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2016年9月12日 (月)

簡易潜水システム 

簡易潜水システムに挑戦しました。

こういう記事のお約束ごととして(笑

この情報を信用されて同じことをして何かトラブルが起こっても一切責任もてません。

 

あくまで技術情報として考えて頂ければ幸いです。尚、結論から書いちゃうと、素潜りで頑張るか、普通にダイビングするか、陸上整備のいずれかが妥当な気がします。

さて、以前、シュノーケルにホースをくっつけ、「すいとんの術」にトライしたことがあります。
バウスラスターのペラ清掃で10分以上潜りましたが一応実用になりました。
しかし、エンジンのスルハルバルブぐらいの水深になると水圧の問題で息が出来ませんでした。

そこで、スルハルやペラ清掃用の潜水道具が欲しくなりました。

へっぽこですが、ダイビングはやったことがあるので、タンクしょって潜り清掃した経験は数度ありますが、タンクの手配が大変です。

そこで、コンプレッサーからダイビングのレギュレターに空気を送る方法でやってみたくなりました。

ネットをググると、挑戦された方の記事がいくつか見つかりました。それを参考にし機材を選んでみました。

まずコンプレッサー。

いろいろなタイプがありますが・・・命の源になりますので信頼性がある程度欲しい。
そこで

  • 小さくてもタンクがついてること。コンプレッサーが停止しても数呼吸分は確保されること
  • できれば信頼おけるメーカーのもの
  • 安価なこと
  • 船上での電源事情を考え、ブレーカーを飛ばすようなことが無いよう、必要最小限の大きさであること
  • 可能なら1500wインバーターで駆動できること
  • オイルレスコンプレッサーであること

以上のことから、アネスト岩田キャンベル製のFX1001というコンプレッサーを購入しました。

1001

1/4馬力・0.8Mpa・4リットルタンクというかわいいスペックですが、その分電源に余裕ができ、1500wインバーターでの使用も大丈夫でした。

ただ、エアの供給量はギリギリ。1/2馬力ぐらいあると楽なんだろうな。とも感じました。

さて、今回一番悩んだのが、ダイビングのレギュレターと一般のコンプレッサーを結ぶホースをどうするか?です。

ダイビングレギュレターのホースは一般的には3/8-20UNFという細ピッチ平行ネジが使われています。一方、エア配管は一般配管で広く使われるGやRcネジです。どちらも3/8というサイズはありますが口金は別物です。

これをどうするか・・・・です。

色々調べた結果、職業ダイバー用のフーカー潜水システムと一般ダイビングネジを変換する「M14平行ネジ~3/8-20UNF」アダプタというのがあるのが判りました。また、「M14ネジ~フーカーホースニップル」というのも販売されている様子。(ダイビングショップ系で入手)

そのような訳でホースは次の通りに決まりました

  1. ダイビング用レギュレター(自分は手持ちのオクトパスをそのまま流用)
  2. ダイビング用中圧ホース 3/8-20UNFオスメスコネクタつき
  3. 3/8-UNF→M14平行ネジ変換アダプタ
  4. M14平行ネジ→フーカー8㎜ホース用ホースニップル
  5. 一般エア用ウレタン8.5mmホース
  6. フィルター
  7. コンプレッサーへ

という経路になりました。尚、捨てても良いダイビング中圧ホースがあるなら、途中で切って、極普通のホース中継ニップル(6.5mm)で一般エアホース(こちらも6.5mm)に直結しちゃうのも手です。ただ、ダイビング中圧ホースは結構高価ですので切っちゃうのはね・・・

さて、次の問題ですが、コンプレッサーのエアをそのまま吸っちゃっていいの???という問題です。

フーカーシステムの法令を調べてみたところ、やはりそのまま吸っちゃいけないみたい。

具体的には次の手順が必要とのこと。

  1. 初段に一般的なゴミと水分を除去するエアフィルター
  2. 中段にマイクロミストを除去するフィルター
  3. 終段にオイルを除去するオイルミストフィルター
  4. ダイバーの背中に、各種臭気を吸収させる活性炭フィルター

の4段でやるのが本筋らしいです。

ただ、ネットでググると・・・・フィルタなしで潜ってる方も多いです。まあこの辺りは自己責任ですよね。自分はチキン野郎で怖いので、1~3段までそろえてみました。

P1080472

こちら、アネスト岩田製のフィルタです。中身のフィルタにより3種類販売されていました。初段はホームセンターで普通に売ってると思います。

中段0.3μまでのダストを除去できるとのこと。

終段は0.01μまでのオイルミストを除去できる性能があるとのこと。

これらはどれも通販で普通に入手できました。

最終の4段目の脱臭フィルタは割愛しましたが・・オークションで安く出てきたらそのうちゲットしたいと思いましたが、今回は割愛。(配管のゴムくさいにおいが若干するので有ればベターだと思いました)

さて、以上でシステムとしては完成しました。

次に潜水実験です。

まず海に入ってみると・・・・・普通のダイビングと違い、体が浮きます。そうか・・・浮力調整用の重りをつけてないんだった・・・・。(尚、肝心の呼吸そのものはタンクしょった時と何ら変わらずにできました。)

この状態で潜ると・・・潜れなくはないけど体が浮いちゃって物凄く辛い。私のスキルじゃ無理と判断。

そこで、手持ちのダイビング用のウエイトを腰に巻き、丁度良い量を調整しつつ再トライ。

すると今度は潜りやすいです。が・・・・・。ダイビングと違ってBCが無いので結構大変。。。いっそBCも使えるようにしたら便利かもと感じましたが、用意も面倒なのでBC無しで敢行。そのために中性浮力を取るのがすごく難しく(もともと推進1mでの中性浮力なんて・・・サンデーダイバーの自分にゃ無理っす)、体も回転しちゃってホースが絡まりそうで怖いです。その怖さで落ち着いて潜れませんでした。また、船底は手すりも何もないために体の維持が本当に大変。。。

結論として一人じゃ様々な危険を感じ、怖すぎて潜れませんでした。

そこで後日2名で試してみるととても有効なのが判りました。

次回試すときの覚書として・・・・・

  • 必ず2名で行う
  • 陸側の人はコンプレッサーのエアゲージを見ながら、エアーが落ちてきたらハルを叩いたり、軽くホースを引っ張って知らせるとか、打ち合わせをしておく必要あり
  • 陸側の人はホースが絡まないように上手にたるみを調整する。
  • 船底作業する際に体の維持が楽なよう、左右両舷から船底にロープを渡し手すりにすると大変に楽
  • 潜る人は手袋・長袖長ズボン・靴・頭フードなど完全防備が必要。船底についた貝で怪我するので絶対必要。尚、ウエットスーツじゃなくても作業用つなぎでも有効に感じた。
  • スクレパーとマイナスドライバーに紐をつけ、それをぶら下げて潜る。ただし、手首にこれら工具をつけ、工具から手を放して泳ぐと工具が暴れ怪我をする(した!)
  • 潜る服装には可能なかぎりひっかかる要素となるものがついてないこと。例えばベルト穴とか・・・。
  • 緊急時を考えてナイフも持参したほうがいい。
  • 水深1mでの作業で荒く息をするとコンプレッサ能力よりエア消費の方が多くなる。作業時間2分程度? 普通のダイビングと同じ感覚での呼吸を心がけるなら収支ゼロぐらい。電源事情が問題無いなら、もっとも入手しやすく価格も安いオイルレス1馬力コンプレッサーの方が良い。但し12V環境においてインバーターを使い洋上での緊急潜水をする際には1/4馬力コンプレッサーの方がシステムダウンのリスクが少ないと思う。
  • 普段の海水浴と違って救命胴衣をつけてない上、腰にウエイト巻いているしBCも無いので水面で漂うのが大変。船の上からロープを水面に垂らすなど、何かしらの手すりが有った方が良い。陸の補助者にもそのことを理解してもらっておくこと
  • 潜水前に準備するもの  マスク・シュノーケル・足フィン・手袋・長袖上着・長袖ズボン(これらは船底塗料で汚れるので安いもの)・靴・ウエイト&ベルト・尻手ロープ付きマイナスドライバー・スクレパー・ナイフ・タオル  コンプレッサー・エアホース&レギュレター・フィルター3種・エアダスターとホース・延長ホース・ハルを叩く木の棒かプラスチックハンマー  船底に這わすロープ・横から垂らす手すり用ロープ

といったところを感想として持ちました。結構準備するものが多くて大変ですが、考えてみると普通にダイビングする際には当たり前に行っている用意です。水深1mとはいえやっぱり必要。ということですね。それにペラ・ラダーなどの障害物が多いのでホースが引っかかるリスクや、体をぶつけて怪我するリスクは普通のダイビングより高いと感じます。

結局はタンクがあるかないかの違いで用意の手間は大差なし。潜る回数が年に数回以上あるようなら、素直にタンクを中古で買ってショップでエア入れてもらった方が安全だし水中で動きやすくいいかも?っていっちゃ、身も蓋もない記事になってしまいますが。笑。

結論:くれぐれも真似しないほうがいいと思います。結構いろいろと危険性あると感じます。

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コメント

私も、潜水の為、アクアラングのマウスピース部分とコンプレッサーのエアホースを接続するセットを
船に積んでますが、未だ、潜る機会が有りません。当マリーナでは、恐ろしくて潜れません(相当汚い)
また、船底に銅板を貼ってあり、怪我しそうです。
昨日、午前中の作業を終え、昼食時、ビルジポンプが作動・・・昼食後、昼寝中に又作動・・・雨も降ってないのに、早速、床板をめくり、愕然としました、床板の真下まで浸水していました・・・
原因調査、まず第一に、バウスラのシール切れフォクスルの床板をめくって、バウスラ周り異常なし
後は、洗面・トイレから?少し茶色い液体、少し舐めると、塩分なし、洗面したの給水ヘッダーのホースバンドの緩みより、霧状の水が吹き出ていました。修理は簡単でしたが、水抜きがハンドポンプで
2時間かかり、本日は腰が・・・
又の更新楽しみにしてます。楽しみの9月連休も、台風でパーです。

K.Sさん、ご無沙汰しております。

床下浸水ってのは焦りますよね。大事にならなくて何よりでしたね。お疲れ様でした。

さて、そちらでも潜水道具常設されてるんですね。

この連休に水の綺麗な海域にクルーズに行き、そこで再び潜ってみました。

透明度が高いと心理的プレッシャーが全く違いました。ホースの絡みとかも目視確認できますし、5mぐらいの底がはっきり見えて無重力空間に漂ってるような感じで大変気持ちよかったです。

今回はコンプレッサーに監視役をつけ、ホースもひっかからないように十分に見てもらい、万が一コンプレッサが止まったらハルを叩いて知らせてもらう練習をしてから潜ってみました。
それでも何となく危険感じますのでとてもお勧めはできませんが・・・・でも一応成功しました。

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