが水面からちょっと上になればく問題無さそうです。強風が吹き荒れる日はテンダーがセイル代わりになって少々怖そうですが、そうじゃなければこれが一番手軽な気がしました。

その後、ついでにデッキに乗せてみたところ

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ぎりぎり乗るには乗りました。が、、、アンカーウエルは開かないし、クリートにも手が届かなくなるし・・・・

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やっぱりちょっと問題です。もうワンサイズ小さいとAdagioにはジャストサイズになりそう。

あと、コックピットから前方視界が妨げられると思い込んでいたのですが、実際には殆ど邪魔にならないことが判明。テンダーよりドックハウスの膨らみの方が大きく、視界は殆ど変わらずでした。
バウデッキでの作業性と、タッキング時にシートがひっかかりそうなことを除けば、バウデッキに置いて航行しても問題無さそうです。

それにしても実験してみないと判らないことだらけですね・・・。

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