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2014年7月 2日 (水)

バッテリー増設 その3 ~最終章~

さて、バッテリ取り付けも最終段階になりました。

今回は写真撮影を忘れて文章のみです・・・。

陸電の配電盤にインバーター・陸電の切り替えスイッチを増設し、切り替えスイッチの上流にバッテリ充電器のブレーカーを噛ますプチ改造を行いました。

さて、緊張の一瞬。試運転です。

インバーターを駆動してエアコンを起動すると・・・・
無事に起動。
安物擬似サイン波インバーターなので、モーターから微妙に「ミー」という音が出ますが、陸電の100V50Hzと違い115V/60Hz駆動となるのでパワフルさが明らかに違います。
連続3000w、ピーク6000wのインバーターで12000BTU(突入電流46Aカタログ値)マリンエアコンは無事起動できて一安心です。

だが・・・・カタログには「消費電流9.6A」と書いてあったので、恐らく12V120Aぐらは流れるだろうと思っていたのですが、予想と全く違い160Aも流れています。
100v側の電流を測定すると15A弱流れています。一方、コンプレッサが止まると1Aちょっとに落ちます。どうやらカタログスペックは「平均して9.6A」って事なんですね。。。ちょっと予想外でした。(今一度確認してみると確かに「アベレージ」と書いてありました。。。)

さて、12vで160Aが常時流れるこの状況・・・・
やっぱ普通に考えて異常です。
バッテリが8個ありますので、一つのバッテリは20A程度なので、それ自体は問題は無いのですが、万が一、端子のボルトが緩むだけで火を吹く可能性が大です。
正直、これを毎度毎度実用にするには・・・・・うう~~んと悩んでしまいます。

1時間ほど連続でエアコンを駆動してみましたが、電圧の低下は予想通りで変な動きはありません。ケーブルの温度も測ってみましたが、一番電流の流れる主幹線でやや発熱がありました。そこ以外は無問題だったので、後日そこを手当てしました。60スケだったのをパラって60*2=120スケ相当にグレードアップすると全く発熱は無くなりました。
インバーターの方も常時1500w供給してましたが、こちらはほんのりと温かい程度。
定格3000wの半分なので、これは問題無い様子です。

ということで、当初の目標の

バッテリだけで12000BTUエアコンを2時間弱駆動する

ってのは成功しました。

ただ・・・・その後が大変でした。

放電したバッテリを充電し始めると、12V60Aチャージャーが延々とフル回転しています。
4時間近くフル出力なので、内蔵ブロアファンも唸りをあげ、筐体はかなり熱くなり、何時か壊れそうな雰囲気漂ってます。

諸々考えると、やはりバッテリーで12000BTUサイズを駆動するのは無理があるな。というのが感想でした。不可能では無いけど無理がある。という感じ。
常識外の大電流が数時間流れますので、トラブルあったときが恐ろしいというか・・・
ある意味、原発的な怖さを感じます。

なので、まともに考えると、ジェネレーターが無い環境の場合、

  5000BTU程度のエアコン 
  又は可能なら家庭用エアコン(省エネ性能が全く違います)
  突入電流に対応できるサイズのインバーター
  最低限一つのバッテリが20A程度になる程度のバッテリ数
  可能ならバルマー社の高性能オルタネータとレギュレター

が一つの解答かな?と感じました。
但し5000BTUですと熱容量が足りませんので、カーテンなどで人の居るところ区切って、そこだけを冷房するという工夫も必要になってくると思います。

尚、このブログをご覧頂いた皆様にお願いですが、余り真似されない方が良いと思います。「160A程度の電流管理なんか大したことない」と感じられる方にはお勧めですが・・・一発事故があったら洒落にならないパワー秘めているので、自信が無い場合は絶対に止められた方が賢明と思います。それとコスパがハッキリ言って悪いです。自分の場合、たまたま友人から激安でバッテリを大量に譲ってもらえたことと、古いインバーターが手元にあったからトライする気になっただけで、最初から買い揃えるのは考えちゃいます。

話が変わりますが、ネットでググると、某超有名な大型ヨットの先達の手記に「夏の暑さ対策」なるものが載っておりました。
「日中は暑いと思ったらラッシュガード着て海に飛び込む。ラッシュガードが濡れている間は日陰なら涼しいのでオーニングを張って涼む。決してキャビンには入らない。夕刻になると塩の塊が堆積するほどバサバサになるが、そういう物だと思い込む。
この話をゲストなどにしても真似する方は殆ど居ないが、船長が率先してそのように涼むと、最終的には皆真似し、涼しいと言ってくれる」

とのこと。なるほどね~~~。確かにその通りかもしれません。
自然の中で遊ぶんだから、健全な姿ですね。

ということで、クルーズ先では日中は海に飛び込み、日中は電気に頼らない方法を模索してみようと感じました。夕方にシャワー浴びる為にポリタン一つの清水を用意するほうが、余程簡単単純ですしね。

ただ、東京湾でそれをやると、夕方には塩の代わりに見たくない有害物質の堆積が出来そうなので・・・湾内では別の方法がいりそうです。

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DIYと整備」カテゴリの記事

コメント

http://ameblo.jp/axl5/entry-11559424258.html

このブログは見たことありますか?この方もすごくヨットの整備を精通しているみたいで、家庭用のエアコンをヨットに付けて、バッテリーとインバーターで動かしました。12000BTUじゃないですが、参考になるかもしれません? ほかにもいろいろ面白い整備の記事はのっています。

宝星さん、こんにちは。バタバタしてお返事遅れましてスミマセン。

参考ページのご紹介有難う御座いました。
ぢつは、、とっても参考にさせてもらっております。この方、凄いですよね。
いいアイディア一杯お持ちのようで。。。

また是非情報あったら教えてくださいませ。有難う御座います。

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