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2016年11月

2016年11月18日 (金)

ニュージェネレーションアンカーとアンカーロープ&チェーンのテスト

アンカー・・・色んな方式ありますよね。

それぞれ色々な噂を耳にします。

例えばダンフォースは泥は良いが岩には弱い。
CQRはアンカーの王様だが、意外にかかりが悪い。などなどなど。

どれも本当なのか都市伝説なのか分からない事が多いです。

だが、最近はネット動画サイトを見るとそれをテストした画像が沢山出ています。

すると、いわゆる一般的に言われていたのは(動画を見る限り)本当だということが判りました。

幾つもの動画を参考にし、どれも共通して見て取れた挙動を纏めると次の通り

<ダンフォース>
泥に強い。すぐに効く。反転すると滑る傾向ある。

<ブルース>泥には非常に強い。変な落ち方してもすぐに刺さる。反転しても一発で効き直す。半面、海藻・砂利などがあると表面を滑ってまったく食わない

<CQR>CQRタイプと言われるコピー品の動画が沢山出ているが、それを見る限り、一発目の食いに距離が掛かる。(巷の噂通りだった) 反転時も暫く走錨してから食う感じ。だが、海外サイトや世界一周セイラーの情報見るとCQRのシェアは非常に高い。同時にCQRアンチ派の酷評も結構目立つ。コピー品がダメなのか?それともそのような欠点を持つのか??この辺りは判らない。本物は高価すぎて自分には手が出ません。

<デルタ>CQRのヘッドを固定させてCQRの欠点を改善させたもの。確かに動画見てるとそう感じます。ただ、反転時にはブルースほど一発では効かない感じ。

という感じです。

私は安全な水域でシングルハンドで一晩アンカリングで寝たいという希望があり、夜間風が反対に振れても比較的安全なブルースを選択しようかと思っていたのですが・・・動画を見ると砂利だと効かないんですよね。その点がひっかかってました。

しかし、そのような欠点を解消したアンカーとして「ニュージェネレーションアンカー」というのが海外ではシェア伸ばしているらしいです。動画見てても一発目の食い込みが素晴らしく、反転時も一瞬で効く感じ。有名どころではManson社・Rocna社・Mantus社あたりです。
その中でもMantusアンカーは海外有名ヨット雑誌のテストでも必ず首位争いに登場してます。
以前、Mansonアンカーを使ってたことがあり、非常に使い勝手が良かったです。

ウエストマリン見てると、どれも普通に買えるみたいなので今回はMantusアンカーを輸入してみました。

P1080717_01
このアンカーは組み立て式になっており、コンパクトな梱包でやってきました。よって送料も安かったです。(150ドルぐらい)

P1080719
ものの数分で組み立て終了。亜鉛メッキなどは大変しっかりしている印象でした。

P1080720
今回購入したのは、もともと付いてきたアンカーが船のサイズにしてかなり小さかったから。(ブルースの7.5kg)。
アンカーばかりは大きい方が安心できるので、40ftまで対応できる16kgを輸入してみましたが・・・・でかすぎたかな・・・。笑。

P1080722
船にセットしたところ。
アンカーローラーへの収まりもいい感じです。
使った感じとしても問題なく効きます。このロールバーがポイントで、どんな向きで海底に落ちても必ずフリュークが海底に刺さる方向へ向けて安定するように出来てるので一発目でガツンと利くようです。

とはいえ、自分が遊ぶ東京湾ですとアンカリングポイントは泥のところが多いのでダンフォースの方がよく利くし根がかりロストした際も安いので捨てがたいですが・・・。
でもまあ、自己満足ってことで。。。

続いて、

<アンカーチェーンは本当に必要?>

をテストしてみました。普段はフルチェーンもしくは必ず5mはチェーン入れてるので、ノーチェーンだとどうなるのか?を試してみたくなりました。

テスト環境

場所:八景島裏

底質:泥(ヘドロ混じり)のフラットな海底

水深:5m

風:微風

潮流と波:殆どなし

船:32ftヨット

アンカー:7.5kgブルースアンカー(純正本物)

まず、フルチェーンです。8mmショートリンクチェーン(いわゆるウインドラス用チェーン)を使い水深の3倍の15m出してみました。これは何時もの通り普通に効きます。フルチェーンだと特徴的なのは、ある程度の風があってもチェーンはほぼ真下に垂れ下がります。なので、アンカーの位置が推測しにくいです。逆にいうと、それだけアンカーが海底と平行に引っ張られてる証拠ですね。

次に14mmナイロンロープチェーンなし。こいつは驚きました。スコープを3倍じゃ全然利きません。どこまで出せば利くのやら?と思い4倍、5倍、6倍、、、最終的にロープ全部(50m)出してようやく船が止まりました。しかし、そこでアスターン入れると・・・ずるずると走錨します。ええ~~~~~、こんなに違っちゃうわけ???というぐらい違います。まったく違います。教科書では「できればチェーンを数メートル入れましょう」と書いてありますが、出来ればじゃなく絶対に。の間違いじゃないでしょうか?と思うほど効きません。それとフルチェーンと違って、ロープが海面に対して鋭角に入っていきます。これじゃあアンカーを海面より上の方へ向かって引っ張ってるのがミエミエです。こんなに違うのか。と改めて驚きました。普通同一場所・同一時刻に比較なんてしませんから知識としては判っていたつもりですが、実感として気が付きませんでした

結論としては、チェーンは絶対に入れたほうが良い。です。

そういえば免許取った頃、アンカリングに苦労してましたが・・・思えばチェーンを入れるなんて当時知りませんでした。多分そのために苦労してたんだな。と思い返した次第です。

時間がなくロープ&チェーンコンビのテストは出来ませんでしたが・・・そのうちテストしてみたいです。スタンアンカー用はこの方法使ってるので、その差を知っておいた方が良さそうです。

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