GPSレーダー画面を装着のために・・・
何度か本ブログで書きましたが、
「レーダーは調整が必要なので手の届く範囲に設置。画像見る練習も考えると見やすい場所に設置」
と、思っております。
が、、、我が艇の場合は
こういう作りになってまして、ペデスタルのところに置けるような台も無いし、キャビン入口左右のバルクヘッドに埋め込むとラットが邪魔ですぐには手が届かない。
また、ペデスタルのところに組み込むと、ヒールして横に座った際に画面が見えなくなる。
ということで、かなり悩みました。悩悩悩悩。。。。。。
そこで、ペデスタルの上に台座を作り、その上に180度画面を回転できるスイベルボックスを設置することに。
当初、スイベルマウントを自作しようと設計図を引いたのですが、gpsのカバーなどを考えるとFRP部材費などの部品代だけで結構な額になります。
そこで海外サイトを見ていたら有名どころのNAVPODから
このような物が売っているのを発見。
だが、もう10年も前になるのですがほぼ同じモノを使った事があり、その時はスイベル台座が渋くてなかなか回らないのを経験しました。当時はボートだったので頻繁に左右に回すこと無かったですが、ヨットだとタッキングすると反対舷に座るわけで・・・・・
そこで更に調べていたらSeaView社からスイベルマウントがアルミダイキャストで作られている製品を発見。ただしウエストマリンではカタログに載っていなく・・調べていたらディフェンダーという通販のカタログにて発見。取り寄せしてみました。
次にペデスタルの上にどうやって置くか・・・・・・・・・
これも実に実に悩んで・・・・・・・・
単純にペデスタル頂点に置くと、画面を左右に回すとラットにぶつかってしまいます。
だからペデスタル中心より少し前に置かなければならない。
そこで、ペデスタルの上に「長い板」を置き、画面回転させてもラットにぶつからない位置にGPSボックスを置く事に決定。
最初、薄手のベニアで試作品を作り、それを基に設計図をパソコンで引き、それを鉄工所にレーザー加工でステンレスをカットを依頼。
こんな感じです
さて、この台座にgps類を乗せる訳ですが、GPSの電線が10本以上ありペデステルの中を通すとステアリングワイヤーと干渉が避けられそうにありませんでした。
そこで新たに「配管パイプ兼、手すり兼、台座ポスト」を新設することに・・・・
こちらも図面引いて鉄工所に頼んだのですが・・・・・
最後の最後で図面上の微妙なミステイクに気がつきました。しかしもう依頼品は出来上がる寸前・・・ううー、大失敗。
でもお陰で更なる改良の方法が判り、若干変更を加え、素材もSUSからアルミに変更し、今度はネットのレーザー加工屋に発注しなおしました・・・・・。尚、アルミに変更したのは現物あわせでビス穴をあけるのにステンだとボール盤使わないと大苦労してしまうのを実感したからでした。見た目はSUSの方がいいんですけどね・・・アルミは錆びると汚いし・・・・。
でもまあ・・・・何はともあれ部材が揃って取り付け開始。
まずポスト土台の部分になるデッキを加工。
チークデッキ表面をサンダーで綺麗にした後、ホールソーで貫通穴を。そして防水のために1センチぐらい大きな穴をチークの部分だけカット。これを糊代にしてシーカフレックス292で接着防水。。
穴の上に水道に使うSUS304フランジをボルト止め。
更にねじ込みパイプをねじ込み・・・・
その上に48.6mmのSUSパイプを被せてみました。尚、ネジ止めせずにOリングを入れて差し込んだだけ。最初はこのフランジとパイプを溶接依頼したのだけど、フネのデッキそのものが平面が出ていないことに気が付き、パイプが垂直に立たないのです・・・・。
また、パイプが長いと多くの電線を通すのに難儀するのに気がつきました。。
そこで分割式にして、パイプとフランジが遊びあっても大丈夫なように作っておき、垂直の出てないデッキには遊びで吸収するという方式でいってみることに・・・。
次にプレートをぺデスタルの上に乗せます。コンパスを取り外し、ペデスタル上辺内にL字金具を4本取り付け、それを介してプレートを結合。また現存のペデステルガードにパイプクランプを取り付け、そのクランプとプレートをボルトで接合。都合6本のボルトで止めてみました。
残念ながら途中の写真を撮り忘れ一気に完成写真に・・・
こんな具合です。新たな48.6mmステンレスパイプポストはトッププレートに49.5mmの穴をあけて差し込んでるだけ。そしてガタツキ防止にビニールテープを1周貼ってジャストフィット。体重掛けてみてもまったく撓まず、かつ取り外しはGPSボックスを外して引っこ抜けばOKになりました。ホースで水ぶっ掛けても漏水も見られず設計予定の性能をちゃんと発揮してくれて一安心。
また、ペデステル頂点のプレート部分にはオートパイロットのコントローラーを埋め込みました。これならラットと正対しても、真横からでも表示も見えるしボタンも押せますので、いちいちラット側に体を回さなくても操作性も視認性も問題無し。実際に使ってみると利に適っていて満足満足です。またガードの下にバウスラジョイスティックを装備。これならぶつけて折ることもないかと。
GPSスイベルマウントはレバーロックをフリーにすれば指先一本で180度回転可能。かといって、ヒールや普通の動揺程度ではロックフリーでも勝手には回りませんでした。このボックス、かなり出来が良いです。
こちらがラット真正面から見た図・・・。
横に座った時は
こんな感じで回転です。
先日の海の日にテストクルーズ兼ねて乗ってきましたが、デッキの上で寝転び、キッチンタイマー5分掛けてうたた寝をしても、薄目を開ければ画面がバッチリ自分の方に向いているので寝ながらレーダーワッチが可能でした。
またラットの向こうでもこっち側でもレーダー調整が簡単に出来るのは実に有り難い。
正直、設計から設置までかなり苦労しましたが、久々に「作ってよかった」と心から感じましたです。あと、当初の目標の
「レーダーは調整が必要なので手の届く範囲に設置。画像見る練習も考えると見やすい場所に設置」
が達成できたかな~~と喜んでます。
あとはアレですね・・・・・ペデステルガードとかステンパイプポストは体重掛けてもOKだけどGPSボックスは全体重かけると危険かも。多少は大丈夫そうな剛性は感じるんですけどね。
でも何時か急な揺れでやってしまいそう。。。特にゲストには毎回「握らないで」と注意しておかないと・・・・。それを考えると、もう一本ハンドレールとしてのペデステルガードを作りたいところです。次のテーマとしてみます。。。
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