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カテゴリー「航海計器類」の投稿

2013年7月17日 (水)

GPSレーダー画面を装着のために・・・

何度か本ブログで書きましたが、

「レーダーは調整が必要なので手の届く範囲に設置。画像見る練習も考えると見やすい場所に設置」 

と、思っております。

が、、、我が艇の場合は

Dsc00604
こういう作りになってまして、ペデスタルのところに置けるような台も無いし、キャビン入口左右のバルクヘッドに埋め込むとラットが邪魔ですぐには手が届かない。

また、ペデスタルのところに組み込むと、ヒールして横に座った際に画面が見えなくなる。

ということで、かなり悩みました。悩悩悩悩。。。。。。

そこで、ペデスタルの上に台座を作り、その上に180度画面を回転できるスイベルボックスを設置することに。

当初、スイベルマウントを自作しようと設計図を引いたのですが、gpsのカバーなどを考えるとFRP部材費などの部品代だけで結構な額になります。

そこで海外サイトを見ていたら有名どころのNAVPODから

Navpod_2
このような物が売っているのを発見。
だが、もう10年も前になるのですがほぼ同じモノを使った事があり、その時はスイベル台座が渋くてなかなか回らないのを経験しました。当時はボートだったので頻繁に左右に回すこと無かったですが、ヨットだとタッキングすると反対舷に座るわけで・・・・・

そこで更に調べていたらSeaView社からスイベルマウントがアルミダイキャストで作られている製品を発見。ただしウエストマリンではカタログに載っていなく・・調べていたらディフェンダーという通販のカタログにて発見。取り寄せしてみました。

次にペデスタルの上にどうやって置くか・・・・・・・・・

これも実に実に悩んで・・・・・・・・

単純にペデスタル頂点に置くと、画面を左右に回すとラットにぶつかってしまいます。

だからペデスタル中心より少し前に置かなければならない。

そこで、ペデスタルの上に「長い板」を置き、画面回転させてもラットにぶつからない位置にGPSボックスを置く事に決定。

最初、薄手のベニアで試作品を作り、それを基に設計図をパソコンで引き、それを鉄工所にレーザー加工でステンレスをカットを依頼。

P1040343
こんな感じです

P1040342
さて、この台座にgps類を乗せる訳ですが、GPSの電線が10本以上ありペデステルの中を通すとステアリングワイヤーと干渉が避けられそうにありませんでした。
そこで新たに「配管パイプ兼、手すり兼、台座ポスト」を新設することに・・・・

こちらも図面引いて鉄工所に頼んだのですが・・・・・

最後の最後で図面上の微妙なミステイクに気がつきました。しかしもう依頼品は出来上がる寸前・・・ううー、大失敗。
でもお陰で更なる改良の方法が判り、若干変更を加え、素材もSUSからアルミに変更し、今度はネットのレーザー加工屋に発注しなおしました・・・・・。尚、アルミに変更したのは現物あわせでビス穴をあけるのにステンだとボール盤使わないと大苦労してしまうのを実感したからでした。見た目はSUSの方がいいんですけどね・・・アルミは錆びると汚いし・・・・。

でもまあ・・・・何はともあれ部材が揃って取り付け開始。

まずポスト土台の部分になるデッキを加工。

P1040299
チークデッキ表面をサンダーで綺麗にした後、ホールソーで貫通穴を。そして防水のために1センチぐらい大きな穴をチークの部分だけカット。これを糊代にしてシーカフレックス292で接着防水。。

P1040301
穴の上に水道に使うSUS304フランジをボルト止め。

P1040302
更にねじ込みパイプをねじ込み・・・・

P1040303
その上に48.6mmのSUSパイプを被せてみました。尚、ネジ止めせずにOリングを入れて差し込んだだけ。最初はこのフランジとパイプを溶接依頼したのだけど、フネのデッキそのものが平面が出ていないことに気が付き、パイプが垂直に立たないのです・・・・。
また、パイプが長いと多くの電線を通すのに難儀するのに気がつきました。。
そこで分割式にして、パイプとフランジが遊びあっても大丈夫なように作っておき、垂直の出てないデッキには遊びで吸収するという方式でいってみることに・・・。

Photo
次にプレートをぺデスタルの上に乗せます。コンパスを取り外し、ペデスタル上辺内にL字金具を4本取り付け、それを介してプレートを結合。また現存のペデステルガードにパイプクランプを取り付け、そのクランプとプレートをボルトで接合。都合6本のボルトで止めてみました。

残念ながら途中の写真を撮り忘れ一気に完成写真に・・・

Dsc03111
Dsc03119
こんな具合です。新たな48.6mmステンレスパイプポストはトッププレートに49.5mmの穴をあけて差し込んでるだけ。そしてガタツキ防止にビニールテープを1周貼ってジャストフィット。体重掛けてみてもまったく撓まず、かつ取り外しはGPSボックスを外して引っこ抜けばOKになりました。ホースで水ぶっ掛けても漏水も見られず設計予定の性能をちゃんと発揮してくれて一安心。

また、ペデステル頂点のプレート部分にはオートパイロットのコントローラーを埋め込みました。これならラットと正対しても、真横からでも表示も見えるしボタンも押せますので、いちいちラット側に体を回さなくても操作性も視認性も問題無し。実際に使ってみると利に適っていて満足満足です。またガードの下にバウスラジョイスティックを装備。これならぶつけて折ることもないかと。

GPSスイベルマウントはレバーロックをフリーにすれば指先一本で180度回転可能。かといって、ヒールや普通の動揺程度ではロックフリーでも勝手には回りませんでした。このボックス、かなり出来が良いです。

Dsc03127
こちらがラット真正面から見た図・・・。

横に座った時は

Dsc03135
こんな感じで回転です。

P1040341

P1040322
先日の海の日にテストクルーズ兼ねて乗ってきましたが、デッキの上で寝転び、キッチンタイマー5分掛けてうたた寝をしても、薄目を開ければ画面がバッチリ自分の方に向いているので寝ながらレーダーワッチが可能でした。
またラットの向こうでもこっち側でもレーダー調整が簡単に出来るのは実に有り難い。
正直、設計から設置までかなり苦労しましたが、久々に「作ってよかった」と心から感じましたです。あと、当初の目標の
「レーダーは調整が必要なので手の届く範囲に設置。画像見る練習も考えると見やすい場所に設置」

が達成できたかな~~と喜んでます。

あとはアレですね・・・・・ペデステルガードとかステンパイプポストは体重掛けてもOKだけどGPSボックスは全体重かけると危険かも。多少は大丈夫そうな剛性は感じるんですけどね。
でも何時か急な揺れでやってしまいそう。。。特にゲストには毎回「握らないで」と注意しておかないと・・・・。それを考えると、もう一本ハンドレールとしてのペデステルガードを作りたいところです。次のテーマとしてみます。。。

2012年12月 7日 (金)

レーダー直射日光下 液晶モニタ視認性テスト

液晶モニタの直射日光下での視認性をテストしてみました。

うちの艇はティラータイプなので関係ないですが、ラットタイプの艇でステアリングポストの前に航海計器を置く船だと、操船者しかGPSやレーダーディスプレイを見ることができないですよね。

皆が見れるように、外部液晶モニタを増設する方法もあるのですが、直射日光下で視認性が気になるところです。

そこでテストしてみました!笑

外部液晶モニタはヤフーオークションで2万円弱で購入したWindows対応タッチパネル内蔵の10.1インチ液晶モニタです。恐らく中華製と思われます。HDMI経由でレーダー画像を分配してみました。

30 上の写真はFURUNOナブネットの純正画面。背中方向より直射日光を受けています。12月の午後2時ごろの快晴の太陽の下で撮影しました。
FURUNOの液晶は大変見やすい・・・と感じていましたが、汎用中華モニタと比べるとどうなのか??

Photo_2
う、うーーーむ。上記、全く同じ条件での撮影ですが・・・ここまで違うとは。こりゃ実用にならん。
もっとも、太陽が写りこんだので露出アンダーになったので・・・露出補正をしたところ

Ev17
うん、見た目こんな感じでした。正直言って手で覆いをしても見るのは辛い状況です。

次に並べて撮影した状態

Photo_4
反射に差が出ないように角度をきちんと調整して写しました。実際こんな感じです。
直射日光下では汎用モニタは実用にならない感じですね・・・・・
この時、ドコモのスマホも確認したんですが、上のモニタに似たような感じです。

しかし、改めてみるとFURUNOの液晶は考えられてますね。すごいもんだ・・・。

さて、そんな訳で直射日光下では無理そうなのが判りましたが・・・日陰なら?と思い、ドジャーの中に吊り下げる位置で確認をしてみました。

00014mts_000007374
こちらはビデオをキャプチャしたので解像度が悪いですが・・・・・
これなら十分実用です。
尚、画面をやや上に向け、コクピット内に座った状態でドジャー天井が反射するように調整するとこの写真のようにクリアに見えるようになりました。エコーの確認もコックピット内の何処に居ても見える大きさでした(@10.1インチモニタ)。
ノートPCでの電子海図運用などの外部モニタにも良さそうです。
 また、前方視界が気になるところですが、ドジャー中央の視線がマストに重なるような位置に吊り下げれば問題なく、コクピット内全ての人が情報共有できそうです。

あとはアクリルなどで防水カバー作れば通年使えるんじゃないでしょうか???

という感じのテスト結果になりました。おわり。

2012年12月 6日 (木)

レーダージンバルマウントテスト

うちの艇はレーダーアンテナをジンバルで吊るすように装着しています。

が・・・・・・今までジンバルマウント搭載艇を殆ど見たことがありません。

理屈的にいうと、レーダーの垂直指向角度は20度しかありません。

つまり、ヨットが10度もヒールすると指向角度から外れる訳です。

だが、それについての弊害を聞いたことがありません。

メーカーのレーダーマウント製品を見てもジンバルは商品として存在しません。

船の行く先々で「ジンバルまで必要なの?」と何度も聞かれたことがあります。

やっぱ不要なんじゃね?ジンバル??

と、装着していながらもそう思ってしまう今日この頃でした。

だが、理屈から言って・・・・必要だと思うんですよね・・・・・・

ハッキリさせるためにテストしました。

結論としては

ジンバルの効果甚大!!!!

と明らかなるテスト結果が出ました。

マリーナで係留時に左方向(270度方位)にあるコンクリート岸壁がどう変化するかをテストしてみました。

S

Map

クリックすると大きくなります。

どうでしょうか???全く違います。

レーダーについて、あまりに誤解(悪い意味での風評)が多いのですが、ヨットに関してはジンバルの有無もそれに拍車を掛ける可能性が大いにあると感じました。だって、ヒールしたら写真の通り270度方位は映ってないんですから。それでいて前後は映ってる。
これじゃ
「レーダー見たって訳判らん」
という風評に繋がる訳です。
ヨットだけじゃなくてボートもそうですよ。プレーニングに移るまで、もしくは、バウアップして走るタイプのボートに対して、停泊時に水平になるようにアンテナを設置したら前が映らないと思います。上の写真の角度で映らないんですから。


都市伝説?を検証する目的でテストしたのと、後日自分が読み返した時に客観性もたせるため、堅苦しいようですが以下に論文形式でテスト結果を載せます。

堅苦しい形式なので、

そういうの嫌いな方はこの先は飛ばしてください(笑)















<テスト目的>レーダーの垂直指向性は20度と言われるが、ヨットは20度以上の
ヒールを日常として行う。
それで果たして左右のエコーが正常に得られるのか疑問である。 そこで今回、ヒール状態にてのエコーを確認することにした <テスト条件>桟橋に係留中、ジンバルマウントを空方向へヒール状態を想定して傾けた。
水平・通常のヒール・最大ヒールと3種の角度を設定し、
それぞれの角度に於いてGAINを「マニュアル100%/65%/オート」の3種類でエコーを観察した。 STCは日常航行時に最大公約数として使用する数値55%に設定。 FTCはゼロ。混信除去はONにした。レンジは0.125NMレンジ。
2012年12月東京。気温12度、晴れ。
実験者 Adagio & キャプテンWO

<機材>FURUNO Navnet3D MFD8マルチファンクションディスプレイ 空中線:DSR4D 4kw24インチデジタルレドームアンテナ 外部方位センサー サテライトコンパスSC-30 <結果> まずは添付写真を参照ください。 写真左はジンバル水平時。 青矢印は対岸のコンクリート岸壁。大変に反射率の良い場所のため これのエコー消失は大問題であると感じるところである。 写真中ほどは通常ヒール時。ジンバルの角度は真ん中下段の写真の通り。 この状態で対岸のコンクリート岸壁は完全消失。唯一、岸壁上の地上高のある 造船用大型クレーンのみのエコーが見える。 一方、方位0度及び180度のエコーは全く変化が無い。 この写真はオートモードでの写真であるが、マニュアル感度60%/100%で試した ところ 60%時はオート状態とほぼ同一。100%で弱く岸壁が表示される程度だった 写真右はクローズホールド時に起こり得るだろうヒール角度を想定した。 写真右下段がその時のジンバル角度。 写真の通りアビーム方位は殆ど映っていない。 マニュアル感度100%にしても方位270度のコンクリート岸壁は消失したままだった。 <考察> 写真で見る通り、浅いヒール時でも明らかなる感度低下が起こるのが確認された。 一方、方位0度180度はほぼ変わらず。 今回、方位270度方向は空中線が空を向いた状態であるが、方位90度方向は ごく近い海面を向いている状態である。桟橋の関係上、90度方位は地上のために エコー観察が難しく今回の考察外としてあるが、予想としてはレーダー波が 海面に反射(スキップ)し、異常伝搬する可能性もある。 そうすると、0.90.180.270度の4方位全てにおいて実質ゲインが違う形になり、 直近の海面に空中線面が向く方位(今回は90度方位)は異常伝搬も考えられ 一つの画面の中で方位により大きく感度が違うという現象が発生する。
よって人間の視覚において錯覚が起こりやすく、エコー判別が極めて難しくなると予想される。 また、船は波によりローリングが付きものであるため、風によるヒールがなくとも 上記の理由で安定したエコー表示が難しくなる可能性も予想される。 実験者結論としては、ヨットにはジンバルは必須であると痛感する次第であると共に エコー安定の為のスタビライザとしての効用も有るのではないかという予想もするところである。

2011年12月20日 (火)

レーダー装着 その7

レーダー装着その6で、Laputaさんから頂戴した「オーパイとGPSのリンク」のネタです。

実は、以前、これで大変に苦しんだことがあります。

結局その解決は未だになされていないのですが・・・調べてみると、どうやら自分だけじゃなく同じ悩みを持たれた方が多いようです。

以前、CC30にレイマリン製SPX-5ホイールパイロットというオーパイを装着した時、FURUNOナブネット3Dからオーパイ連動をしようと思い、NMEA0183経由で接続したのですが動きませんでした。でも、全く動かないかというと・・・現在位置とか船速とかはちゃんと受信しているのです。だがオーパイ自動航行(トラックモード)にするとエラーが出てしまいます。

一例として・・・ヨット情報総合サイトにて質問を上げたところ、似たような悩みの方がいらっしゃいました。上記にそのやり取りが掲載されています。

また、別のサイトに成功例として

こちらはポケットGPSとレイマリンST1000+を接続成功例が掲載されていました。

こちらにはFURUNO GP31とレイマリンST4000+が接続成功しています。

以上を纏めてみると・・・・・

  • 結構相性があり、動かない機種が存在する
  • ダメだった例として
  • HONDEX製品(具体的機種不明)とレイマリンSPX-5
  • FURUNOナブネット3DのMFD8とレイマリンSPX-5
  • 成功例として
  • FURUNO GP-50とレイマリンSPX-5
  • FURUNO GP31とレイマリンST4000+
  • eTrexとレイマリンST1000+

という実例がありました。

その原因はちょっと不明です。メーカーに聞いても「他社の事は判りかねる」という感じで相手にしてくれない感じ・・・・・。

そこで色々と調べた結果、その原因に臭そうなのは

  • ウエイポイントID名称が半角カナなどだと誤動作起こす
  • コントロールコード(RMBセンテンス)の記述がメーカー間で微妙に違う

どうもこの2つに大約されるような感じです。(海外BBSなどのデータを漁ってみての個人的な感想です) 自分の場合、ウエイポイント名称も気をつけたのですが、それでもダメでした。多分、センテンスコードの記述に不具合あるんでしょう・・・・。

さて、そのセンテンスコードですが・・・NMEA0183経由(エヌメア又はエヌイーエムエーと発音)でオーパイをコントロールする多くの場合、「RMBセンテンス」を利用することになるようです。でも他のセンテンスでも出来ないことはありません。各センテンスに必要情報が断片的に含まれてますので、最終的に必要データを送りさえすれば動く筈です。でも、このRMBセンテンスはオーパイコントロールの為のセンテンスのようなので、これが一番便利と思われます。

センテンスの詳しい内容は調べたところ次の通りでした。

Rmb

最後に・・・

結構、相性問題の当たり外れがあるようですが、パソコンなどでは一般的な「動作実績情報」というのがなかなか得られないのが実感です。メーカーに問い合わせても他社製品の名前を出したらそれで終わりという感じ・・・。(何処とは言わないけど。。でもまあ当然か。)  結局、フネの世界は自分が人柱になってやってみる他無いことが多いです・・・ 

そんな中、噂レベルですが、RaymarineJAPANさんは結構ノウハウ持っているらしい。私は海外通販で購入したのでディーラーサービスにあやかった事無いので「うわさ」もいいところですが・・・・この辺りを手厚くサポートしてくれるなら、正規代理店から購入するのは非常に良い手だなと感じます。

後日追記・・・・

 上記リンク「予算10万円でGPS連動オートパイロットを」の筆者様から情報頂戴しました。「GPSからオーパイへの配線はノイズ誤動作を避けるための注意を十分に行うべき。そうしないと、あらぬ方向へ勝手に走り出す可能性もある」との事でした。また、その辺りを考慮して、トラックモードの使用はケースバイケースで行われているとのお話も頂きました。情報有難う御座いました。

2011年12月19日 (月)

レーダー装着 その6

前回・・・・毒を食らわば皿まで・・・・ということでしたが・・・・
皿、おかわり!!!!と、更にダブル毒皿コースに

「やっぱ、、、時代はパソコンじゃん?」

ということで、フネにpc積んでみました。

ついでですので、AISデータとGPSデータをぶち込んでみようかと。

20111204_191314
前回までの改造で、チャートテーブルから屋外コックピットにおいてあるGPSを操作できるようになりました。

これに電子海図を併用してみようかと。。。

で、やってみました。

20111204_190913

電子海図ソフトはチャートビュワーというソフトを使っています。海図は電子海図第一版の古い海図を使用。
そこにフネからAISトランスポンダのデータをUSB~シリアル変換ケーブルを使ってパソコンに入力。これで立派にパソコンナビとしても成立するようになりました。
いざ、フネの電気が落ちた場合を考え、ノートパソコンは省電力型を使用。(10時間ほどバッテリーで使えるらしい) 更にポケットGPSを電池で駆動させ、USB経由でパソコンに入力すれば、独立型バッテリ駆動電子海図としても使えるようにしてみました。

あと、普段パソコンを12vで使用するために、12v~15vコンバータというのをネットで通販購入。(これが秋葉原をくまなく探したけど売ってないのです・・・・・貴重品かも?)
20111204_192019 パソコンの100vACアダプタをインバーター経由で使うと、あまりにも効率悪すぎですが、これなら直接変換可能ですので。

段々と複雑なシステムになってきましたが、現在のシステムはこんな感じです。
Fune1

キカイに頼らないと帆走できないワケ?と我ながら。。。 

2011年12月13日 (火)

レーダー装着 その5

取り敢えず、これでレーダーとAISが運用可能になった訳ですが・・・・

毒を食らわば皿まで!!

FURUNOナブネット3Dには外部モニタ端子と、USBマウス・キーボード端子が付いています。ということは2ndステーション増設可能・・・。

本体プロッタを屋外に設置した為、強風時や雨や湿気の高い時などに紙ベースのチャートやメモを片手に打ち込むのが結構辛い。それが室内で出来るなら・・・・・ということでやってみたく。。。

しかしながら、プロッタの説明書見ると「VGA出力。DVI-D端子」としか書いてありません。余りにもっちゃ余りにも簡単な説明。パンフレットじゃないんだからさ・・・・。

当初、pc用の15インチ中古モニタあたりをつけようかと考えたのですがデジタル入力端子は付いていない。付いている最近のモニタは余りにも大きすぎます。船の中では「テレビ様」という感じになっちゃいます・・・・。

そこで、デジタル端子つきの小型のモニタを探すのですが・・・・これが無いのです。

やっとネットで見つけたのがコチラ

Photo
TWINBARD製、14インチワイド液晶HDMI入力つき地デジテレビです。

HDMI端子ならDVI-D端子と互換性があるはず!と信じて、ヤフーオークションで落札です。新品にて18000円ぐらい???安くなったものですね。

HDMI~DVI-D変換コネクタにて接続すると・・・ビンゴでした!ただし、モニタの方で「4:3モード」に設定しないと横にビヨーンと引き伸ばされた画面になってしまいました。この辺りは人柱覚悟って感じでやってみないと判らないことだらけです。。。。

さて、これを何処に置くか。。。こんな小さなテレビでもヨットの中では大画面!という感じで邪魔です。

置ける場所はチャートテーブルの横のデッドスペースだけ。

20111204_171145
そこで、この場所に壁掛けすることにしましたが、、、、安物テレビなので壁掛け金具などは元々存在しません。

そこで!改造です。ヨットはでっかいプラモデル!!

20111204_171405
中華製屑鉄製造機にて5mmアルミ板を切り出し、テレビ後ろの本体ビスを流用して取り付ける設計です。

20111204_172734
チャートテーブル横にとりあえず金具だけを仮設置。壁にビスを2本打ち、金具を上から被せてスライドさせれば固定できる設計としました。

20111204_173404
今度はこいつをテレビにネジ止め。振動で落ちると嫌なので、シリコン塗りたくって接着もしておきました。これで一生外れないでしょう。(壊れたら終わりですね。汗)

20111204_182042
そして壁に取り付けてみます。うーーーん、いいじゃない!!!邪魔にならないし何よりキレイ!!!
ナブネット操作は手前のキーボードで行います。本家本元よりもマウスが使える分、こちらでの操作の方が圧倒的に楽になりました。ナブネットお使いの方・・・マウスとキーボードはかなり使えますよ!

2011年12月 9日 (金)

レーダー装着 その4

レーダー装着するにあたり、AIS受信機の装着も予定してました。

しかし、友人のO氏より

「どうせ免許とるならさ、AISトランスポンダーつけようよーーーー」

との悪魔のささやきに誘われてしまい・・・・・悩んでると

「2個持ってるから一つ譲るよ???」

と。。。(彼はなぜ一つのフネに2個もAISトランスポンダを持ってるんでしょう??爆)

20111204_191950
ということで譲ってもらいました。笑。
トランスポンダですので、無線局免許状が必要です。ただし、取り扱いのための免許(3海特無線技士など)は不要です。申請すると免許される仕組みです。

手術で乗れない間に免許申請しておきました。

整備と動作確認の為にチャートテーブル裏側に吊り下げ取り付けを。。普段は全く見えません。。。

ところでトランスポンダには欠点があります。自分の位置を送信しますので・・・・
自分の帆走技術が余りにもヘタッピと自覚する時はキツイです。
迷走状態を湾内に一斉放送してるわけですから。。。

ですので、そういう時には忍者になるために送信停止も可能です。

20111204_191923
最下列の赤く光っているLEDの横にAISスイッチをつけました。右に倒すと送信受信稼動。左に倒すと受信稼動です。 これで忍者航行もOK。。。。

今回の装着メモ・・・

  • AISはEチャート製のECB200型
  • AISトランスポンダは検定機なら申請だけ。ただし定期検査の必要性出る。
  • AISアンテナはスタンパルピットに装着。受信は10マイルぐらいの距離の本船は確実に捉えている様子。

2011年12月 8日 (木)

楽しやレーダー

今日は私がレーダーレーダーと騒いでいる訳をご紹介させて頂きます。

もともと、15年来の友人であり、、、、レーダーにかけたら超がつくほどオタクな奴がいます。
舵社ボートクラブ誌に連載執筆中の小川淳氏その人なのですが・・・・彼のレーダーシステムを見せてもらったのが始まりです。彼のはまあ凄いのなんの・・・・。彼のレーダー画面画像をアップ許可貰えたらご紹介させて頂きますが、、、イージス艦さながらです。

そんな彼も、むか~~しの普通のレーダーからスタートしました。思い返すと、、、私が先にレーダーを購入し、それに刺激受けた彼がもっと良い機械を購入し・・・そしてまた刺激受けて・・・の繰り返しで、ある時に2歩も3歩も先の世界にぶっとんじゃった彼がいました。

さて、その昔のレーダー・・・といっても、今でも普通レーダーといえばこういう画像です。クリックすると大きな写真になります。

1_2
これで映ってる像(エコーといいます)が何か判れば・・・・プロです。ええ、プロの世界ではこれの解読を専門職にされている方もいる訳で。
正直言って高速移動するプレジャーモーターボートではじっくり見ている暇も無いので何が何だか???です。

医者がレントゲン・超音波エコーを見て理解できても、一般人にはただの濃淡にしかみえませんよね~。それとまったく同じことですね。

この理由から「レーダーなんて不要」という考えが広まったに違いないと思っております。

でも、有ると無いとでは大違い。電子の目で監視できる楽しさを得て、航海中はずっと見てましたね。慣れると虚像などもわかってくるものです。。。。

しかし、10年ぐらい前に、エコーの強さが色分けされるようなレーダーが登場し、だいぶ判りやすくなりました。

2
でも色が付いただけで何がなんだか・・・・・・。ですが、このタイプのレーダーが出た時は興奮して小遣い貯めて購入まっしぐらでした。はい、ヲタクです・・・。

そして、5年ほど前でしょうか。画期的なレーダーが登場します。

レーダーにGPSとコンパス信号を入力し、それをエコーデータと共にデジタル処理します。
そして「動いているものは動く、止まってるものは止まってる」という画像処理を施します。

これを「真航跡機能」とか「トゥルーモーション」とか・・そういう名前で各社売り出しています。

Photo
この画像の青い影は、エコーの過去5分間の軌跡です。止まっているものは影が無いか短い。速いものほど影が伸びます。これがあれば、AISよりもずっとずっと役に立ちます。AISは電波を発してくれていなければ映りませんが、これだとブイから本船まで全てが映り、速度・針路などは青い影を見れば一目瞭然です。

この機能が出来て、「すげぇものが登場したな・・・・・でも価格が・・・・・」と諦めておりました。

諦めた理由は、「分かりやすいとはいっても、分かりにく・・・・」という感覚がイマイチ拭えなかったのです。だって、上記を見て、どれがブイか陸地か・・・・?判りますでしょうか??

ですが・・・・この機能にGPSチャートプロッターが同居した製品が登場しました。
そう・・・GPS海図の上にレーダー画像が重畳表示出来るのです。

Photo_2
今まで掲示した画像は・・・・実は東京湾の玄関口、観音埼の映像でした。
あのエコーだけで観音埼?と分かった方は相当な通だと思います。
でも上記の画面見たら・・・一目瞭然ですよね。地図が載ってるのですから本当に判りやすい。

さて、上記の画像を撮影したのは日曜日でした。日曜は何時も半端ない遊漁船が本船航路にはみ出しています。その横を巨大船が通り抜けるのですから、見ていてハラハラです。その様子を写真に収めたものです。

左の画面はGPS海図の上にレーダー画像を重ねたものです。しかし、海図にレーダーを重ねると・・・・エコーなのか元々の海図情報なのかがパッと見て判りません。そこで2画面併記として、右にレーダーの生画面を表示させています。
尚、この画像にはAISデータを入れてませんが、AIS入力をすれば、左右の画面にAISシンボルを表示することもできます。

 さて、先の小川氏のレーダーですが・・・・本船用も使うような機種をプレジャーに乗っけています。それはそれは凄くって・・・こんなことがプレジャーで可能なのか?????と思い・・・・・もう理性を抑えること出来ず、貯金崩してまっしぐらという感じでした。汗。。私のレーダー(上記の画像)と、彼のレーダーを比べると月とすっぽんでけどね。。。(彼の許可が出たら、そのお月さまの写真をアップします)

そんな訳で、航海中は殆ど周囲のワッチはレーダーに頼ってます。但し、網や漂流物は無理なので直前だけ肉眼ワッチもしてますけど。

さて、レーダーに頼る理由は実は二つあり・・・
一つは便利だから。
二つ目は・・・・かなり高度な性能になってきたけど、やっぱり無線機です。調整が欠かせません。この波ならばどの程度のモノが映るか???小型船は??大型船は???ブイは???竹竿は????それらの映り方を晴天の下で常に体に叩き込まないと、いざという時に使うのは怖いです。。。その為に可能な限りレーダーワッチをして、レーダーの限界性能を把握に努めている感じですね。

ところで、この記事を書いたのは、私自身情報集めるためにネットで情報漁りました。しかし、真航跡機能の情報は殆ど得られず・・・・海外サイトのヨットマンのページをパソコン翻訳使いながら閲覧して苦労したのがきっかけです。
メーカーも海外じゃ相当宣伝してるくせに、国内だと売る気すらないように見えます。これじゃ流行る訳ないですね。
この記事をご覧くださった方でレーダーお好きな方や興味ある方・・ぜひ情報交換したく存じます。。ご一報頂けるとありがたいです。


2011.12.12加筆

小川氏より画像アップ許可を頂きました。(有難う御座います)

さて、その前に、レーダーアンテナによって何が違うのか?のご紹介を・・・

レーダーアンテナには、屋根の上でクルクル回るのが見えるタイプと、丸い円盤状のタイプがあります。前者をオープンスキャナ、後者をレドームといいます。

性能で言えば、アンテナが大きいほど良いのです。ですので、オープンスキャナタイプで、クルクル回る棒の長さが長いほど高性能なわけです。尚、円盤状のレドームタイプも、フタを開けると中で小さなアンテナがクルクル回っています。理屈は両者同じです。よって、レドームも大きな物ほどアンテナが長くなりますので高性能と言えます。

ただ、性能に比例して「電気を食う。図体がでかくなる。重くなる。騒音大になる」と考えて間違いありません。よって、バッテリ駆動主体のヨットですと、現実的にはレドームタイプに落ち着くと思われます。

さて、アンテナの長さが長いと何がどう違うかというと・・・下図の通りです。

Or7

アンテナが長いと「ビーム角度」と呼ばれる捜索範囲が鋭くなります。ビーム幅が狭ければ狭いほど、物標の分離性能が高くなる訳です。また、遠方においても、凡そ「点」で表示されるようになります。レドームの場合はその辺がプアなんですね。

さて、小川氏のレーダーですが・・・・4-5年前でしょうか?KODENのプレジャー用としてはハイエンドに近いスキャナータイプを装着しました。

その時の画像がこちらです。

Or1

どうでしょうか。私のタイプに比べて、中心より遠い部分のエコーが小さくなってるのがお判り頂けると思います。よって、パッと見た瞬間に「キレがよい」「見やすい」と感じます。

尚、この画像は江戸川河口。右に葛西臨海公園、左に東京ディズニーランドの岸壁を望む場所です。岸壁の横に点々とあるエコーは、なんと「竹串」です。オープンスキャナーだと竹串でもここまでキレ良く出るんですよね・・・・。私のレドームも写らない事はないけど、慎重に調整し、且つ海面が穏やかな時に限られてしまいます。(事実上は殆ど写らないです)

このレーダーを購入されたとき、一緒に航海してみて「なんつう兵器を装備しちゃったんだか・・・。思い切ったもんだなぁ・・・すげーーー。」と心底感心しました。

しかし彼のヲタク度は留まるところを知らずでした。

上図、レーダー画像だけを見ても、どこから何処までが陸地なのか判りずらいです。実際の場所はというと・・・

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こういう場所なんですね。

もっと判りやすく表示は出来ないか?ということで・・・・なら、地図とレーダーを重ねてしまえ。ということで、重畳可能な製品が発表されました。それに飛びついた小川氏・・・。

その時の画像がこちらです。

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いやあ、まったく凄いです。。。緑の陸地に黄色のエコーが重なって表示されています。場所は東京お台場裏付近で、岸壁もかなり複雑怪奇な場所ですが・・・・こう表示されると一目瞭然です。また、更にスゲェと思ったのは、KODENの本船にも使う用途のレーダーを購入したことです。操作には免許も必要なタイプです。彼はティアラ36という36ftのアメリカンスポーツフィッシャーに乗ってますが、FBのエンクロージャーの幅とアンテナの幅が同じぐらいある化け物オープンスキャナーを乗せてます。その効果たるや絶大で、これほどのキレが得られるとは・・・・・・・・・。

これを見せてもらった時、ワタシは寒気すら覚えました。凄い。凄すぎる・・・。

さて、その化け物アンテナの画像ですが・・・

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こちら、東京国際空港(羽田空港)の沖合い新滑走路横の写真です。地図重畳と相まって、非常に見やすいです・・・・。しかし、海上のエコーがブイなのか船なのか??それがイマイチ判りません。そこで登場したのが先にご紹介した「真航跡機能」でした。

Or5 真航跡をONにすると・・・・。もう一目瞭然という感じに変化すると思います。ちなみに、ワタシはコレを見て理性のタガが吹っ飛びました・・・。物欲全開、寝ても覚めてもレーダーの情報集めるという日々が・・笑。

さて、最後にワタシのレドームレーダーと、彼のハイエンドオープンスキャナーの似たような地点での比較画像です・・

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左手が彼のレーダー。場所は中の瀬航路出口をアクアライン~風の塔に向かっている時の写真です。

右手がワタシのレーダー。風の塔横から、アクアライン海ほたるに向けて帆走中の写真です。

近場(円の中心)の画像はそう大差なく見えますが、円の外側のエコーの大きさが全く違うのがお判り頂けるかと思います。また、実際に使用した感じだと、キレ以外にも安定度も全く違うし、感度も別物と感じます。自分の感覚ですと、レドームとオープンスキャナの間に大きな溝があると感じます。逆にいうとオープンスキャナならば普通のモデルでも十二分に満足できるとも感じます。 が・・・ワタシの場合はヨットにオープンスキャナは流石に・・・と感じ、レドームスキャナの大型タイプを選んだ次第でした。でも「レーダー画像見てニヤける」という特殊なフェチじゃなければ、衝突防止にはレドームタイプで十二分な恩恵を受けられるとも感じます。笑。

最後に、地図重畳について感じたこと・・・・・

KONDE製品(現行の2200型)と、FURUNOナブネットの両者が地図重畳型ですが、設計思想に大きなさがあります。

KODEN製品はあくまでレーダーの補助としての地図重畳となっています。その為、必要最小限のデータしか載っていません。しかし、これが実に賢い設計でして、地図が余りに複雑かつカラフルな表示だと、一体どれがエコーなのかが判別しにくいのです。その辺りが非常に的確なコンセプトだと感じます。

FURUNO製品は、GPSプロッターの上にレーダーを重ねるという感じで、レーダーは補助です。パッと見ると、電子海図の上にレーダーが載るので、この方式が一番のように感じますが、実際には余りにも情報が多すぎて、近づいてくる船舶(エコー)に気が付かなかったということも多々発生しました。また、GPSプロッタの上にレーダーを補助的に重ねるだけなので、レーダーの調整は一度レーダー画面に移らないと出来ない仕組みになってます。

また、気が付きにくいポイントとして「GPSプロッタとレーダーの見る範囲は大きく違う」という現実があります。GPSプロッタは狂水路や浅場ではズームして近場だけを見ることはありますが、多くの場合もっと広い縮尺で見ることが殆どです。反面レーダーは衝突防止には0.75-2マイル範囲が殆どという感じで、6マイルレンジ以上は滅多に使いません。(外洋航海や沿岸より5マイルぐらい離れた長距離レグのワッチでは別ですが。)

それ故、KODENの作りこみの方がレーダーをレーダーとして使えるので上だと感じます。その代わり、別にGPSプロッタが欲しくなる現実にぶち当たります。因みに小川氏はパソコンディスプレイ・KODEN製GPSプロッタ・レーダーと3つの画面を並べて運用されています。(壮観です・・・。)

しかしながら、ヨットのコックピットで使う場合・・・を仮定してみると、兎に角設置場所に困ります。若干の不便も感じながらも、GPSレーダープロッタとして一つの画面に押し込めたFURUNOナブネットの利便性が光ります。ただ、十得ナイフみたいなもので、専用機には勝てないな・・・という不満も残ります。

結局、フネのタイプ・運用状況によって、どれが一番とは言えませんね。ただ、レーダー性能そのものはKODENもFURUNOも素晴らしい事に間違いないと感じます。

ps 上記画像の所有権は小川氏に帰属します。転載、転用はご遠慮ください。

2011年12月 7日 (水)

レーダー装着 その3

その2からの続きです。。

そんなこんなでレーダーアンテナ・本体とも装着完了しました。

さて、試験航行・・・・・。

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手の届く範囲にディスプレイ装着を拘りました。結果、やっぱり大正解です。
横浜付近は兎に角障害物とボートが多いです。

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左はGPS+レーダー重畳画像。右がレーダー+AIS重畳画像です。1.5マイルの範囲の中にフネと思われるエコーが20以上あります・・・。マジ、激混みです。

ところで「レーダーにAISですかーーー。日本一周は何時出航ですか?」とからかわれます。爆。
でも、、マジな話、湾内(東京湾その他、特定航路付近)でこそ便利って感じですよ

2011年12月 6日 (火)

レーダー装着 その2

その1から随分時間が経ってしまいました。

さて、レーダーを設置する際、一番大変なのが「アンテナ、どこに付けるよ?」という問題です。

自分なりに試したことですが、次のことが判ってきました。

  • 水面近くだと、やはり遠方はキツイ。その代わり、近場が映り易い。海面反射も少なくなる。
  • レーダーの駆動音が結構あるので、低い位置だと帆走時の無音を楽しむ時に耳障り
  • レーダーの総合性能はやはりマストトップ。でも重量物を上に持ってくるのは・・・・?施工も面倒。
  • マストトップだと駆動音は気にならない。

という感じです。ヨットとしての帆走を気にするならスターンにパイプやアーチを出して装着。レーダーとしての性能なら文句なしにマストへ装着というところでしょうね。私はマストに装着しましたが、実際の帆走にどれぐらい邪魔になるかというと、私には全く判らないレベルでした。あとタッキングの時にまれにジブが干渉しますが、事実上無視できるレベルでした。

さて、マストに付けるとして、一番大変なのは配線をどうするか?

まずデッキですが・・・

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定番のコレを流用するのが一番スマートなんでしょうね。ただ、ゴムグロメットで防水してるので、時間が経つと雨漏りするんですよね。

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既に航海灯の配線から雨漏りした跡がありました。黒かびの跡が・・・。

そこで、金具はこのタイプを利用し、ゴムグロメットの上にシーカフレックスを山盛りにしておきました。。。

 

肝心のマスト~アンテナまでの配線ですが・・・・ボースンチェアで宙吊りにて作業をしたので写真が撮れませんでした

でも、2名一組で行えば、そう難しい作業ではなかったです。作業手順は・・

  1. マストに穴をあける
  2. 糸に錘をつけたものを上の穴から入れる
  3. 下の穴から針金をU字に曲げて糸を引っ掛ける。これは簡単にひっかかる。
  4. 糸を細いロープに・・・ロープを電線に・・・と徐々に太くしながら、上と下の人間が「イチ、ニ、イチ、ニ」と声を合わせながら引っ張ると上手く行く

という感じでした。尚、一人でやって出来ないことはありません。 (過去に一人で取り付けた記事リンク)・・・が、強烈に面倒で大変だったのでお奨めしかねます。

 

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航行中のレーダーアンテナはこんな感じに見えます。。。。

レドームアンテナ取り付け部分・・・
ヒール対策としてジンバルマウントにて取り付け。
マウント上部の四角い箱は四六時中ジンバルによりケーブルが揺れるので何時か断線するのを見越し、ジャンクションボックスを屋外用防水アルミケースを利用して自作。
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全体像・・・
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その3へ続く(たぶん)

より以前の記事一覧